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71. 口当たり爽やかな現代の名茶
今回は現代に生まれた名茶を紹介します。★高橋銀峰(こうきようぎんばう)高橋銀峰は白毫が白雪のように見えることから名付けられました。湖南省茶葉研究所実験茶場で生産されています。一九五四年から茶葉の科学的研究を始め、湖南省長沙市長沙県高橋鎮の弥谷山丘に新型茶園を作り、優良品質の茶樹を栽培管理して、茶葉製造の研究を行いました。その結果、一九五九年、開発に成功した緑茶新品種が高橋銀峰です。高橋茶園は玉皇山
Author: 棚橋篁峰 Year 2005 Issue 7 PDF HTML
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72. 偶然が生み出した芳香
烏竜茶は宋代に皇帝に献上されたお茶の、竜団、鳳餅茶(竜や鳳凰の絵柄をあしらった固形状のお茶のこと)から発展してきたものです。福建省の『安渓県志』によれば「安渓人は清の雍正三年(一七二五)最初に烏竜茶の作り方を発明した。その後、その方法が閩北(びんぼく)(福建省北部)と台湾に伝わった」と書いてあります。他の資料には、一八六二年に福州市にすでに烏竜茶の茶店があったという記録もあります。台湾では一八六六
Author: 棚橋篁峰 Year 2005 Issue 8 PDF HTML
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73. 紅の衣をまとう幻の茶
★武夷岩茶武夷岩茶は、福建省武夷山市でとれる青茶(烏竜茶)の総称です。多くの山が巨大な岩で出来ており、各々の岩に生えている茶樹からとれる葉は、独特の香りがあり、その味と香りは「岩韻」と言われ、中国茶の中でも高い評価を得ています。武夷岩茶の母樹の数は、一九四三年の調査で八百種類以上、現在では千種類以上もあります。中でも大紅袍、白鶏冠、水金亀、鉄羅漢は四大名茶と言われ、特に有名なものです。★大紅袍春に
Author: 棚橋篁峰 Year 2005 Issue 9 PDF HTML
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74. 薬効で名を馳せる
前回に続いて武夷岩茶の名茶を紹介しましょう。★白鶏冠「大紅袍は有名なお茶、白鶏冠は本当に美味しいお茶」と言われ、多くのファンがいます。白鶏冠の原産には二つの説があり、一つは、武夷宮止止庵白蛇洞口、もう一つは、慧苑岩(けいえんがん)火焔峰の下にある外鬼洞です。葉が鶏冠(とさか)のように見え、葉の周りが白く縁取られていることから名付けられました。白鶏冠にも伝説があります。明代にある地方の長官が赴任の途
Author: 棚橋篁峰 Year 2005 Issue 10 PDF HTML
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75. 観音様からの授かりもの
今回は、日本人が一番よく知っている中国茶·鉄観音を紹介します。★鉄観音安渓鉄観音は烏竜茶の最高級品と呼ばれ、茶葉は肉厚で濃い緑色、馥郁たる香りがあります。福建省安渓県西坪鎮暁陽郷を中心に生産されています。鉄観音は春分前後に芽生え、年に四回摘むことができます。一回目の春茶は立夏(五月五日~七日)、二回目の夏茶は夏至後(六月二十一日~二十二日)、三回目の暑茶は大暑後(七月二十二日~二十四日)、四回目の
Author: 棚橋篁峰 Year 2005 Issue 11 PDF HTML
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76. 七泡シテ余香有リ
鉄観音のもう一つの伝説「西坪鎮南岩村の鉄観音の由来」を紹介しましょう。南岩村に、暁陽郷の役人で王士譲という人物がいました。号は「南陽」字は「尚卿」といいます。資料によれば、王士譲は、清代雍正十年(一七三二)に科挙の試験に合格して副貢(朝廷に貢品を出す官職)となり、乾隆十年(一七四五)には湖北省蹇州の通判(州の政治を監督する官職)を歴任しています。若い時、在住した南山の麓に一軒の書斎を建てて「南軒」
Author: 棚橋篁峰 Year 2005 Issue 12 PDF HTML
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77. 馥郁(ふくいく)とした香りを楽しむ
今回は、烏竜茶の中でも独特な広東省の鳳凰単欉(ほうおうたんそう)と日本人に人気の台湾の凍頂(とうちょう)烏竜を紹介します。★鳳凰単欉鳳凰単欉は、広東省潮州市鳳凰鎮の鳳凰山(一四九七メートル)を中心に生産されています。山中の茶樹は海抜一〇〇〇メートル以上にあり、一年中、雲霧に包まれ、空気は湿り潤っています。茶樹の生長と独特の香りの形成に有利な環境で、現在三千株の単欉茶樹の大木があり、全て樹齢は百年以
Author: 棚橋篁峰 Year 2006 Issue 1 PDF HTML
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78. 雪のような白毫が美しい
今回は白茶を紹介しましょう。白茶は軽度発酵茶で、原料として使われる芽の若さと雪のような白毫(白いうぶ毛)があることから命名されました。白茶の主な産地は福建省の建陽、福鼎、政和、松渓などで、主要品種は白牡丹、白毫銀針、寿眉です。白茶が茶中の高級品と言われる理由は、八百八十年余りの長い歴史を持っているからで、宋代の徽宗(きそう)の『大観茶論』(一一〇七~一一一〇年の大観年間に完成した本)に白茶について
Author: 棚橋篁峰 Year 2006 Issue 2 PDF HTML
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79. 茶葉の舞「三起三落」を観賞
黄茶の製茶法は緑茶とほぼ同じですが、悶黄(もんこう)という特別作業が行われます。この悶黄で緑茶と区別するのです。緑茶は発酵させませんが、黄茶は発酵させるということです。黄茶は茶葉の鮮度と大きさによって、黄芽(こうが)茶、黄小(こうしょう)茶、黄大(こうだい)茶とに分けられます。黄芽茶には君山銀針(くんざんぎんしん)(湖南省)、蒙頂黄芽(もうちょうこうが)(四川省)、霍山黄芽(かくざんこうが)(安徽
Author: 棚橋篁峰 Year 2006 Issue 3 PDF HTML
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80. ダイエット効果でブームに
最近、黒茶は世界的なブームです。その理由は、黒茶は脂肪分の分解力が強く、ダイエットに効果的だからです。そのため、経済的に発達し、モータリーゼーションの社会となったアジア地域では、運動不足からよく飲まれているようです。広州の飲茶(おむちや)から始まり、香港、マレーシア、日本、台湾、上海、北京などへ伝わって、さらには世界中に広がる勢いです。それでは、独特の茶の世界を持つ黒茶とは、どのようなお茶なのでし
Author: 棚橋篁峰 Year 2006 Issue 4 PDF HTML