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Your search : [ author:整理·董均倫 江源
え·虹霖] Total 24 Search Results,Processed in 0.084 second(s)
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21. 石姑嶺ものがたり
とんと昔、虎頭山(フートウシヤン)のふもとには、松がこんもり茂つておつた。その松林のなかに、大勇(ターユン)という若者が住んでおつた。大勇は、畑をつくつたり、山で猟をしたりして、くらしておつた。ゲンコツをかためて石をコナゴナにうちくだくほどの力持ちだつたから、そのあたりに誰知らぬものはなかつた。大勇には、仲のよい友達があうた。阿松(アスン)という村でも評判の娘で、機(はた)おりや針仕事にかけては、
Author: 整理·王燮(ワンシエ) え·虹霖(ホンリン) Year 1958 Issue 12 PDF HTML
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22. 牛郎と織女
むかしむかしあるところに一人の男の子がおりました。両親(ふたおや)はとうに亡くなつて、兄夫婦といつしよにくらしていました。兄夫婦はこの弟につらくあたりました。食べものといえば兄夫婦が食べのこしたものしかあたえず、着物はボロボロの着物をきせ、夜は牛小屋の干草のなかに寢かせました。この男の子には名前はありませんでしたが、村の人たちはこの男の子がいつも牛の番をしているところから牛郞(ニユウラン)とよんで
Author: 整理 俞文 かげえ 虹霖 李玉紅 Year 1959 Issue 10 PDF HTML
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23. 金のかんざし
むかし、西湖(せいこ)(シーフー)のほとりに住む貧しい人たちは、なにか欲しいものがあると、それを紙にかいて湖に流したそうです。すると、自分の欲しいものがすぐに水の底から浮かんできたといいます。たいへん不思議な話ですが、それにはこういうわけがあるのでした。まだ杭州(こうしゆう)(ハンチヨウ)という町などもできていなかつた頃のことです。西湖から一里ほどはなれたところに、杏花(きようか)(シンホワ)村と
Author: 整理·楊琳美(ヤンリンメイ) え·虹霖(ホンリン) Year 1958 Issue 6 PDF HTML
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24. おじぎ草のはなし
このはなしに出てくるようなことが、いつ、どこでおこったかはあまりせんさくしないことにしょう。とにかく昔あるところに一人のきりっとした若者がいた。若者は毎日川に魚つりにいった。するとそこにはいつも一人の老人がこしをおろして釣糸をたれていた。そして老人が「こい、こい、こい、大きな魚は、こっちへこい」とつぶやくと、すこし大きな魚はみんな老人の方によっていった。それを見た若者は、ある日、思いきって老人に話
Author: 董均倫(トンチユンロン) 江源(チヤンユワン) え 李寸松(リーツンスン) Year 1963 Issue 10 PDF HTML