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Your search : [ author:曹復] Total 72 Search Results,Processed in 0.133 second(s)
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11. 「お嫁入り」直前の歓歓(ホワンホワン)
北京での最後の日々パンダの歓歓が、日本へお嫁入りをする直前、記者は北京動物園で出発仕度中の彼女に会いにいきました。本号が読者のお手もとにつくころはもう歓歓もすっかり上野動物園の暮らしに慣れていると思いますが、北京での日々のことをご紹介しましょう。記者が北京動物園を訪ねたとき、やはり同じ思いで彼女の姿を一目見ておこうと中国各地からやってきた人びとでいっぱいでした。歓歓はすっかり落ち着きをなくして、庭
Author: 曹復 Year 1980 Issue 3 PDF HTML
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12. 日本の「お母さん」がきてくれた
「朋(とも)あり、遠方より来たる。また楽しからずや」というが、北京市郊外にある中日友好人民公社の幹部と社員はそんな気持ちで、福島県県会議員の吾妻千代吉さんを団長とする北海道·福島県農業交流友好訪中団を迎えた。北京の中日友好人民公社社員二六名は、日中農業農民交流協会と福島市日中農業技術交流協議会の招きで、昨年の三月から十二月まで、福島県と北海道でそれぞれ九カ月間の農業技術の研修をおこなった。約三百日
Author: 曹復 Year 1980 Issue 7 PDF HTML
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13. こちらは管理陣の刷新
成都継目なし鋼管工場の工場長室副主任、陳道熙氏―目が大きく、ほお骨の高い中年の人物だ―が一枚の表を見せてくれた。1、一九六六年~一九七六年の十年間―鋼管の生産量五四·八万トン、利潤なし、三六二万元損失。2、一九七七年~一九七九年の三年間―鋼管の生産量五七万トン、国庫納付利潤一億五七〇〇万元、年平均五二六〇万元。数字そのものは無味乾燥だが、ここには、この三年と、かつての十年とのちがいがズバリ示されて
Author: 曹復 Year 1980 Issue 9 PDF HTML
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14. 少数民族の歌舞コンクール
昨年の十月、北京で少数民族による歌と踊りの公演が開かれた。色とりどりの民族衣装をまとい、各種のあでやかな帽子をかぶり、キラキラと輝く首飾り、耳飾りをつけた約二〇〇〇人の少数民族の出演者が勢ぞろいして建国はじまっていらいの大規模の全国少数民族歌舞コンクールが開かれた。中国各地に住む五五の少数民族がそれぞれ出演者を選んで派遣した。彼らは約四〇〇種類の民族色、郷土色にあふれた歌舞や劇を舞台で披露した。関
Author: 曹復 Year 1981 Issue 2 PDF HTML
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15. 戸ごとのメタンガス装置
中国では、長江以南の省は人口密度が大きく、土地の利用率も高い。掌大の土地にも豆を二粒播く。このような情景はめずらしくないほどだ。それに山林面積も小さく、石炭と石油の資源もとぼしい。だから燃料不足は深刻だ。「農村生活には七つの物が不可欠です。つまり、燃料、食糧、食用油、塩、醤油、酢、お茶です。なかでもいちばん重要なのは燃料です」とは農民たちのログセ。燃料はたしかに重要だ。一九三〇年代から中国農村では
Author: 曹復 Year 1981 Issue 6 PDF HTML
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16. 託児所の保母さん
愛する子を抱きながら年若い母親が小走りに託児所へと向かって行く。横町に入り遙か前方に朱色の大門が見えた途端、その女の子は突然ワァーワァーと声をあげて泣きだした。大門の側に立っている白衣の婦人を見ると、女の子はそっぽを向いてしまい、両手で母親の首にしっかり抱きついて、火のついたように泣き続けた。……二つになる萍萍(ピンビン)ちゃんは誰も知り合いがいない託児所へ行きたがらないのだ。母の手元からも離れた
Author: 曹復 Year 1982 Issue 3 PDF HTML
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17. 三代同居の老北京
北京では誕生日に長寿麺を食べる古い習慣がある。麺の長いことが、長寿を象徴するところからこうよばれている。北京市の南の繁華街、菜市口のとある横町に住む金文耀老人はことし七十五歳、一家三代のものが集まって、これから金さんの誕生日を祝う長寿麺を食べるところである。八仙卓という四角い大テーブルには、いため味噌、たれ、冷菜など、麵に添えて食べるものがならんで、家族のものが自分の好みで選べるようになっている。
Author: 曹復 Year 1982 Issue 4 PDF HTML
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18. ハルピンの青少年ボランティア
去年のことである。空には中秋の明月が高くかかり、大通りも横町もシーンと静まりかえった、ここハルピン市の一画―太平区延華通り四十四番地の、とある家の中庭に通じる木戸が、ぎーっと音をたてておしひらかれた。数名の若い娘さんがしのび足で入ってきた。この家に住むのは三十一歳の焦旭昆さんと七十八歳になる彼の母とのふたり。焦さんは、半身不随のためにベッドに十年間も寝たきりだった。「誰をおさがしですかね?」とつぜ
Author: 曹復 Year 1982 Issue 5 PDF HTML
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19. 中国縦断5000キロSL-ジーゼル乗リ継ぎ旅行1
●巻頭グラフ参照さらば、満洲里!いよいよ出発だ。機関車は力づよく、シューッ、シュッと白い蒸気の息を吐く。―やがて、ホームの発車ベルが鳴りおわると、わがSLは汽笛をポーッと鳴らし、ゆっくりと動き出した。車内の拡声器から、軽快な音楽をバックに、「乗客の皆さん、こんにちは!ようこそこの列車にお乗りくださいました。ただいま、列車は定時に満洲里駅を離れ、皆さんのご旅行が始まりました。私たちは、ハルピン鉄道局
Author: 曹復 Year 1982 Issue 9 PDF HTML
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20. 嵯崗←→哈爾浜(ハルピン) 875キロ
牧畜民の引っ越し列車は疾風のように走っている。蒸気機関車が吐きだした白い煙が、風に吹き散らされて、たなびく雲のように車窓をかすめてゆく。その、遠のいてゆく「白雲」を、私は車窓ごしに目で追った。すると、あまり遠くないところに、野原をゆったりと歩いている一群の人馬があるのに気が付いた。先頭の、馬にまたがった男は、羊の群れを追っており、その後ろに三台の牛車がつづく。車輪は大きく、直径が約一メトルはあり、
Author: 曹復 Year 1982 Issue 10 PDF HTML