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Your search : [ author:整理 丁歌 え·李玉紅] Total 120 Search Results,Processed in 0.079 second(s)
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51. 老三(ラオサン)と地主
あるところに百姓のおじいさんがすんでいました。おじいさんには三人の子供がいました。おじいさんと子供たちは朝は早くから夜おそくまで働きましたが、くらしはいつまでたつてもらくになりません。ある日、おじいさんは三人の子供をよんでいいました。「これではとてもくらしていけそうもない。きけば村の地主の屋敷で作男を一人ほしいといつているそうだから、お前たちのなかから誰か一人いつて働いてみないか」そこで、みんなで
Author: 整理·應崇恭 Year 1959 Issue 2 PDF HTML
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52. 馬頭琴の話
蒙古の牧人たちの愛している楽器に、棹のはしに馬の頭のかざりのついた馬頭琴(マートウチン)という、胡弓を大きくしたような楽器があります。ところで、この馬頭琴は、チヤハール草原のスへとよばれる牧童がつくり出したものだといわれています。スへは小さい時から両親に死にわかれ、お婆さんの手ひとつでそだてられました。スへとお婆さんは二十匹あまりの羊を飼つて、それでくらしをたてていました。それで、每日羊の番をする
Author: 整理·塞野 え·虹霖 Year 1959 Issue 1 PDF HTML
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53. ムク犬王子
何千年かまえのむかしプーラーという国があつた。プーラーは大きな国で、たくさんの人が住んでいた。この国ではこくもつをつくらず、人びとは牛や羊の肉をたべ、その乳をのんでいた。ただ国王の宮殿にだけは果物の木が何本かあつて、国王や大臣たちだけはそのクダモノをたべることができた。国王の子のアーツーは、かしこくて、勇氣のある、善良な王子であつた。若い王子は山の神のリウダのところにこくもつというもののタネがあつ
Author: 整理·帕金 え·虹霖 Year 1959 Issue 4 PDF HTML
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54. 六人兄弟
むかしむかし、あるところに、かしこい働きものの娘がおつた。その娘の仕事のしぶりのすばやいことといつたらなかつた。朝起きて生麻の緖を蒸して、それを裂いて、糸によつて、ねり絹のようにやわらかな麻布に織つて、さてその麻布で飯びつをつつんで、野良へ持つていつても、畑に出た人たちの朝飯にちやんと間に合うほどであつた。娘の名は遠近に知れわたつておつたから、嫁にもらいたいという人がひきもきらずにやつて來て、娘の
Author: 整理·吉雲 え·虹霖 Year 1959 Issue 8 PDF HTML
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55. とんち男と高利貸
むかし、大金持の旦那がいた。大変なしみつたれで、命よりも金の方が大切だという男だけに、その男から金を借りると、目の玉がとびでるほど高い利子をとられた。おまけに利子が利子をうんで、またたくまに、田畑や家を賣りはらつても、娘を賣つても返しきれないほど、借金をしよいこまねばならなかつた。びんぼうな村人たちは、ほとんどこの高利貸からひどい目にあわされ、誰ひとりとしてその高利貸をうらまぬものはなかつた。なん
Author: 整理·華仁 え·虹霖 Year 1960 Issue 1 PDF HTML
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56. 白嘎拉(パイカラ)山の話
むかし、大興安嶺(ターシンアンリン)の白嘎(パイカラ)拉山(シヤン)のふもとはすばらしい狩場であつた。けれどもオロチヨンの狩人(かりうど)たちは「あそこへは行けん。あそこには瑪猊(マーニー)がいる」といつて誰も近づかなかつた。瑪猊というのは、オロチヨンの人たちのあいだに語りつたえられてきた人を食う猛獣である。けれどもまだ誰も瑪猊を見たものはなかつた。ここにある狩人の夫婦がいて、二人は瑪猊が出るとい
Author: 整理·古蘭 え·虹霖 Year 1960 Issue 4 PDF HTML
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57. グナンの虎退治
むかし、ある汗(カーン)の国に、まずしい牧(アラト)人が住んでいた。妻は三人の子供を生んだが、みんな死んでしまつた。それで夫婦はたつた二人でさびしくくらしていた。ある年の冬のこと、牧人の妻は思いがけなく男の子を生んだ。夫婦はたいへん喜んだが、さてどうしてこの子を育てたものかと二人は眉をよせた。まずしい牧人夫婦の家には、牝牛一頭と山羊二頭しかいない。子供を育てるといつても、これではしようがない。二人
Author: 整理 塞野 え·墨浪 Year 1960 Issue 6 PDF HTML
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58. エンマ大王の最期
むかあし、むかし、ある村に一人の貧乏な男がおつたと。苗字を劉(リユウ)といつて、次男坊で、目から鼻にぬけるほど頭のよい、すばしこい男であつたから、村の衆はみんな、その男を「劉二仙(リユウアルシエン)」と呼んでおつた。劉二仙は四十そこそこの歳であつたが、ヒゲにはもう白いものがまじつておつた。話かわつてこちらはエンマの大王である。人間を地獄におくることばかり考えておるこのエンマの大王は、ある日自分の役
Author: 整理 嚴兵 え 李玉 Year 1960 Issue 10 PDF HTML
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59. 女性第一号 聞き酒の名手 呉暁萍さん
日本酒の品評に聞き酒の名手が必要なように、中国の白酒(パイチウ)(ふつう無色透明の蒸留酒。アルコール度は三五%から六五%以上までさまざま)の評定にも聞き酒の名人は欠かせない。銘酒「瀘州老窖特麯(ろしゆうろうこうとつきよく)」で知られる四川省瀘州市。貴州省の茅台(マオタイ)鎮と並び称せられる白酒のふるさとだ。呉暁萍さんは、このまちに生まれ育った、中国で最初の女性聞き酒名手。男性でもグイグイやったら、
Author: 整理 本誌·林曄 Year 1989 Issue 11 PDF HTML
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60. 金のニワトリ
むかしむかし金鷄山のふもと一帶にこんな話がかたりつたえられていました。金鷄山には一羽の金のニワトリがすんでいて、金の倉の番をしている。每朝いちばんにときを告げるのもこの金のニワトリで、村のニワトリたちはその声を聞いてやつとときをつくるのだ。だから、もし金のニワトリが鳴かなかつたら、金鷄山はいつまでたつても夜があけない、というのです。金鷄山は高いけわしい山でした。山は大きな老木の密林におおわれていま
Author: 整理·王燮(ワンシエ) Year 1958 Issue 9 PDF HTML