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Your search : [ author:楊珍 郭伯南] Total 75 Search Results,Processed in 0.080 second(s)
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1. 釣り
釣りといえば姜太公(きようたいこう)(太公望)そして「姜太公釣魚―願者上鈎」(姜太公の魚釣りで気の向いたやつがひっかかる)という歇後語(なぞかけ)を思い出します。これまでずっと姜太公を釣りの始祖としていますが、この伝説には、大いに検討の余地があります。磻渓垂釣釣りは太公に始まらず姜太公、西周開国の功臣。姓は姜、名は尚、字(あざな)は子牙。祖先が呂に封ぜられたので呂尚とも呼ばれました。若いころ、呂尚
Author: 楊珍 郭伯南 Year 1987 Issue 6 PDF HTML
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2. 三千数百年前の社会生活
商代後期の王都―殷墟(いんきよ)の発掘が始まってから約半世紀、とくに新中国成立後の成果はめざましく、考古学の宝庫としてあまりに有名だ。ところが、この殷墟でいまなお発掘調査がつづけられていることは、一般にあまり知られていない。近年の発掘調査では、次第に三千数百年前の社会生活、社会関係が明らかになりつつあるという。そこで現地を訪れ、古い都の新しい研究成果を読者にご報告するとしよう。殷墟(いんきよ)は河
Author: 郭伯南 Year 1980 Issue 3 PDF HTML
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3. 秦の始皇帝陵と兵馬俑
この三十年間に、中国の考古学が収めた成果にはめざましいものがある。数々の出土文物―前漢の古死体、劉勝墓の金縷玉衣、中山国の古酒、曽国の編鐘など……どれをとっても超一級の歴史文物ばかりである。わけても注目の的になったのは、秦の始皇帝陵から出土した兵馬俑であった。一万あまりの等身大の陶製の武士と軍馬が、始皇帝の軍陣さながらに、土中から発掘されたのである。中国を統一した当時の秦の威容を今に再現してみせた
Author: 郭伯南 Year 1982 Issue 7 PDF HTML
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4. 豆腐
豆腐―昔むかし、人間が大豆から抽出した植物蛋白質。“東洋の佳肴”であるばかりか、いまでは世界中でもてはやされています。世の中で、初めてさまざまな草を食べてみた人は聖人、初めてカニを食べた人は勇士とたたえられています。では、最初に豆腐をつくり出した人はさらに尊敬されてしかるべきではないでしょうか。さて、豆腐づくりを考え出した人は、いったいだれでしょうか。長い間人びとは探索を続け、この数十年間は研究が
Author: 郭伯南 Year 1987 Issue 1 PDF HTML
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5. 夏·虎紋嵌松石銅牌
「画竜点睛」はよく知られている成語だ。竜に睛(ひとみ)をかき込んだところ、風雲生じて竜は忽ち天に昇った―という故事から、最後に大切な部分を加えて物事を完成させる意味として使われる。唐の呉道子は画竜不点睛、「点睛すれば竜が昇天するからだ」と言い、晋の顧恺之の人物画も点睛しないことが多い。人からそのわけを問われ、「点睛すればその人物がものを言い出す」と笑ったという。いずれも諧謔だが、顧の絵画に対する持
Author: 郭伯南 Year 1987 Issue 1 PDF HTML
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7. 人形劇
世の中に数ある職業、それぞれに起源があり、始祖があります。茶館の主は陸羽を、豆腐屋は劉安を、役者は明皇(唐の玄宗帝)を、大工左官は魯班をそれぞれの始祖として崇拝しています。では、中国の人形劇はいつの時代に始まり、だれを始祖としているのでしょうか。木を刻み糸を牽く唐代に始まるという説唐に始まるという説の主な論拠は、唐代は仏教が盛んになり仏像を崇拝したことから人形劇が現われ、宋になって盛りをむかえた、
Author: 郭伯南 Year 1987 Issue 3 PDF HTML
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8. 戦国·秦杜虎符割り符の由来
割り符は文を記したものを二つに割り、それを合わせて証とした古代の習慣に始まり、現在でも広く使われている。古代の割り符のなかでひときわ輝くのが虎符である。君主が命令を下す際に用いられ、それにまつわる武勇伝も多い。魏の公子信陵君が虎符を盗んで趙を救う話が最も有名で、郭沫若も戯曲『虎符』を書いている。信陵君の物語は紀元前二七五年、今から二千二百六十二年も前のことで、虎符に関する最古の文献であった。だが、
Author: 郭伯南 Year 1987 Issue 3 PDF HTML
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9. 西周·玉牛調色器
赤橙黄緑青藍紫, 誰持彩練当空舞?……千紫万紅の絹布をかざして、誰が空を舞っているのか。毛沢東が詠んだ虹を賛美する名句だ。虹は七色。今日の絵の具皿も七組みなので、「七色盤」と呼ばれる。それは現代の色彩感覚を反映していると言えそうだ。音階の七声(しちせい)が宮·商·角·徴(ち)·羽の五音(ごいん)から発展したように、古代の色彩感覚も青·黄·赤·白·黒の五色だった。先哲老子も「五色令人目盲、五音令人耳
Author: 郭伯南 Year 1987 Issue 4 PDF HTML
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10. 遼·琉璃三彩菩薩
琉璃三彩菩薩は衆生済度の象徴として人間世界に降り立つが、造像されてすぐに両手を失い、一本の線香も供えられぬまま窯場の隅に捨てられ、そのまま長く地下に埋もれる悲運に遭遇した。だが一九八三年、北京門頭溝区竜泉務村北の水利工事で昔の琉璃(釉薬を施した陶)窯跡を発掘、人の救済に励む菩薩はようやく地下から救い出されたのである。瓦の破片にある遼代寿昌の年号から、当時の三彩(緑·黄·白)窯であることが分かった。
Author: 郭伯南 Year 1987 Issue 5 PDF HTML