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Your search : [ author:整理 丁歌 え·李玉紅] Total 120 Search Results,Processed in 0.085 second(s)
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21. 大師兄と二師兄
清朝のおわりごろ、といえば五、六十年もまえのことです。北京(ペイチン)のちかくに、武清(ウーチン)県、安次(アンツー)県という二つの県がありますが、安次県の県長は、武清県の県長のいわば弟ぶんにあたりました。そのころは、義兄弟のちぎりをむすぶというようなことが、さかんにやられていたのです。その弟ぶんに父親がいるということは、兄きぶんの武清県長もまえからきいてはいたけれど、会ったことはない。ところが義
Author: 整理 張士傑 え 李玉紅 Year 1966 Issue 2 PDF HTML
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22. ドゴダ兄弟
モンシナの山の村に、まずしいおかあさんが、二人のこどもとすんでいました。おかあさんは山のうえのわずかな畑をたがやして、こどもたちをそだてていました。二人のこどもには名前がなかったので、村の人たちは、貧乏な兄弟―ドゴダ兄弟という名前をつけてよんでいました。日がたつにつれ、兄弟たちも自分たちのことを大ドゴダ、小ドゴダというようになりました。ごはんどきになるとおかあさんはいつもこどもたちに先にたべさせ、
Author: 整理·陳貴培 え·李玉紅 Year 1966 Issue 4 PDF HTML
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23. かみながつ子の話
せいたか山の中腹に長い瀧がかかつている。ちようどそれは、高い崖のうえに女が寢ころんで、まつ白な長い髮の毛をたらしているようにみえる。それで、この地方の人たちはその瀧を白髮(しらが)の瀧とよんでいる。そしてこのあたりにはこんな言傳えがのこつている。むかしむかし、せいたか山の付近には、水がなかつた。だからこのあたりの人は、煮たきにつかう水も洗い水も畑にやる水も、空からふつてくる雨だけがたよりだつた。も
Author: 整理· 蕭甘牛 潘平元 え·李玉紅 Year 1959 Issue 9 PDF HTML
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24. 兎の物語
あてのはずれたラマある日、兎と鷹と狐が木陰にあつまつて話をしていると、お詣りをすませて帰つてくるラマの姿が見えた。「ラマは金銭をいやしみ、殺生をやらないとか聞いているが、今日はひとつほんとうかどうかためしてみようじやないか」と兎が言つた。鷹も狐も兎の言うことに賛成し、兎の考え出した方法でやつてみようと林を出た。ラマはずだぶくろを背負い、手には大きな数珠をもち、念仏をとなえながら歩いてきた。ひよいと
Author: 整理 何群英 胡学富 王愼維 え 李玉紅 Year 1960 Issue 8 PDF HTML
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25. 玉右の鹿
わしらの村の西南に、鹿山(ルーシヤン)とよばれる山があります。その山のふもとの泉は、どんなに日照のときでも涸れることがないので、「天女の泉」と呼ばれていました。鹿山のなかに、玉石の鹿が一頭いるといわれていました。ある人が山をおりしなにコツコツ走るひずめの音を聞いたそうですが、まだだれもほんとに見た人はいませんでした。むかし、この村に李千金(リーチエンチン)という名の地主がいました。血もなみだもない
Author: 整理 董均倫 江源 え 李玉紅 Year 1961 Issue 7 PDF HTML
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26. マリクとラニハン
むかし、アルドサル地方のある町に、マリクという若者がいた。町でもいちばんの正直者だった。ある日、川辺をあるいていると、上(かみ)の方からリンゴがひとつ流れてきた。マリクはさっそくすくいあげて、一口かんだが、すぐにハッと気がついた。「人のリンゴをただで食うのはいかん。すぐにリンゴのぬしをさがして、お金をはらおう」そうかんがえて、川づたいにあるいていくと、大きなリンゴ園があった。マリクはそこの主人に言
Author: 整理 カピロフ等 え 李玉紅 Year 1963 Issue 3 PDF HTML
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27. 赤い泉
むかし、あるところに石囤(シートン)という若者がいました。たいへんな働きもので腕ききでした。ある年の春、石囤は玉花(ユイホワ)という名の娘をお嫁さんにもらいました。そのお嫁さんは真珠のように美しく、そのうえたいへんな働きものでした。こんなすばらしい二人がいっしょになったのですから、その仲はむつまじく、人もうらやむほどでした。ところが世の中にはよいことばかりはないもので石囤には意地の悪いまま母がいま
Author: 整理·董均倫 江源 え·李玉紅 Year 1964 Issue 8 PDF HTML
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28. クヤシ鳥のはなし
むかし、東方の海岸に胡四(フースー)という名の漁師がおりました。十歳を過ぎたころから海へ出て漁をするようになり、もう二十何年も魚をとって暮らしていました。胡四がいままでにとった魚をつみあげたら小山よりも高くなったでしょう。けれども彼はたいへん貧しくて、その日暮しをしていました。魚をとって暮らしているというのに、小舟はおろか、網さえもっていませんでした。毎日海へゆくときは、網元から舟をかりてゆきまし
Author: 整理董均倫 江源 え李玉紅 Year 1964 Issue 10 PDF HTML
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29. はたらきものの次男坊
むかし、山のふもとのある村に一軒の農家がありました。その農家にはおじいさんと二人のむすこ、それにうえのむすこの嫁がいっしょに住んでいました。二番目のむすこはおじいさんが年をとってから生れた子なので、「二小」(アルシヤオ)(二番目の小さいむすこ)とよんでたいへん可愛がられていました。二小はかしこくて、それに働きものでしたから、だれからも好かれていました。二小が一三になったとき、おじいさんは病気になっ
Author: 整理·董均倫 江源 え·李玉紅 Year 1964 Issue 12 PDF HTML
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30. トミール兄妹と七っ頭のお化け
むかし、チン·トミールという英雄がいました。トミールほひじように勇敢で猟の名手でした。トミールが猟に出かけると、いつでもししやとら、おおかみやきつね、ひようなどを獲(え)物(もの)にして帰ってきました。トミールにはマホトミシュラという妹がいました。ある日のこと、トミールは猟に出かける用意をととのえて、「あすから七日間猟にいってくるから、お前はどこへもゆかないで、家でじっとしてるんだよ。そして、かま
Author: 整理·タリムコーペイリン え·李玉紅 Year 1965 Issue 4 PDF HTML