モンシナの山の村に、まずしいおかあさんが、二人のこどもとすんでいました。おかあさんは山のうえのわずかな畑をたがやして、こどもたちをそだてていました。二人のこどもには名前がなかったので、村の人たちは、貧乏な兄弟―ドゴダ兄弟という名前をつけてよんでいました。日がたつにつれ、兄弟たちも自分たちのことを大ドゴダ、小ドゴダというようになりました。ごはんどきになるとおかあさんはいつもこどもたちに先にたべさせ、...
Please login first!
モンシナの山の村に、まずしいおかあさんが、二人のこどもとすんでいました。おかあさんは山のうえのわずかな畑をたがやして、こどもたちをそだてていました。二人のこどもには名前がなかったので、村の人たちは、貧乏な兄弟―ドゴダ兄弟という名前をつけてよんでいました。日がたつにつれ、兄弟たちも自分たちのことを大ドゴダ、小ドゴダというようになりました。ごはんどきになるとおかあさんはいつもこどもたちに先にたべさせ、...