城壁とお堀の町「襄樊(シアンファン)」という名前を聞いてすぐにピンと来る人は、おそらく『三国志演義』の熱心なファンだろう。そう、ここは劉備が諸葛亮を軍師として招くため、三度その庵を訪ねたという「三顧茅廬(ぽうろ)」の舞台になった場所だ。人口は市街地で五十万人、周辺の農村部を含めると六百万人という湖北省第二の都市。前回ご紹介した十堰市の東、約百五十キロの位置にある。漢江の澄んだ水に育まれ、古来、豊か...
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城壁とお堀の町「襄樊(シアンファン)」という名前を聞いてすぐにピンと来る人は、おそらく『三国志演義』の熱心なファンだろう。そう、ここは劉備が諸葛亮を軍師として招くため、三度その庵を訪ねたという「三顧茅廬(ぽうろ)」の舞台になった場所だ。人口は市街地で五十万人、周辺の農村部を含めると六百万人という湖北省第二の都市。前回ご紹介した十堰市の東、約百五十キロの位置にある。漢江の澄んだ水に育まれ、古来、豊か...