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Your search : [ author:陶承述 整理 工人出版社
え 侯逸民] Total 924 Search Results,Processed in 0.104 second(s)
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11. わたしの一家
不安な一夜でした。梅生(メイシヨン)が出かけて行つたあと、省党委員会本部のそばの富雅里(フーヤーリー)十番地から、突然火事がおこり、はげしい火勢でたちまちあたりに燃えひろがりました。兵工廠の労働者たちが消火にかけつけましたが、傷痍軍人の一隊に追い散らされ、傷痍軍人たちは火事騷ぎに乘じて兵工廠の糺察隊の銃を奪い出してゆきました。全市内が上を下へのさわぎになりました。わたしは子どもたちを抱きかかえたま
Author: 整理工人出版社 え侯逸民 Year 1960 Issue 3 PDF HTML
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12. わたしの一家
梅生(メイシヨン)はもう兵工廠の労働者と連絡をとつてあつて、暴動をおこす前に工場から小銃二〇挺、機関銃二挺をもち出せるようになつていました。この武器をこつそり工場から持ち出す仕事は、赤衛隊員の楊興発(ヤンシンフア)さんがうけもつことになりました。そしてこれには黄(ホワン)さんが加勢についてゆくことになりました。出発を前にして、梅生は兵工廠の従業員章を二人にわたしました。「これをつけて、工場の裏門か
Author: 整理工人出版社 え 侯逸民 Year 1960 Issue 5 PDF HTML
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13. 馬頭琴の話
蒙古の牧人たちの愛している楽器に、棹のはしに馬の頭のかざりのついた馬頭琴(マートウチン)という、胡弓を大きくしたような楽器があります。ところで、この馬頭琴は、チヤハール草原のスへとよばれる牧童がつくり出したものだといわれています。スへは小さい時から両親に死にわかれ、お婆さんの手ひとつでそだてられました。スへとお婆さんは二十匹あまりの羊を飼つて、それでくらしをたてていました。それで、每日羊の番をする
Author: 整理·塞野 え·虹霖 Year 1959 Issue 1 PDF HTML
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14. ムク犬王子
何千年かまえのむかしプーラーという国があつた。プーラーは大きな国で、たくさんの人が住んでいた。この国ではこくもつをつくらず、人びとは牛や羊の肉をたべ、その乳をのんでいた。ただ国王の宮殿にだけは果物の木が何本かあつて、国王や大臣たちだけはそのクダモノをたべることができた。国王の子のアーツーは、かしこくて、勇氣のある、善良な王子であつた。若い王子は山の神のリウダのところにこくもつというもののタネがあつ
Author: 整理·帕金 え·虹霖 Year 1959 Issue 4 PDF HTML
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15. 六人兄弟
むかしむかし、あるところに、かしこい働きものの娘がおつた。その娘の仕事のしぶりのすばやいことといつたらなかつた。朝起きて生麻の緖を蒸して、それを裂いて、糸によつて、ねり絹のようにやわらかな麻布に織つて、さてその麻布で飯びつをつつんで、野良へ持つていつても、畑に出た人たちの朝飯にちやんと間に合うほどであつた。娘の名は遠近に知れわたつておつたから、嫁にもらいたいという人がひきもきらずにやつて來て、娘の
Author: 整理·吉雲 え·虹霖 Year 1959 Issue 8 PDF HTML
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16. とんち男と高利貸
むかし、大金持の旦那がいた。大変なしみつたれで、命よりも金の方が大切だという男だけに、その男から金を借りると、目の玉がとびでるほど高い利子をとられた。おまけに利子が利子をうんで、またたくまに、田畑や家を賣りはらつても、娘を賣つても返しきれないほど、借金をしよいこまねばならなかつた。びんぼうな村人たちは、ほとんどこの高利貸からひどい目にあわされ、誰ひとりとしてその高利貸をうらまぬものはなかつた。なん
Author: 整理·華仁 え·虹霖 Year 1960 Issue 1 PDF HTML
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17. 白嘎拉(パイカラ)山の話
むかし、大興安嶺(ターシンアンリン)の白嘎(パイカラ)拉山(シヤン)のふもとはすばらしい狩場であつた。けれどもオロチヨンの狩人(かりうど)たちは「あそこへは行けん。あそこには瑪猊(マーニー)がいる」といつて誰も近づかなかつた。瑪猊というのは、オロチヨンの人たちのあいだに語りつたえられてきた人を食う猛獣である。けれどもまだ誰も瑪猊を見たものはなかつた。ここにある狩人の夫婦がいて、二人は瑪猊が出るとい
Author: 整理·古蘭 え·虹霖 Year 1960 Issue 4 PDF HTML
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18. グナンの虎退治
むかし、ある汗(カーン)の国に、まずしい牧(アラト)人が住んでいた。妻は三人の子供を生んだが、みんな死んでしまつた。それで夫婦はたつた二人でさびしくくらしていた。ある年の冬のこと、牧人の妻は思いがけなく男の子を生んだ。夫婦はたいへん喜んだが、さてどうしてこの子を育てたものかと二人は眉をよせた。まずしい牧人夫婦の家には、牝牛一頭と山羊二頭しかいない。子供を育てるといつても、これではしようがない。二人
Author: 整理 塞野 え·墨浪 Year 1960 Issue 6 PDF HTML
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19. エンマ大王の最期
むかあし、むかし、ある村に一人の貧乏な男がおつたと。苗字を劉(リユウ)といつて、次男坊で、目から鼻にぬけるほど頭のよい、すばしこい男であつたから、村の衆はみんな、その男を「劉二仙(リユウアルシエン)」と呼んでおつた。劉二仙は四十そこそこの歳であつたが、ヒゲにはもう白いものがまじつておつた。話かわつてこちらはエンマの大王である。人間を地獄におくることばかり考えておるこのエンマの大王は、ある日自分の役
Author: 整理 嚴兵 え 李玉 Year 1960 Issue 10 PDF HTML
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20. 九十九の泉
広西(クワンシー)チワン(僮)族自治区の宜山(イーシヤン)縣第六区拉利(ラーリー)鄕にトウリン(都霊)山という山がある。山にはふもとから頂まで九十九の泉があるが、頂にある泉は年中水のたえたことがなく、あたりは乳色の霧に包まれている。そしてそれにはおもしろい傳說がつたわつている。むかし、この山のふもとに、プーツオという若い樵(きこり)が住んでいた。ある日山へ柴刈りに出かけたプーツオは、とあるザクロの
Author: 整理·蕭甘牛 え·虹霖 Year 1959 Issue 5 PDF HTML