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Your search : [ author:整理 丁歌 え·李玉紅] Total 120 Search Results,Processed in 0.079 second(s)
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111. 短くて輝かしい生命
どういうわけか、土地革命のころ、革命根拠地の青少年は一般にはやくから大人びていたようだ。まだくちばしの黄色いハナたれ小僧のような十代の子供たちが、男でも女でもちやんと革命の真理を受けいれ、階級の利益をわきまえていて、仕事にかけては勇敢で、機知に富み、ひじようにねばり強く闘つた。なかには複雑で、しかも困難な任務をひきうけ、闘争の経験をつんだ大人にひけをとらぬものもいて、なかなか軽視できない力をもつて
Author: 口述鄧洪 整理胡曠 え呉静波 Year 1961 Issue 6 PDF HTML
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112. 石娃(シーワー)と花妹(ホワメイ)
いつの頃ともわからないくらい昔のことです。いまの浙江(チエチヤン)省の諸曁(チユーチー)というところに石娃(シーワー)という若者がいました。石娃はかしこいうえに体も丈夫で、畑仕事がお手のものであるばかりか、石工としても人なみすぐれた腕をもつていました。石娃はまい日一度はかならずノミとツチをもつて村の石工たちをさそいあわせ、山にのぼつて岩を刻みました。春、夏、秋、冬の別なく、風がふこうと雨がふろうと
Author: 採集 蔡渉 王競 整理 小紅 え 米谷 Year 1961 Issue 6 PDF HTML
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113. バートルの仇討ち
むかし、北方の草原に何代も続いた王がいました。見渡すかぎりの、はてしない草原はみな王のものでした。牛や羊はかぞえきれないほど多く、奴隷は何百人といましたし、その上兵隊までおり、お金はありあまって勢力をほしいままにしていました。そして、人びとを、生かすも殺すも王の手ひとつにありました。ですから人びとは重苦しくおしひしがれた毎日をすごしていました。王の奴隷のなかに、バートルという若ものがいました。がっ
Author: 整理レンチンツアムソ 之李玉紅 Year 1966 Issue 3 PDF HTML
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114. 夜光る真珠
東海の竜王には、今年十八になる娘があって、生まれながらの美人で、あたまもよかった。竜王は婿(むこ)さがしにけんめいなのだが、娘のほうは、あれもいやこれもだめで、竜王はほとほと手をやいていた。竜王が娘にたずねる。「わしのだいじな娘や、おまえは、いったい、どんな婿どのがほしいのじゃな」娘がこたえる。「おとうさま、私はお金持ちもきらい、偉いお役人もきらいなの。私がさがしているのは、真心があって勇敢なひと
Author: 整理·洪汎濤 馮白霞 え·楊永青 Year 1979 Issue 6 PDF HTML
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115. 巣湖と銀魚(安徽省·巣県)
もともと巣湖は湖ではなく、鳥の巣の形に似た大きな盆地でした、それで巣州とよばれていました。大昔から巣州は宝の盆地で、豊作の年には、食べ切れないほどいろいろの農産物と果物でうずまります。ただ困ったことには一日じゅう大雨でもふると、すぐ水が三尺もたまり、畑の物や果物がすっかりだめになるので、毎年立秋になると、長い秋雨のくる前に、皆は香をたき、ろうそくをともし、お供え物を捧げて天の神に、平安無事を祈るの
Author: 整理·呉建群 陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 11 PDF HTML
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116. 霧を吐く白鹿
厦門は福建省に属し、島の上につくられた町であったが、五〇年代初期に集美海堤、杏林海堤が築造されてからは、大陸とつながるようになった。温暖な風土で、風光明媚な町である。厦門玉屛山の北麓にある「宛在洞」の洞内には、粘泥でつくった白鹿がうずくまっており、その鹿は口を石の裂け目に向けている。不思議なことに暑い夏ともなると、その石の裂け目から白い蒸気が吹き出し、それはあたかも、白鹿の口から吐き出されるように
Author: 整理·劉演揚 陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 12 PDF HTML
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117. 最初のともしび
むかし、むかしそのまたむかしのお話です。あるところに年寄の夫婦がいて、二人の娘、一人の息子といつしよにくらしていました。父親と息子は竹のカゴをあみ、母親と娘は機を織つてくらしをたてていました。一家そろつて働きもので、ひるとなく夜となくせつせと働きました。ともし油もないころなので、夜になるとたきぎをもやして明りにしました。けれどたきぎではどれほどの明りにもなりません。たまに火のいきおいでパツと明るく
Author: 整理·蕭甘牛(シヤオカンニユウ) え·龐壔(パンタオ) Year 1958 Issue 5 PDF HTML
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118. 金のかんざし
むかし、西湖(せいこ)(シーフー)のほとりに住む貧しい人たちは、なにか欲しいものがあると、それを紙にかいて湖に流したそうです。すると、自分の欲しいものがすぐに水の底から浮かんできたといいます。たいへん不思議な話ですが、それにはこういうわけがあるのでした。まだ杭州(こうしゆう)(ハンチヨウ)という町などもできていなかつた頃のことです。西湖から一里ほどはなれたところに、杏花(きようか)(シンホワ)村と
Author: 整理·楊琳美(ヤンリンメイ) え·虹霖(ホンリン) Year 1958 Issue 6 PDF HTML
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119. 三人兄弟
ずつと昔は、わたしたちのこの村も、ひんそうな水なし村で、何もそだたず、それはひどいものだつたということです。あの頃、大北山(だいほくざん)(ターペイシヤン)のてつぺんにのぼると、見わたすかぎりの黃色い土で、木一本見あたらなかつたそうです。ちよつとでも風がふくと、黃色い土ほこりが空をおおい、畑はかわききつて、作物もろくにみのりません。十軒のうち九軒は貧乏で年ぢゆう腹をすかし、食いつめて逃げるように村
Author: 整理·董均倫 江源(トンチユンルンチヤンユワン) Year 1958 Issue 11 PDF HTML
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120. 白嘎拉(バイガーラ)山の怪獣退治
大興安嶺にある白嘎拉(バイガーラ)山の麓は、むかし、猟にもってこいのところでした。ところが、そこには猩々(しょうじょう)に似た瑪猊(マーニイ)[注释1]というでっかい怪物が住んでいて、往来する人間を片っぱしから食ってしまうといわれ、オロチョン族の狩人も近づこうとはしませんでした。だが、そんなうわさに耳を傾けない老夫婦がいました。ふたりは毎日弓矢をもって白嘎拉山へ猟にいきました。たしかに、山はそびえ
Author: 口述·モンチャンチーエン 整理·古蘭 え·楊永青 Year 1979 Issue 8 PDF HTML