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Your search : [ author:整理 丁歌 え·李玉紅] Total 120 Search Results,Processed in 0.094 second(s)
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31. ユンツアイと二匹の竜
むかし、むかしのことです。ある日、突然西の方から大風が吹いてきて、砂ほこりをまきあげ、まっ青な空をおおってしまいました。風は七日八晩吹きつづけ、九日目になると、こんどは、西の地平線から、まっ黒な煙がまきおこりました。煙はもくもくとひろがって、みるみるうちに明るい太陽をおおいかくし、あたりはまっ暗やみになってしまいました。村の人たちは洞穴にかくれて、畑にも出られなくなりました。そのころ、鳳凰(フオン
Author: 整理 唐梓桑 張世培 え 李玉紅 Year 1965 Issue 6 PDF HTML
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32. 幸福をさがしあてたウースェイ
むかしむかし、苗嶺山(ミヤオリンシヤン)という山のふもとにウースェイというみなしごが住んでいました。小さい時にお父さんやお母さんに死にわかれ、ひとりぼっちで貧しく暮らしていました。一年また一年と月日がすぎて、ウースェイはいつの間にか十九歳の若者になっていました。ウースェイはいつもどうしてわたしはこんなに苦しい生活をしなければならないんだろう、いつになったら仕合わせになれるんだろうと考えていました。
Author: 整理 呉剛(ウーカン) え 李玉紅(リーユイホン) Year 1964 Issue 3 PDF HTML
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33. 人間をまかした鳥の話
むかし、北の国の森のなかに、お話のできる鳥が住んでいました。そのことを聞いたほうぼうの国の王様や大臣や金持たちは、その鳥を自分のものにしようと思って人を遣わし、なかには自分で出かけてゆくものもいました。しかし、だれもその鳥をつかまえることはできませんでした。その鳥はいつも枝のたくさん茂った大きな松の木にとまってたのしそうにさえずっていました。そして、どこへも飛んでゆかないので、つかまえにゆく人たち
Author: 整理·カンチュルチャプ え·李玉紅(リイユーホン) Year 1964 Issue 6 PDF HTML
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34. 銀のかんざし
むかし、あるところにおばあさんが二人のむすこと住んでいました。二人のむすこは、毎日山へ柴刈りにゆき、それを売って、おっかさんを養っていました。山へゆく途中で、息子たちは毎日のように一人の娘をみかけました。娘は井戸ばたで洗濯をしているか、さもなければ、田のあぜで牛にやる草を刈っていました。むすこたちは、二人ともこの娘がたいへん好きになり、お嫁にもらいたいものとひそかに考えていました。けれどお互いに口
Author: え·李玉紅 Year 1964 Issue 9 PDF HTML
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35. オシドリ
あるところに、小高い山がありました。そこへ毎日二人の子供がブタを放しにきました。ある日二人は山へきて、いつものように蔓蒿(マンハオ)を土のなかから搔き出し、それをブタたちに食べさせました。その仕事がすむと二人は大きな木の下にすわりました。男の子は小さな棒きれで地べたに字をかき、それを女の子に教えました。それからまた二人は、「おぼろ月夜」を歌いました。歌いあきるとこんどは桃を食べました。その時、女の
Author: 整理 戴美瑩(タイメイイン) え 李玉紅(リイユーホン) Year 1964 Issue 1 PDF HTML
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36. 子供の羊飼い
むかしむかし、子供の羊飼いがいて、王様の五〇匹の羊を飼っていました。この羊飼いは心がやさしくて働きものでした。いつも家の人の面倒をみるかのように、どの羊にも腹いっぱい水をのませ、草を食べさせました。それで、羊はまるまる太って元気よく、どんどんふえてゆきました。そうして幾年もたたないうちに、もとの五〇匹から五〇〇匹にふえました。子供の羊飼いは、草原に羊を飼いに出かけるとき、いつでも皮の袋いっぱいのツ
Author: 整理 陳石峻(チェンシーチュン) え 李玉紅(リーユイホン) Year 1964 Issue 2 PDF HTML
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37. 騎士と仙女
むかし、むかし、遠い国に、いたずら好きだけれど心はたいへん善良な、年若い騎士がおりました。ある日その騎士が高い建物の上にのぼって鳥を打っていると、向かい側の野っ原に、水をいれた桶を背おったおばあさんが通りかかりました。おばあさんはいかにも重そうによろよろと歩いていました。騎士は手にもっていたパチンコをとりあげておばあさんが背おっている水桶めがけて打ちました。すると水桶に穴があいて、水がぜんぶ流れだ
Author: 整理 陳石峻(チェンシーチュン) え 李玉紅(リーユイホン) Year 1964 Issue 4 PDF HTML
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38. エンチョーの嫁さがし
むかし、クルピン川のほとりに年とったかりゅうどが住んでいました。そのおじいさんに、エンチョーという名のむすこがいました。やはりおなじように狩りの名人でした。あるさわやかな朝、エンチョーは美しい雲のなかを飛んでいる白鳥を射おとしました。白鳥はひらひらと舞いながら川のなかにおちてゆきました。しかし、エンチョーが川岸にかけつけた時には、白い波が立っているばかりで、白鳥の姿はもう、どこにもみあたりませんで
Author: 整理 関守中(クワンシヨウチユン) え 李玉紅(リーユイホン) Year 1965 Issue 1 PDF HTML
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39. 作男と地主
働くものの世の中に太陽の光がまだあたらないむかしのことです。チベットのヤーロン川のほとりにムーチェククという若ものとその母親が住んでいました。ふたりは地主のヤリカンコの土地を耕して暮らしをたてていたのですが、朝から晩までまるでくつわをはめられた馬のように、働きづめでした。だが、こんなに善良で勤勉なふたりに、おおかみのような地主はいつも目をらんらんと光らせていました。この母子の苦しみを話そうものなら
Author: クンプ え 李玉紅 Year 1966 Issue 5 PDF HTML
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40. 「みこし」かっぎ
むかし、あるところに、王大(ワンター)王二(ワンアル)という二人兄弟がいました。二人は、ネコのひたいほどの土地をたがやしながら、とてもびんぼうに暮らしていました。このままではだんだん口が干上がつてゆくばかりなので、二人はよく話し合つたうえで、弟が家に残つて畑を耕し、兄の王大は、百斤豚の李(リー)と呼ばれる地主の屋敷へいつて作男になることにしました。王大は百斤豚の李の屋敷へきて、まい年のかせぎに銀を
Author: 採録 歌晨 え 李玉紅 Year 1961 Issue 8 PDF HTML