むかしむかし、ある村の小川のほとりに、母子が二人で住んでいました。母親は四十いくつで、村人たちから聶媽媽(ニエマーマー)とよばれていました。息子は十四、五歲の少年で、聶郞(ニエラン)といいました。母子二人は猫のひたいほどの畑を小作していましたが、とてもくらしはたつてゆきません。そこで聶郞がひまをみては山に薪取りや草刈りにいつて、くらしのたしにしていました。聶郞はまつすぐな氣性の少年で、どんな苦しい...
Please login first!
むかしむかし、ある村の小川のほとりに、母子が二人で住んでいました。母親は四十いくつで、村人たちから聶媽媽(ニエマーマー)とよばれていました。息子は十四、五歲の少年で、聶郞(ニエラン)といいました。母子二人は猫のひたいほどの畑を小作していましたが、とてもくらしはたつてゆきません。そこで聶郞がひまをみては山に薪取りや草刈りにいつて、くらしのたしにしていました。聶郞はまつすぐな氣性の少年で、どんな苦しい...