何千年かまえのむかしプーラーという国があつた。プーラーは大きな国で、たくさんの人が住んでいた。この国ではこくもつをつくらず、人びとは牛や羊の肉をたべ、その乳をのんでいた。ただ国王の宮殿にだけは果物の木が何本かあつて、国王や大臣たちだけはそのクダモノをたべることができた。国王の子のアーツーは、かしこくて、勇氣のある、善良な王子であつた。若い王子は山の神のリウダのところにこくもつというもののタネがあつ...
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何千年かまえのむかしプーラーという国があつた。プーラーは大きな国で、たくさんの人が住んでいた。この国ではこくもつをつくらず、人びとは牛や羊の肉をたべ、その乳をのんでいた。ただ国王の宮殿にだけは果物の木が何本かあつて、国王や大臣たちだけはそのクダモノをたべることができた。国王の子のアーツーは、かしこくて、勇氣のある、善良な王子であつた。若い王子は山の神のリウダのところにこくもつというもののタネがあつ...