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Your search : [ author:写真·郭 実 文·王浩] Total 299 Search Results,Processed in 0.079 second(s)
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211. 国賓たちが愛した味「無名居」
国賓に対して催す最も盛大な宴を「国宴」と呼ぶ。今、普通の庶民が、その「国宴」の味を楽しむことができるのが、「無名居」だ。ここでは七十歳を越える呉家安氏が料理長を務めている。呉氏はもと釣魚台国賓館で特級調理師、副総料理長を歴任、退職後、レストランを始めた。正式に命名されているだけでも二百以上のレシピを誇るという氏だが、なかでも「獅子頭」(肉団子の煮込み)が有名だ。特に周恩来に好まれ、ニクソン元米大統
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 9 PDF HTML
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212. 広東省東莞市―元気印の工業都市
かつて、ある人が「中国経済を見たいなら広東に行け。広東経済を見たいなら東莞に行け」と言っていた。ならば、と私が東莞市を訪れたのは今年の六月。高速道路から眺める東莞の町は、それ自体が凄まじい勢いで発展する工場のようだった。広東省の中南部、珠江河口の東岸に位置する東莞市は、百五十万八千二百人の人口を抱えている。北は省都広州市、南は深圳経済特区に接し、発達した交通網と通信網、十分な電力供給量を誇っている
Author: 写真·文 郭実 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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213. 河南省宝豊県馬街村 新しい年に謡初の調べ
河南省宝豊県の馬街村は、一見どこにでもある小さな農村だが、毎年盛大に行われる謡初(うたいぞめ)によって全国に名前を知られている。旧暦一月十三日、馬街村には各地から謡い物の芸人が訪れる。一人一人楽器を背負い、馬街村の周囲の畑に集まる。そこには小さな演芸場がぎっしり並び、楽器と謡の音色が途切れることなく響きわたる。見物に訪れる人は十万人以上にもなり、それは絵巻物のような、実に雄大な眺めだ。馬街の謡初は
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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214. 紹興の情緒あふれる「孔乙己酒家」
「孔乙己」は偉大な小説家、魯迅が作品の主人公として描いた人物だ。魯迅の育った紹興の料理は、淮揚菜(江蘇省場州地方の料理)に含まれるが、ここは淮揚菜を売り物に、名前を「孔乙己」とっけた。内装は、江南地方独特の勾配のあるひさし、渡し船などの装飾を生かした、情緒あふれる作りだ。小説のなかで孔乙己が好物だった「茴香豆」(ウイキョウを入れた豆の煮物)や黄酒はもちろん、淮揚菜の名物「乾隆年間排骨朱」(朱ふうス
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 11 PDF HTML
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215. 南北の美味あわせ楽しむ「鴻運美食城」
北京のグルメブームは、北から来る時もあり南から来る時もある。例えば昨今大はやりだった「紅燴羊肉」(羊の醤油煮込み)はもとは西北部の料理だし、次にブームになったのは西南部から伝わってきた「魚頭火鍋」(魚の頭をダシにした鍋料理)だった。そして南北の料理を併せてできたのが今流行中の「魚頭泡餅」だ。よく肥えた三キロほどの大きな魚の頭を使い、四川式の調理法で、じっくり煮込んでいく。唇、脳、骨、目玉のそれぞれ
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 12 PDF HTML
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216. 祝いの日は「獅子」と「魚」で
厳家には、奥さんの同僚や友達が何かと口実をもうけ、しょっちゅう食事に来るそうだ。奥さんのほうも時間があれば、喜んでお客を迎える。ただしお客たちのお目当ては、奥さんのほうでなく、ご主人の厳子瑛さんのほう。厳さんは、たいした料理上手なのだ。やってきた友人たちは、いつも料理を口々に誉めちぎり、あっという間に平らげてしまうが、厳さんはそれが楽しみだという。だから時間があるときはいつも喜んで腕前を披露してい
Author: 写真 文·郭実 Year 2001 Issue 1 PDF HTML
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217. 土地の幸あふれる福建の宴
中国は土地が広く、人口が多い。食文化も地方によって様々な違いがあり、例えば北方の人々は豚肉が好きだし、沿海部の広東省などでは海鮮が好まれる。ただ広いとはいえ一つの国だから、人の往来につれて地方の食文化もまた各地にもたらされていく。特に首都·北京には、全国各地から人々が故郷の食文化を携えて集まっている。ただ日頃は仕事が忙しいのと、地方料理に必要な材料がなかなか揃わないのとで、彼らにとっても北京で故郷
Author: 写真 文·郭実 Year 2001 Issue 2 PDF HTML
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218. 満州族の美味しいもてなし
冬月さんの父はエンジニア、母は教師。両親とも仕事が忙しく、しかも料理が得意ではなかったので、冬月さんの子供時代、家の食事はいつも間に合わせのものばかりだったという。そんなある日、母方の叔父さんの家に遊びにでかけた冬月さんは、そこの食卓が美味の数々であふれているのを初めて知った。魚の醤油煮込み、車エビの煮込み、肉団子の煮込み、それに白菜の芥子漬けなどだ。料理上手の叔母さんは満州族の出身。清代、皇帝か
Author: 写真 文·郭実 Year 2001 Issue 3 PDF HTML
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219. 海に浮かぶ漁村
福建省東部の寧徳市を取材した時、友人にある漁村を見に行くよう勧められた。海に浮かぶ珍しい村だという。好奇心がかき立てられて早速、行ってみることにした。寧徳市から車で約1時間で、東海岸の埠頭(ふとう)に着いた。そこからモーターボートに乗り換え、三十分もすると、目の前に山に囲まれた波の静かな入り江が広がった。三都澳と呼ばれる入り江だ。そこで思わず目を見張ったのが、海に浮かぶ無数の建築物だった。建物の回
Author: 写真 文·郭実 Year 2001 Issue 4 PDF HTML
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220. 菜食主義の豊かな食卓
本欄の担当になってからというもの、何かといえば友達や同僚に、料理上手の知り合いはいないか、聞きまくるようになってしまった。ある日、一人の友人が、趙家の食事はすごく凝ってるよ、ただし菜食だけどね、と知恵を授けてくれた。実は私と趙さんは、初対面というわけではない。若い時はしょっちゅう一緒にいて、様々な話をしたり、酒を飲んだりしていた。当時の趙さんは、国営の貿易関係の公司にいて、三日とあけず全国各地に物
Author: 写真 文·郭実 Year 2001 Issue 4 PDF HTML