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Your search : [ author:写真·文 何竜盛] Total 488 Search Results,Processed in 0.098 second(s)
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111. 名物はとろけるマガモ「杭州美食坊」
北京には杭州料理のレストランがたくさんあるが、なかでも杭州美食坊の「老鴨煲(ラオヤバオ)」は、杭州を代表する料理だ。生後二ヵ月のマガモを丸ごと土鍋に入れ、干しタケノコ、中国ハムなどと一緒に弱火で約八時間煮込む。肉がとろけるほど柔らかく、スープがいい味になったところで、ごく弱火にし、マガモがくずれないよう気を配りつつ、さらに煮る。そしてそのままテーブルに運び、お客の目の前で箸でマガモの腹をひらく。な
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 8 PDF HTML
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112. 広州新景―伝統保ちながら現代化
十年前、記者(郭実)は広州にちょっと住んでいたことがある。そのころ最も強い印象を受けたのは、北京路の一帯に並ぶアーケードの商店街だった。それらのほとんどは、今世紀の二〇年代から三〇年代にかけての建築で、道行く人のために日除けとなり、また雨除けにもなって、いかにも南国らしい都市景観を形作っていた。広州の歴史は非常に古く、10年前はまだ建設工事が行われていた天河区が、こんなに立派になった紀元前九世紀に
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 9 PDF HTML
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113. 曲がり角に立つ自動車とダムの街湖北省十堰市·丹江口市
中国政府は昨年、内陸部の経済振興、環境保全などを柱とする「西部大開発計画」を打ち出した。沿海部との経済格差を縮め、毎年のように発生する水害や干ばつなどの自然災害への抜本的な解決などを図る同計画は、今後の中国全体の行方を左右する重要なプロジェクトだ。中国西部とは一般に陜西、四川、貴州、雲南以西の自治区、省、直轄市を指すが、これに隣接する地域の人々もこの大プロジェクトを発展の足がかりにしようと躍起にな
Author: 写真 文·林望 Year 2000 Issue 9 PDF HTML
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114. 国賓たちが愛した味「無名居」
国賓に対して催す最も盛大な宴を「国宴」と呼ぶ。今、普通の庶民が、その「国宴」の味を楽しむことができるのが、「無名居」だ。ここでは七十歳を越える呉家安氏が料理長を務めている。呉氏はもと釣魚台国賓館で特級調理師、副総料理長を歴任、退職後、レストランを始めた。正式に命名されているだけでも二百以上のレシピを誇るという氏だが、なかでも「獅子頭」(肉団子の煮込み)が有名だ。特に周恩来に好まれ、ニクソン元米大統
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 9 PDF HTML
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115. 広東省東莞市―元気印の工業都市
かつて、ある人が「中国経済を見たいなら広東に行け。広東経済を見たいなら東莞に行け」と言っていた。ならば、と私が東莞市を訪れたのは今年の六月。高速道路から眺める東莞の町は、それ自体が凄まじい勢いで発展する工場のようだった。広東省の中南部、珠江河口の東岸に位置する東莞市は、百五十万八千二百人の人口を抱えている。北は省都広州市、南は深圳経済特区に接し、発達した交通網と通信網、十分な電力供給量を誇っている
Author: 写真·文 郭実 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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116. 河南省宝豊県馬街村 新しい年に謡初の調べ
河南省宝豊県の馬街村は、一見どこにでもある小さな農村だが、毎年盛大に行われる謡初(うたいぞめ)によって全国に名前を知られている。旧暦一月十三日、馬街村には各地から謡い物の芸人が訪れる。一人一人楽器を背負い、馬街村の周囲の畑に集まる。そこには小さな演芸場がぎっしり並び、楽器と謡の音色が途切れることなく響きわたる。見物に訪れる人は十万人以上にもなり、それは絵巻物のような、実に雄大な眺めだ。馬街の謡初は
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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117. 観光と企業改革に見た熱意 湖北省·襄樊市
城壁とお堀の町「襄樊(シアンファン)」という名前を聞いてすぐにピンと来る人は、おそらく『三国志演義』の熱心なファンだろう。そう、ここは劉備が諸葛亮を軍師として招くため、三度その庵を訪ねたという「三顧茅廬(ぽうろ)」の舞台になった場所だ。人口は市街地で五十万人、周辺の農村部を含めると六百万人という湖北省第二の都市。前回ご紹介した十堰市の東、約百五十キロの位置にある。漢江の澄んだ水に育まれ、古来、豊か
Author: 写真 文·林望 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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118. 紹興の情緒あふれる「孔乙己酒家」
「孔乙己」は偉大な小説家、魯迅が作品の主人公として描いた人物だ。魯迅の育った紹興の料理は、淮揚菜(江蘇省場州地方の料理)に含まれるが、ここは淮揚菜を売り物に、名前を「孔乙己」とっけた。内装は、江南地方独特の勾配のあるひさし、渡し船などの装飾を生かした、情緒あふれる作りだ。小説のなかで孔乙己が好物だった「茴香豆」(ウイキョウを入れた豆の煮物)や黄酒はもちろん、淮揚菜の名物「乾隆年間排骨朱」(朱ふうス
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 11 PDF HTML
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119. 南北の美味あわせ楽しむ「鴻運美食城」
北京のグルメブームは、北から来る時もあり南から来る時もある。例えば昨今大はやりだった「紅燴羊肉」(羊の醤油煮込み)はもとは西北部の料理だし、次にブームになったのは西南部から伝わってきた「魚頭火鍋」(魚の頭をダシにした鍋料理)だった。そして南北の料理を併せてできたのが今流行中の「魚頭泡餅」だ。よく肥えた三キロほどの大きな魚の頭を使い、四川式の調理法で、じっくり煮込んでいく。唇、脳、骨、目玉のそれぞれ
Author: 写真 文·郭実 Year 2000 Issue 12 PDF HTML
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120. 祝いの日は「獅子」と「魚」で
厳家には、奥さんの同僚や友達が何かと口実をもうけ、しょっちゅう食事に来るそうだ。奥さんのほうも時間があれば、喜んでお客を迎える。ただしお客たちのお目当ては、奥さんのほうでなく、ご主人の厳子瑛さんのほう。厳さんは、たいした料理上手なのだ。やってきた友人たちは、いつも料理を口々に誉めちぎり、あっという間に平らげてしまうが、厳さんはそれが楽しみだという。だから時間があるときはいつも喜んで腕前を披露してい
Author: 写真 文·郭実 Year 2001 Issue 1 PDF HTML