むかし、クルピン川のほとりに年とったかりゅうどが住んでいました。そのおじいさんに、エンチョーという名のむすこがいました。やはりおなじように狩りの名人でした。あるさわやかな朝、エンチョーは美しい雲のなかを飛んでいる白鳥を射おとしました。白鳥はひらひらと舞いながら川のなかにおちてゆきました。しかし、エンチョーが川岸にかけつけた時には、白い波が立っているばかりで、白鳥の姿はもう、どこにもみあたりませんで...
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むかし、クルピン川のほとりに年とったかりゅうどが住んでいました。そのおじいさんに、エンチョーという名のむすこがいました。やはりおなじように狩りの名人でした。あるさわやかな朝、エンチョーは美しい雲のなかを飛んでいる白鳥を射おとしました。白鳥はひらひらと舞いながら川のなかにおちてゆきました。しかし、エンチョーが川岸にかけつけた時には、白い波が立っているばかりで、白鳥の姿はもう、どこにもみあたりませんで...