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Your search : [ author:採録 肖甘牛
え 畢克官] Total 915 Search Results,Processed in 0.128 second(s)
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1. せむしのじいさんとバナナの木
山おくにせむしのじいさんがすんでいました。じいさんは、まがりくねった谷川のほとりに、バナナの木をたくさんうえました。バナナがふさふさみのると、せむしのじいさんはそれをつみとってどっさりかついで、町にうりにいきました。そしてたべ物や着物にかえるのでした。せむしのじいさんはひとりぼっちで、こどもがありません。よそのこどもを見るたびに、その子の頭をさすったりほっぺたをなでたりしながら、なみだをこぼしてつ
Author: 採録 肖甘牛 え 畢克官 Year 1962 Issue 1 PDF HTML
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2. チワンのお日さま
むかしむかし、おおむかしのことじや。わしらチワンの部落のものもお日さまがあることは知つておつた。お日さまはまい朝東の空からさしのぼることも知つておつた。そして、この世のなかのありとあらゆるものがお日さまのめぐみをうけて栄えゆくということも、ようわかつていた。ところが、そのじぶんのお日さまの光は、どういうわけかチワンの部落までとどかなかつたのじや!そのじぶん、わしらの部落は、昼ひなかでもやみ夜のよう
Author: 採録 布英 え 畢克官 Year 1961 Issue 10 PDF HTML
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3. 鶏叫岩(チーチヤオイエン)
湖南(フーナン)省の新化(シンホワ))県に、鶏叫岩(チーチヤオイエン)というところがある。この地名は、今から千年ばかりまえ、黄巣(ホワンチアオ)が農民をひきいて時の政府に反旗をひるがえした頃につけられたもので、つぎのような言い伝えが残つている。黄巣が一旗あげたのは、もつぱら世の悪人をこらしめるためだつた。だから人をやつつける場合も黄巣は行つたさきざきの事情をよくしらべたうえでないと、けつして手を下
Author: 採録 鄔朝祝 え 畢克官 Year 1961 Issue 12 PDF HTML
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4. しあわせの花
むかし、むかし、あるところに村がありました。うしろには山があり、まえには川が流れて、たいそうけしきのよいところでした。村には、きれいで働きものの娘が住んでいました。畑仕事もやれば、ししゅうなどもできて、顔かたちがまたうつくしく、つぶらなひとみは、まるでお月さまのようにやわらかな光をたたえていました。そこで年寄りたちは娘をほめそやし、若者たちはなおのこと、娘をしたっていました。娘は十八になりましたが
Author: 採録 初牧 え 米谷 Year 1962 Issue 3 PDF HTML
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5. 「みこし」かっぎ
むかし、あるところに、王大(ワンター)王二(ワンアル)という二人兄弟がいました。二人は、ネコのひたいほどの土地をたがやしながら、とてもびんぼうに暮らしていました。このままではだんだん口が干上がつてゆくばかりなので、二人はよく話し合つたうえで、弟が家に残つて畑を耕し、兄の王大は、百斤豚の李(リー)と呼ばれる地主の屋敷へいつて作男になることにしました。王大は百斤豚の李の屋敷へきて、まい年のかせぎに銀を
Author: 採録 歌晨 え 李玉紅 Year 1961 Issue 8 PDF HTML
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6. トラと七人の娘
お山の中腹に、ミヤオ(苗)族のおばあさんがおりました。おばあさんには、花のように美しい七人の娘がありました。娘たちは、まるで下界にまいおりた天女のようにきれいでした。ある日、おばあさんは、親せきをたずねようと思いたち、出かけるまえに、七人の娘に、くれぐれも言いのこしておきました。「ねえ、娘たちや。あたしはしばらくおまえたちのおばあさんの家へ行つてきます。山にはトラやオオカミがたくさんいるのだから、
Author: 採録 謝馨藻 え 李玉紅 Year 1961 Issue 9 PDF HTML
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7. ナスレチン·アバンチの物語
ナスレチン·アバンチの物語は、新疆(シンチヤン)ウイグル族の人びとが口ぐちに語りつたえる民間の伝説ですが、似かよつた物語は、ウズベクやカザフなど新疆の他の兄弟民族のあいだにも広く伝わつています。ここにはそのなかのごくいちぶをえらびました。
Author: 採録 趙世傑 え 米谷 Year 1961 Issue 11 PDF HTML
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8. バラのものがたり
遠いむかしのものがたり みどりの山々にかこまれた沃野に 美しいフーボ河が流れ 清い流れのほとりに 静かな村がよこたわっていた村にひとりのすぐれた若者がいた 名はニーラ[注释1] 働く家のむすこ 幽谷に生えた松の木 雄々しくたくましい若者だった 武芸十八番すべてに通じ 畑仕事も人にまけない 若者が角笛を吹くと 虎や狼でさえ立ちどまり 馬を駆けると 疾風(はやて)よりもはやかった
Author: 採録 旭野 え 夏同光 Year 1962 Issue 4 PDF HTML
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9. 小さな騎手
むかし、イェンラオ山のふもとに、モロンというひろびろとした草原があった。清らかな水がながれ、牧草のゆたかにはえそろったこの草原には、働きもののチベット族の牧人たちが住んでいた。牧人の子のトンチュと牧人の娘のチョマは、大の仲よしだった。いつもいっしょに野花をつみ、きのこをとり、歌をうたった。牛や羊をつれてゆくのもおなじ場所だった。ある日、ふたりが草原で羊の番をしていると、とつぜん遠くから一匹の馬が走
Author: 採録 趙燕翼 え 李玉紅 Year 1962 Issue 5 PDF HTML
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10. 找姑(チャオクウ)鸟のはなし
むかし、たいへん意地のわるいおばあさんがいました。おばあさんにはむすこと娘がいましたが、むすこは嫁をとるとまもなくひとりで遠いところへ働きにいってしまいました。おばあさんは娘にはやさしかったけれど、嫁にはこのうえもなく意地わるでした。おばあさんは娘にはいつも、「おまえ、さアさアもっとたくさんおあがり」といいますが、嫁には白い目をむけながら、「おやおや、いいかげんにしとくれ、食いつぶされちゃたまらん
Author: 採録 董均倫 え 沙更思 Year 1962 Issue 7 PDF HTML