琉璃三彩菩薩は衆生済度の象徴として人間世界に降り立つが、造像されてすぐに両手を失い、一本の線香も供えられぬまま窯場の隅に捨てられ、そのまま長く地下に埋もれる悲運に遭遇した。だが一九八三年、北京門頭溝区竜泉務村北の水利工事で昔の琉璃(釉薬を施した陶)窯跡を発掘、人の救済に励む菩薩はようやく地下から救い出されたのである。瓦の破片にある遼代寿昌の年号から、当時の三彩(緑·黄·白)窯であることが分かった。...
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琉璃三彩菩薩は衆生済度の象徴として人間世界に降り立つが、造像されてすぐに両手を失い、一本の線香も供えられぬまま窯場の隅に捨てられ、そのまま長く地下に埋もれる悲運に遭遇した。だが一九八三年、北京門頭溝区竜泉務村北の水利工事で昔の琉璃(釉薬を施した陶)窯跡を発掘、人の救済に励む菩薩はようやく地下から救い出されたのである。瓦の破片にある遼代寿昌の年号から、当時の三彩(緑·黄·白)窯であることが分かった。...