Current Location: Home » Full Text Search
Your search : [ author:史 石] Total 397 Search Results,Processed in 0.090 second(s)
-
361. 太行山脈を越えて
円仁一行は、五台山を目指して西へ巡礼の本道をたどった。宿は、信者団体をいつでも受け入れる宿坊だった。円仁はこれを「普通院」と呼んでいる。円仁日記に以下のくだりがある。「……八四〇年旧暦四月二十三日。西北に進んで黄山の八会寺に着き、休憩して中食に黍(きび)飯を食べた。当今の人は、ここを上房普通院と称している。これまで常に飯粥を用意して、僧俗を問わず来たる者には宿を提供してきた。食する物があれば与え、
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2007 Issue 10 PDF HTML
-
362. 古代の道と「普通院」
円仁とその弟子たちは、目的地である仏教聖地五台山まであと一息の地点にまで来た。時は八四〇年旧暦四月であった。円仁は日記にその経過をこう記している。「二十七日、……大復嶺を越えた。嶺の東側では谷水は東に向かって流れ、西側では谷水は西に向かって流れている……道は次第に下りとなる」「松の緑は青い空に映えている。嶺の西側では樹々の葉はまだ芽吹いていない。……夕暮れに角詩普通院に到着した」五台山への道は、石
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池 晴子=訳 Year 2007 Issue 11 PDF HTML
-
363. 五台山での円仁(1)「竹林寺」
五台山到着は、疲労困ぱいの旅路の果てのクライマックスであった。ロバを小さな僧院に預けて、円仁と弟子たちは高い嶺を越えて名刹竹林寺を訪ねた。円仁はこの聖山に二カ月滞在し(八四〇年旧暦五~六月)、集中的に数カ所の寺で学んだ。ついに円仁は、中国の高名な仏教の師について学ぶ機会を得たのであった。知識の追求こそが、海を渡り、中国諸官庁に対してこの遠い聖地への徒歩旅行を決然と願い出た、究極の目的であった。円仁
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池 晴子=訳 Year 2007 Issue 12 PDF HTML
-
364. 揚州滞在
円仁と遣唐大使一行は、八三八年旧暦七月二十五日ようやく揚州にたどり着いた。それはゆっくりと三週間かけて、あるときは休み、あるときは、当時淮南道の地方政庁であったこの大都市と海とをつなぐ入江や運河を探りながらの行程であった。当時、日本の船頭たちの間には「揚州に到ればすべてよし」という言葉が流布していた。遣唐使一行に関するかぎり全くその通りで、彼らは政府レベルでも各地の寺院でも暖かくもてなされた。円仁
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2007 Issue 2 PDF HTML
-
365. 五台山での円仁(2) 高僧との出会い
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2008 Issue 1 PDF HTML
-
366. 五台山での円仁(3) 五台巡礼
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2008 Issue 2 PDF HTML
-
367. 五台山を後にする
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2008 Issue 3 PDF HTML
-
368. 太原への道
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2008 Issue 4 PDF HTML
-
369. 盂蘭盆会を巡る
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2008 Issue 5 PDF HTML
-
370. 汾河に沿って続く旅
Author: 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池晴子=訳 Year 2008 Issue 6 PDF HTML