山おくにせむしのじいさんがすんでいました。じいさんは、まがりくねった谷川のほとりに、バナナの木をたくさんうえました。バナナがふさふさみのると、せむしのじいさんはそれをつみとってどっさりかついで、町にうりにいきました。そしてたべ物や着物にかえるのでした。せむしのじいさんはひとりぼっちで、こどもがありません。よそのこどもを見るたびに、その子の頭をさすったりほっぺたをなでたりしながら、なみだをこぼしてつ...
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山おくにせむしのじいさんがすんでいました。じいさんは、まがりくねった谷川のほとりに、バナナの木をたくさんうえました。バナナがふさふさみのると、せむしのじいさんはそれをつみとってどっさりかついで、町にうりにいきました。そしてたべ物や着物にかえるのでした。せむしのじいさんはひとりぼっちで、こどもがありません。よそのこどもを見るたびに、その子の頭をさすったりほっぺたをなでたりしながら、なみだをこぼしてつ...