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Your search : [ author:写真佐渡多真子
文 原口純子] Total 4070 Search Results,Processed in 0.104 second(s)
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2351. 兵家必争の地―徐州
劉邦「大風歌」碑を見る孔子の故郷に一週間ほど滞在したわたしたちは、一度済寧市にもどり帰京の荷をとりまとめた。山東省内の運河の旅が終わったのを区切りに、ひとまず北京に戻ることにしたのである。ひとつには休養の必要と取材ノートの整理のためであるが、元旦と春節(旧正月)はやはり家族とともに過ごしたいのが人情である。一九八二年五月十七日、わたしたち二人は三たび済寧市に入り、預けりてあった自転車を引きとった。
Author: 文·沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1984 Issue 7 PDF HTML
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2352. 冬の暮らし 吉林篇(中)
吉林に出かける前、関東(クワンドン)には「五大不思議」があると聞いた。泥レンガの家屋にまがきの囲い塀。外から貼る窓の障子紙。山墻(シヤンチアン)(家屋の両側面の山形の壁)の外に据えた煙突。子どもを吊るす習慣。若い女性のきせるたばこ。東北の遼寧·吉林·黒竜江三省は万里の長城東端の山海関以東にあるので、関東とも関外とも言っている。実地に訪れてみて、五大不思議とは、他省の人が自分の家郷とはちがう関東独特
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1984 Issue 7 PDF HTML
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2353. 霸王項羽の古里―宿遷
新興の邳県港六月三日、木曜日。朝早く起きてみると、空は雲一つなくからりと晴れわたっている。日射がまぶしい。きっと暑い日になるにちがいない。早々に朝食をすませて、旅装をととのえ、大きな水筒に水をいっぱいに入れる。六時にはもう徐州を出発した。東に向けて一気に六〇キロもペダルを踏みつづけ、十一時四十分に碾荘(ニヤンヅワン)に着く。ここで小憩をとるついでに、ちょっと取材してみた。運河の南岸に腰を据える碾荘
Author: 文·沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1984 Issue 8 PDF HTML
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2355. 国際太極拳コンクール
Author: 撮影 劉文楷 霍建嬴 Year 1984 Issue 8 PDF HTML
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2356. 淮陰―三大河の合流地
“之”の字形の河道昨晩は洋河大麯(ヤンホーダーチュー)をふるまわれたおかげで、ぐっすりとよく眠れた。目をさますと、体中が何だか軽がるとしている。旅装をととのえてつぎの目的地、淮陰に向かおうとすると、酒造工場の案内責任者がやってきて、お疲れでしょう、きょう(六月十一日)は工場のトラックがぬかを取りにいく日だから、ちょうどよい、このトラックに同乗したらどうですかとすすめる。そして、さっさとわたしたちの
Author: 文· 沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1984 Issue 9 PDF HTML
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2357. 汨羅江畔の端午節 湖南篇
五月五日は端午の節句 門に艾(よもぎ)を插せば 家のなかはよい香り 粽(ちま)を食べ砂糖をふりかける さあ 竜舟が水に浮かんだぞこの民歌に歌っているように、農暦五月五日の端午節(端陽節または五月節ともいう)になると、中国の町や村、とくに南方の広大な農村では、どの家も入り口にヨモギを插し菖蒲(しょうぶ)を掛け、ちまきを食べ、川や湖のほとりで竜舟競漕をみる。こうした民俗行事は、二千二百年前の愛国詩人屈
Author: カメラ·魯忠民 文·丘桓興 Year 1984 Issue 9 PDF HTML
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2358. 遣唐使上陸の地―淮安
七省に通じる「咽喉の地」「しまった。タイヤに画びょうが刺さっている」あわてて画びょうを抜きとろうとして、わたしは、ぱっと夢から醒(さ)めた。宿のベッドでうたた寝をしていたのだ。劉君と二人で南下の旅をつづける間、一番の心配事は、自転車のタイヤのパンクだった。愛用の「飛鴿(ハト)」マークの自転車に故障が起こったら、それこそ“万事休す”だ。河北省の青県を抜けた時、実際わたしの自転車のタイヤに画びょうが刺
Author: 文·沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1984 Issue 11 PDF HTML
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2359. 水郷の暮らし 湖北篇 (上)
珍しい形の下駄おなじみの『三国志』のなかに、こんな一節があることを覚えていられるだろう。-東呉の大将周瑜(しゆうゆ)は赤壁の戦いで火攻めによって、一夜のうちに北魏の八十万大軍の水寨、戦艦、および陸上の兵営を灰燼と化した。華容(かよう)の小道を敗走した曹操(そうそう)はぬかるみ道に苦しみ、兵士に稲わらを敷かせ、また西蜀の大将関羽(かんう)のお情けで、やっと荊州へ逃げかえった......。いま、私たち
Author: 文·丘桓興 カメラ·魯忠民 Year 1984 Issue 11 PDF HTML
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2360. 天井の運河 双子の玉子
レンコンの里―宝応県大運河は淮安の県城の西沿いに南へと流れる。ここ数日、気温は上がる一方だ。六月二十五日午後二時二十分。ぎらぎらと照りつける夏の陽の只中に自転車をこぎ出す。幸い、淮安の街を抜けると、すぐに緑陰がすがすがしい運河ぞいの並木道に出た。淮安から南へ、運河の東を護る大堤防がつづいている。台形の堤防の上底は幅一〇余メートル、平らなアスファルト舗装の道の両側には、カワヤナギ、ニレ、エンジュなど
Author: 文· 沈興大 カメラ·劉世昭 Year 1984 Issue 12 PDF HTML