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Your search : [ author:写真 王長青] Total 3424 Search Results,Processed in 0.167 second(s)
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21. 時代の波は手職人の世界にも
十二月のある日、大雪が降る窓の外から、「磨剪子(モージェンズ)、戧菜刀(チァンツアイタオ)!(はさみを磨きましょう、包丁を研ぎましょう)」と呼ばわる声が聞こえてきた。今年ももうすぐ終わる……わが家も、はさみと包丁を研ぎ屋さんに出した。隣人たちもやってきた。一時間もたたないうちに、それらの刃物はすっかり研ぎ終えた。私はカメラを持ってきて、風雪に鍛えられた彼の表情をスナップした。彼は莫さんと言って、も
Author: 沈延太 王長青 Year 1999 Issue 12 PDF HTML
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22. ワンタン、豆汁、酸梅湯…道端でほおばる懐かしい味
小吃(軽食)売りの小商人も、胡同におなじみの風景だ。屋台を肩に担いだり車で押しながら呼び売りして歩く人もいれば、きまった場所に簡単なテーブルやイスを並べて、店を始めてしまう人もいる。住民に重宝がられている点はみな同じ。材料がよく、味がよく、おまけに値段が安いからだ。春夏秋冬、四季の移り変わりにつれて、売っている小吃も変わる。春の伝統的な小吃といえば、艾窩窩(白砂糖を包み込んだもち米のだんご)、年糕
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 1 PDF HTML
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23. 祭日(上)伝統の情緒あふれる春節
胡同の伝統的な祭日のなかで、最も盛大に祝われるのは、旧暦一月一日の春節だ。その準備は、旧暦十二月十五日から始まる。まずは「掃年」と呼ばれる大掃除を行う。この習俗は、古代の疫病除(よ)けの宗教儀式に由来しているという。老人たちの話によると、部屋を掃き清めるのは、諸神を迎えるため、また不運、けがれ、貧乏を一掃する意味もあるそうだ。一部の家庭では、特にこの日を重視して、壁を塗り直したり、天井の紙を貼り直
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 2 PDF HTML
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24. 祭日(下) 伝統行事が生活を彩る
旧暦一月十五日は、「元宵節(ユェンシャオジェ)」または「灯祭(ドンジ)」と呼ばれる伝統の祭日だ。北京の「元宵節」は、特に明代にきわめて盛んになり、一月八日から十八日まで大規模な灯籠の市(いち)が行われていた。その場所は、いまわが家のある灯市口だった。当時の市は灯籠の観賞と商売を兼ねたもので、市では雑貨、骨董品、食べ物が売られたほか、踊りや曲芸など、民間演芸の出し物もあった。昔、市で売られていた灯籠
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 3 PDF HTML
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25. 古都を愛する外国人たち
今日、日本から小川護雄さんの手紙を受け取った。小川さんの手紙には「…日本での出勤は電車に乗らなくてはなりません。しかも一時間三十分も立ったままです。車内は身動きできないほど混んでいて、会社につくと、くたびれてしまいます。やはり中国で暮らしたく存じます」とあった。小川さんと初めて知り合ったのは、北京市東城区の、ある四合院だった。それは一九九七年夏のことで、私たちは精緻な浮き彫りレンガで作ったアーチ型
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 4 PDF HTML
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26. 消えゆく青空市場
そろそろ退社の時間になると、「今日の夕ご飯は何にするの?」などと同僚から声がかかる。「炸醤麺(ジャジャンミェン)よ。今朝、竹杆胡同の市場でブタの挽き肉と手打ちうどんを、もう買ってあるの」。私の場合はこう答えることが多かった。「炸醤麺」は、北京人の昔からの好物だ。材料は、肉味噌、うどん、そしてせん切りのキュウリやモヤシなどの野菜になる。簡単な料理だから、味のよしあしは、とにかく肉味噌にかかっている。
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 5 PDF HTML
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27. 街は時代を映す
北京は三千年の歴史を誇る古都として知られている。特に元、明、清三朝の都だった六百余年の間に、その原型が築かれ、独特の風格が形成された。金色に輝く宮殿、雄大なる寺院、皇族、貴族の大邸宅、大小の庭園、様々な亭、楼閣、至るところに散在している胡同と四合院……。これらすべてが北京に憧れる内外の観光客に、無限の夢を抱かせる。五十年前の新中国建国当初、名高い建築学者、梁思成は旧城を保護する設計プランを提出して
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 6 PDF HTML
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28. 瀋陽·蘇家屯の機関区に勢ぞろいしたSL群。“幻のパシナ”も化粧なおしされておめみえ
SL(蒸気機関車)ファンには願ってもない展覧会が、遼寧省は瀋陽·蘇家屯の機関区で開かれている。オールド·ファンなら、まず説明は不要、ひと目で分かる「パシナ」(パシフィック7)型蒸気機関車が、この展覧会の目玉。“幻の機関車”が、いま四十年ぶりに外国人旅行客にも“開放”されたのである。「パシナ」の“昔の名前”は「あじあ号」。日本の植民地経営の“尖兵”として「南満州鉄道」に投入された、当時、世界でも最新
Author: 写真 項毅 Year 1985 Issue 1 PDF HTML
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29. こっちの「烤鴨」もいけますよ。懐柔県に飛んだペキンダック。
豊かになった北京郊外の農民は、一度は扒鴨(カオヤ)をと、何十キロもバスにゆられて市内の有名店をめざす。ところが北京名物の扒鴨のこと、店は大入満員で、二、三時間行列して待っても、必ず食べられるとは限らない。それではと、去年の十月六日、市内から北へ四九キロの懐柔県に「懐興飯荘」という扒鴨専門店がオープンした。オーナーは県の服務公司。建物は地元の渡河大隊の農民建築隊が二カ月半で完成、フロアには二百人が座
Author: 写真 狄華 Year 1985 Issue 3 PDF HTML
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30. 六十周年を迎えた故宮博物院。“化粧直し”されて一層壮麗に
英訳では「禁断の都市」。そそり立つぶ厚い壁に囲まれた七十二万平方メートルの空間、間数九千の建築群。明·清王朝二十四人の皇帝の居城だった紫禁城が「故宮博物院」として一般に公開されたのは一九二五年十月十日のことだった。昨年の十月十日は、ちょうど「建院六十周年」にあたったため、建物の“化粧直し”がおこなわれるとともに、盛大な記念式典が開かれた。中国の歴史に関心のある方なら、「故宮博物院」が、台北にも設け
Author: 写真 王輝 Year 1986 Issue 1 PDF HTML