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え 米谷] Total 925 Search Results,Processed in 0.087 second(s)
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1. 窖山の宝
むかし、福建(フーチエン)省の窖山(チヤオシヤン)は仙人が宝をしまつていたところだそうです。ここには金銀財宝がざくざくあり、米、油、塩のたぐいにいたるまで、なんでもそろつていました。窖山の仏仙岩(フオシエンイエン)のそばには米と油と塩の穴藏があつて人びとが山へたきぎ取りや狩に来ると、ひとりでに米や油や塩があふれ出てきました。そこではどんなにたくさんの人がやつて来ても腹いつぱい食べらをますが、しかし
Author: 整理 鄭邦寧 黄長源 え 米谷 Year 1961 Issue 5 PDF HTML
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2. 石娃(シーワー)と花妹(ホワメイ)
いつの頃ともわからないくらい昔のことです。いまの浙江(チエチヤン)省の諸曁(チユーチー)というところに石娃(シーワー)という若者がいました。石娃はかしこいうえに体も丈夫で、畑仕事がお手のものであるばかりか、石工としても人なみすぐれた腕をもつていました。石娃はまい日一度はかならずノミとツチをもつて村の石工たちをさそいあわせ、山にのぼつて岩を刻みました。春、夏、秋、冬の別なく、風がふこうと雨がふろうと
Author: 採集 蔡渉 王競 整理 小紅 え 米谷 Year 1961 Issue 6 PDF HTML
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3. しあわせの花
むかし、むかし、あるところに村がありました。うしろには山があり、まえには川が流れて、たいそうけしきのよいところでした。村には、きれいで働きものの娘が住んでいました。畑仕事もやれば、ししゅうなどもできて、顔かたちがまたうつくしく、つぶらなひとみは、まるでお月さまのようにやわらかな光をたたえていました。そこで年寄りたちは娘をほめそやし、若者たちはなおのこと、娘をしたっていました。娘は十八になりましたが
Author: 採録 初牧 え 米谷 Year 1962 Issue 3 PDF HTML
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4. ナスレチン·アバンチの物語
ナスレチン·アバンチの物語は、新疆(シンチヤン)ウイグル族の人びとが口ぐちに語りつたえる民間の伝説ですが、似かよつた物語は、ウズベクやカザフなど新疆の他の兄弟民族のあいだにも広く伝わつています。ここにはそのなかのごくいちぶをえらびました。
Author: 採録 趙世傑 え 米谷 Year 1961 Issue 11 PDF HTML
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5. 馬頭琴の話
蒙古の牧人たちの愛している楽器に、棹のはしに馬の頭のかざりのついた馬頭琴(マートウチン)という、胡弓を大きくしたような楽器があります。ところで、この馬頭琴は、チヤハール草原のスへとよばれる牧童がつくり出したものだといわれています。スへは小さい時から両親に死にわかれ、お婆さんの手ひとつでそだてられました。スへとお婆さんは二十匹あまりの羊を飼つて、それでくらしをたてていました。それで、每日羊の番をする
Author: 整理·塞野 え·虹霖 Year 1959 Issue 1 PDF HTML
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6. ムク犬王子
何千年かまえのむかしプーラーという国があつた。プーラーは大きな国で、たくさんの人が住んでいた。この国ではこくもつをつくらず、人びとは牛や羊の肉をたべ、その乳をのんでいた。ただ国王の宮殿にだけは果物の木が何本かあつて、国王や大臣たちだけはそのクダモノをたべることができた。国王の子のアーツーは、かしこくて、勇氣のある、善良な王子であつた。若い王子は山の神のリウダのところにこくもつというもののタネがあつ
Author: 整理·帕金 え·虹霖 Year 1959 Issue 4 PDF HTML
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7. 六人兄弟
むかしむかし、あるところに、かしこい働きものの娘がおつた。その娘の仕事のしぶりのすばやいことといつたらなかつた。朝起きて生麻の緖を蒸して、それを裂いて、糸によつて、ねり絹のようにやわらかな麻布に織つて、さてその麻布で飯びつをつつんで、野良へ持つていつても、畑に出た人たちの朝飯にちやんと間に合うほどであつた。娘の名は遠近に知れわたつておつたから、嫁にもらいたいという人がひきもきらずにやつて來て、娘の
Author: 整理·吉雲 え·虹霖 Year 1959 Issue 8 PDF HTML
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8. とんち男と高利貸
むかし、大金持の旦那がいた。大変なしみつたれで、命よりも金の方が大切だという男だけに、その男から金を借りると、目の玉がとびでるほど高い利子をとられた。おまけに利子が利子をうんで、またたくまに、田畑や家を賣りはらつても、娘を賣つても返しきれないほど、借金をしよいこまねばならなかつた。びんぼうな村人たちは、ほとんどこの高利貸からひどい目にあわされ、誰ひとりとしてその高利貸をうらまぬものはなかつた。なん
Author: 整理·華仁 え·虹霖 Year 1960 Issue 1 PDF HTML
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9. 白嘎拉(パイカラ)山の話
むかし、大興安嶺(ターシンアンリン)の白嘎(パイカラ)拉山(シヤン)のふもとはすばらしい狩場であつた。けれどもオロチヨンの狩人(かりうど)たちは「あそこへは行けん。あそこには瑪猊(マーニー)がいる」といつて誰も近づかなかつた。瑪猊というのは、オロチヨンの人たちのあいだに語りつたえられてきた人を食う猛獣である。けれどもまだ誰も瑪猊を見たものはなかつた。ここにある狩人の夫婦がいて、二人は瑪猊が出るとい
Author: 整理·古蘭 え·虹霖 Year 1960 Issue 4 PDF HTML
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10. グナンの虎退治
むかし、ある汗(カーン)の国に、まずしい牧(アラト)人が住んでいた。妻は三人の子供を生んだが、みんな死んでしまつた。それで夫婦はたつた二人でさびしくくらしていた。ある年の冬のこと、牧人の妻は思いがけなく男の子を生んだ。夫婦はたいへん喜んだが、さてどうしてこの子を育てたものかと二人は眉をよせた。まずしい牧人夫婦の家には、牝牛一頭と山羊二頭しかいない。子供を育てるといつても、これではしようがない。二人
Author: 整理 塞野 え·墨浪 Year 1960 Issue 6 PDF HTML