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1. 小さな騎手
むかし、イェンラオ山のふもとに、モロンというひろびろとした草原があった。清らかな水がながれ、牧草のゆたかにはえそろったこの草原には、働きもののチベット族の牧人たちが住んでいた。牧人の子のトンチュと牧人の娘のチョマは、大の仲よしだった。いつもいっしょに野花をつみ、きのこをとり、歌をうたった。牛や羊をつれてゆくのもおなじ場所だった。ある日、ふたりが草原で羊の番をしていると、とつぜん遠くから一匹の馬が走
Author: 採録 趙燕翼 え 李玉紅 Year 1962 Issue 5 PDF HTML
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2. おサルの裁判官
あるところに、こんもりしげった森がありました。そこにはむかしから、さまざまな鳥やけだものがすんでいました。ある日、ひとりの猟師がやってきて、森のなかの小道におとし穴をほりました。大きな深い穴ですが、上に木の枝や枯れ草をしいて、土をかぶせたので、すこしもかわった様子にはみえません。それを木の上から一匹のサルが見ていました。猟師がいってしまうと、サルはキッキッキッといってわらいました。「うまいこと穴を
Author: 採録 趙燕翼 え 李玉紅 Year 1962 Issue 8 PDF HTML
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3. 金瓜坊やと銀豆っ娘
中国の甘粛(カンスウ)省を流れる黄河(ホワンホー)の西岸に、鉄柜山(テエクイシヤン)という大きな石の山があります。年寄りの話によると、この山の下にはどっさり宝がうずまっているそうです。ところがおしいことに、この山をもちあげることのできるふしぎな鳥もいまはおらず、鳥がもちあげているあいだその山をささえる石も砕けてしまったので、宝物はいつ日の目を見られるかわからないということです。ところでこの山にはつ
Author: 採録 趙燕翼 え 李玉紅 Year 1962 Issue 11 PDF HTML
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4. 鈴鐺児(リンタル)
鈴鐺児(リンタル)は五つのときにおつかさんをなくした。おとっつあんは、とおいところからひとりの後家さんを牛車にのせてつれてきて、鈴鐺児のおっかさんにした。鈴鐺児はすなおな子なので、まま母にもしたしみをこめて「おっかさん!」とよんだ。一年たつと、おっかさんは男の子を生んだ。男の子は宝蛋児(パオタル)と名づけられた。宝蛋児が七つ、鈴鐺児が十二になった年におとっつあんが死んだ。宝蛋児には生みの親がいてか
Author: 採録 趙燕翼 え 李玉紅 Year 1962 Issue 12 PDF HTML