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Your search : [ author:写真佐渡多真子
文 原口純子] Total 4070 Search Results,Processed in 0.104 second(s)
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2371. 呉越抗争の地 嘉興
美しい五十三のアーチ宝帯橋十二月五日、朝早くに蘇州の街を離れ、南下の旅を続ける。運河に沿って南へ三キロほど自転車を走らせると、前方に古風な石のアーチ橋があらわれた。有名な宝帯橋だ。運河に架かる数多くの橋の中でも最も美しいとされる石づくりのアーチ橋である。北京から一路南へ下る道々、いくつもの石づくりの橋を見てきたが、ほとんどがアーチは一つで、まれにアーチ三つの橋を見かけただけだった。ところが宝帯橋は
Author: 文·沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1985 Issue 6 PDF HTML
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2372. 魚のシャブシャブ 四川篇(中)
風変りな魚釣りと魚の“シャブシャブ”自動車で、成都の西南一八〇キロの洪雅県炳霊郷にむかう。仏教の聖地、峨眉山の北麓にあたる山岳地帯だ。曲りくねっている、山間の自動車道路をゆっくりと進んでいく。雲海に浮かぶ深緑の山峰、枝葉の茂る竹林、勢いよく流れる渓流、峡谷に掛る吊橋などが、目にうつる……もうすぐ炳霊郷というところで、窓こしに、まるで弓のようになって、川のなかに垂れさがっている竹竿が見えてきた。「あ
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1985 Issue 6 PDF HTML
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2373. なつかしのリバイバル 北京地壇公園の「廟会」
Author: 撮影 王文瀾 郭建設 馮進 Year 1985 Issue 6 PDF HTML
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2374. 旅のおわり 杭州
“軟宝石”の産地―桐郷十二月二十三日。快晴。昼食を終えてから装備をととのえ出発する。嘉興の市街区を抜け、大運河の左岸に沿ったアスファルト舗装道路を西南に向かって走る。三十キロほどとばして、桐郷県の県城(まち)―梧桐鎮に着いた。桐郷県一帯は有名な“軟宝石”の産地だ。“軟宝石”とは「湖羊」の子ひつじの毛皮のことである。珍貴なことから、毛皮の中でも“軟宝石”と呼ばれてたっとばれる。つまり、“やわらかな宝
Author: 文·沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1985 Issue 7 PDF HTML
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2375. 滑竿、懸棺葬、その他 四川篇(下)
駕籠の一種―滑竿(ホワガン)長距離バスの発車する寸前、六十歳ぐらいの瘦身の男が八十歳あまりの老婦人を背負って、あわただしくやってきた。人びとに助けられて、ふたりは、やっとのことでバスにのった。老婦人の目は見えない。両足も硬直している。なおる見込みはなさそうだ。ところが、息子である瘦身の男はさじを投げない。母を背負って、町の病院に行ってきたという。途中のバス停で、母はトイレに行きたいと訴えた。男は、
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1985 Issue 7 PDF HTML
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2376. 中国第一次南極観測隊の142日
世界の「寒極」「風極」、そして「氷雪の極」として地軸の端に眠っていた一四〇〇万平方キロの神秘の大陸南極は、発見以来その豊富な鉱業資源や海洋生物資源と特殊な自然の魅力とで多くの探険家や科学者をひきつけている。南極の平和利用と人類への貢献を願って、去年十一月二十日上海港を出発したわが第一次観測隊は、中国初の南極「長城」基地の建設と南太平洋の海洋調査を果たして、今年四月十日、一四二日ぶりに上海に戾った。
Author: 撮影 戴紀明 段継文 Year 1985 Issue 8 PDF HTML
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2377. 魯迅の故郷風土と人情 浙江篇(上)
「千里鶯(うぐいす)啼きて緑紅に(みどりくれない)映ず、水村山郭酒(すいそんさんかくしゆき)旗の風」(唐の杜牧·『江南春』)とうたわれた陽春三月、わたしは浙江省紹興県柯橋鎮(まち)を訪れた。早朝、宿の一室から、水郷一帯の風光を見わたす。碁盤の目のように区切られた田畑、青々とした小麦の広がり、じゅうたんを敷きつめたような黄色の菜の花、縦横に交錯するクリークの水面は朝やけに映えてかがやいている……。足
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1985 Issue 9 PDF HTML
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2378. 水郷蘇州 江蘇篇(上)
耳ざわりのよい呉語蘇州の街を散歩する。時に、足を止めて当地の婦人たちの会話に耳をすます。何を話しているのか、さっぱり分からない。しかし彼女たちの発音は柔かくて耳ざわりがよく、抑揚に富んだ声調と、語尾をのばす話し方や、リズム感と優雅な味わいに富む話し方は、あたかも美しいメロディーを聞くようだ。まさに芸術的といってもよいだろう。蘇州語は呉語に属している。呉語は上海市と江蘇省の南部、浙江省の大部分に通用
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1985 Issue 11 PDF HTML
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2379. 太湖有情 江蘇篇(下)
蘇州の刺繡と伝説古典小説『水滸伝』を読んだことのある方は、両の腕や肩、胸に九匹の竜の入れ墨をして「九紋竜」のあだ名で呼ばれた梁山泊の勇者、史進のことを覚えておられるだろう。刺しゅうの里蘇州での取材中に知ったことだが、驚いたことにこの入れ墨という古い習俗が、つまり刺しゅう工芸の発端なのだという。―大昔のことである。江南の水郷は、地勢が低いのでつねに水害に見まわれた。そのつど、水中にひそんでいた蛟竜が
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1985 Issue 12 PDF HTML
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2380. 緣日と泥玩具 河南篇(上)
豫は、河南省の別称である。豫は牧人が象を引っぱる意味の象形文字だ。むかし、河南地区は温暖湿潤であったため、象の生息に適するところだった。飼いならされた象を農耕や運送に使う者もいたと伝えられる。古代中国の九州のうち、豫州は中央部を占めたので中州とも称された。河南は、中華民族発祥地の一つだ。豫北(河南省の北部)の安陽市郊外にある殷墟は、かつては商(殷)の都だった。そこから出土した数多くの甲骨文と青銅器
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1986 Issue 1 PDF HTML