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Your search : [ author:整理·董均倫 江源
え·虹霖] Total 24 Search Results,Processed in 0.114 second(s)
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11. ムク犬王子
何千年かまえのむかしプーラーという国があつた。プーラーは大きな国で、たくさんの人が住んでいた。この国ではこくもつをつくらず、人びとは牛や羊の肉をたべ、その乳をのんでいた。ただ国王の宮殿にだけは果物の木が何本かあつて、国王や大臣たちだけはそのクダモノをたべることができた。国王の子のアーツーは、かしこくて、勇氣のある、善良な王子であつた。若い王子は山の神のリウダのところにこくもつというもののタネがあつ
Author: 整理·帕金 え·虹霖 Year 1959 Issue 4 PDF HTML
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12. 六人兄弟
むかしむかし、あるところに、かしこい働きものの娘がおつた。その娘の仕事のしぶりのすばやいことといつたらなかつた。朝起きて生麻の緖を蒸して、それを裂いて、糸によつて、ねり絹のようにやわらかな麻布に織つて、さてその麻布で飯びつをつつんで、野良へ持つていつても、畑に出た人たちの朝飯にちやんと間に合うほどであつた。娘の名は遠近に知れわたつておつたから、嫁にもらいたいという人がひきもきらずにやつて來て、娘の
Author: 整理·吉雲 え·虹霖 Year 1959 Issue 8 PDF HTML
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13. とんち男と高利貸
むかし、大金持の旦那がいた。大変なしみつたれで、命よりも金の方が大切だという男だけに、その男から金を借りると、目の玉がとびでるほど高い利子をとられた。おまけに利子が利子をうんで、またたくまに、田畑や家を賣りはらつても、娘を賣つても返しきれないほど、借金をしよいこまねばならなかつた。びんぼうな村人たちは、ほとんどこの高利貸からひどい目にあわされ、誰ひとりとしてその高利貸をうらまぬものはなかつた。なん
Author: 整理·華仁 え·虹霖 Year 1960 Issue 1 PDF HTML
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14. 白嘎拉(パイカラ)山の話
むかし、大興安嶺(ターシンアンリン)の白嘎(パイカラ)拉山(シヤン)のふもとはすばらしい狩場であつた。けれどもオロチヨンの狩人(かりうど)たちは「あそこへは行けん。あそこには瑪猊(マーニー)がいる」といつて誰も近づかなかつた。瑪猊というのは、オロチヨンの人たちのあいだに語りつたえられてきた人を食う猛獣である。けれどもまだ誰も瑪猊を見たものはなかつた。ここにある狩人の夫婦がいて、二人は瑪猊が出るとい
Author: 整理·古蘭 え·虹霖 Year 1960 Issue 4 PDF HTML
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15. 宝の茶碗
昔ある国に残忍で乱暴な王がいました。国王はかぞえきれないほどたくさんの宝物をもつていました。けれどそのなかでも一番の宝は茶碗でした。それというのも、この宝の茶碗には美しい模樣がえがかれていたからです。しかしその模樣は肉眼では見えず、天眼鏡(てんがんきよう)を使つてやつとみえるほど、こまかいものでした。この茶碗は千年もまえに、名人とうたわれたある陶匠がつくつたものですが、おしいことにその技術はつたえ
Author: 賈芝 孫劍氷編 え·虹霖 Year 1959 Issue 3 PDF HTML
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16. 九十九の泉
広西(クワンシー)チワン(僮)族自治区の宜山(イーシヤン)縣第六区拉利(ラーリー)鄕にトウリン(都霊)山という山がある。山にはふもとから頂まで九十九の泉があるが、頂にある泉は年中水のたえたことがなく、あたりは乳色の霧に包まれている。そしてそれにはおもしろい傳說がつたわつている。むかし、この山のふもとに、プーツオという若い樵(きこり)が住んでいた。ある日山へ柴刈りに出かけたプーツオは、とあるザクロの
Author: 整理·蕭甘牛 え·虹霖 Year 1959 Issue 5 PDF HTML
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17. 魚つり童子
むかし一人の年とつた漁師がいた。舟一そうと網一枚が身上で、晝は川で魚をとり、夜は舟を岸によせて舟のなかで眠るという貧乏ぐらしだつた。六月のある夜のこと、爺さんは洪水のために水かさをました川の岸に腰をおろし、がつかりした氣持ではげしい水の流れを眺めていた。と、突然川のなかほどにポカリと金色の火の玉が浮かんだ。火の玉はその場を動かずにチカチカと光つている。こりやバケモノだろうか、それともタカラモノだろ
Author: 整理·張士杰 え·虹霖 Year 1959 Issue 6 PDF HTML
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18. 奴隷のランゲとその妻の話
むかしむかし、地方の長(おさ)の家に奴隷(どれい)の夫婦がいた。二人は長の家の畑仕事のほかに、だれも足を踏みいれたことのない高い山のふもとまで長の家の牛や羊を飼いにいつた。年中くるしい日がつづいた。二人はそうして年をとつた。そしてやがて一人の男の子が生まれた。二人はその子にランゲという名前をつけ、眼に入れても痛くないほど可愛がつた。一生ひとからふみつけられ、むごいしうちを受けてきた奴隷にとつては、
Author: 整理·肖崇素 え·虹霖 Year 1959 Issue 7 PDF HTML
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19. 三人のクンガ
むかし、あるところに同じ名前の男が三人いた。一人は長(おさ)のクンガといい、一人は執事のクンガといい、もう一人は大工のクンガといつた。大工のクンガには人並すぐれてきれいな妻がいた。そこで執事のクンガは、どうでもその女を自分のものにしようと考えた。ところが、大工のクンガの妻は性根のしつかりした女だつたので、さすがの執事のクンガも手の出しようがない。思いあまつた執事のクンガは、女を手にいれるためには、
Author: 整理·肖崇素 え·虹霖 Year 1959 Issue 11 PDF HTML
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20. 望娘灘(ワンニヤンタン)
むかしむかし、ある村の小川のほとりに、母子が二人で住んでいました。母親は四十いくつで、村人たちから聶媽媽(ニエマーマー)とよばれていました。息子は十四、五歲の少年で、聶郞(ニエラン)といいました。母子二人は猫のひたいほどの畑を小作していましたが、とてもくらしはたつてゆきません。そこで聶郞がひまをみては山に薪取りや草刈りにいつて、くらしのたしにしていました。聶郞はまつすぐな氣性の少年で、どんな苦しい
Author: 整理·李華飛 え·虹霖 Year 1959 Issue 12 PDF HTML