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え 高宝生] Total 1499 Search Results,Processed in 0.092 second(s)
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1. パラカンツァンの頓智(とんち)話
パラカンツァンは聡明な蒙古族の羊飼いです。かれはいつもトンチを働かせては、搾取階級の悪人どもをこらしめているので、牧畜民の間には、パラカンツァンのとんち話がたくさん伝わっています。馬のシッポある日、パラカンツァンは道ばたにうなだれて坐りこんでいるひとりの貧しい羊飼いに出会いました。「どうしたのかね。なんでそんなに浮かない顔をしてなさるのかね」と心配そうにたずねました。羊飼いは、かなり遠くの前方で馬
Author: 再話開 華 え 高宝生 Year 1978 Issue 7 PDF HTML
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2. パラカンツァンの頓智(とんち)話②
カケ事パラカンツァンにしてやられた王爺(ワンイエ)(解放まえの蒙古族の支配者)はいきりたち、ペテンにかけて、仕返してやろうと考えました。ある日、王爺は村の人たちを呼び集め、みんなの目の前で、二枚の紙きれを取り出し、その上にそれぞれ茶碗をかぶせました。それから、パラカンツァンを呼んできました。「これからお前とカケをしよう。二つの茶碗にはそれぞれ紙きれが入っている。一枚には『勝』、もう一枚には『負』と
Author: 再話 開華 え 高宝生 Year 1978 Issue 8 PDF HTML
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3. パラカンツァンの頓智話③
天がやけるある日、一人のパイェン(蒙古語で、地主にあたる「金持ちの牧主」のこと)が、大きなナベを買って頭の上にのせ、家に帰る途中で、パラカンツァンに出会いました。かれは、パラカンツァンをよびとめて言いました。「おい!お前はいつも人をたぶらかしているそうだが、どうだ。いくらお前でも、口先ひとつで、わしにこのナベを降(お)ろさせることはできまい」パラカンツァンは、あわただしく空を見上げ、気が気でないよ
Author: 再話 開華 え·高宝生 Year 1978 Issue 9 PDF HTML
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4. パラカンツァンの頓智話 ④
パラカンツァンはかしこい蒙古族の羊飼いです。蒙古の草原には、そのとんち話がたくさん語り伝えられています。シラミのお返しあの手この手で貧乏人をしぼりあげる悪いノーイェン(蒙古語で「役人」)がいました。ひとに金(かね)や品物を貸すと、その何倍も返させるのです。これを知ったパラカンツァンは、ノーイェンの家にやってきていいました。「シラミを少しばかり貸してくれませんか」「シラミだと?」そんなものを借りたい
Author: 再話·開華 え·高宝生 Year 1978 Issue 10 PDF HTML
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5. パラカンツァンの頓智(とんち)話⑤
パラカンツァンは蒙古族のかしこい羊飼いです。内蒙古の草原には、そのとんち話がたくさん語り伝えられています。馬の足は止めなかったパラカンツァンがノーイェン(蒙古語で「役人」)に引っぱってゆかれて召使いにさせられたときのことです。ノーイェンは、何かというとパラカンツァンを使い走りにだしてはこきつかいました。ある日のことです。ノーイェンの女房がきゅうに病気になり、いまにも死にそうになりました。ノーイェン
Author: 再話·開華 え·高宝生 Year 1978 Issue 11 PDF HTML
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6. パラカンツァンの頓智(とんち)話
パラカンツァンは蒙古族のかしこい羊飼いです。内蒙古の草原には、そのとんち話がたくさん語り伝えられています。とくべつな食べもの王爺(ワンイエ)(解放まえの蒙古族の支配者)は、パラカンツァンをとっちめてやろうと、悪知恵を働かせました。ある日、王爺はパラカンツァンをよんでいいました。「お前はとびきり利口だといううわさだが、お前にしてもらいたいことがひとつある」「どんなことでしょう、おっしゃって下さい」「
Author: 再話·開華 え·高宝生 Year 1978 Issue 12 PDF HTML
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7. 錦のゆくえ
これは中国の少数民族、チワン(僮)族の間につたわるお話です。むかし、ある大きな山のふもとに一軒のあばら家がありました。そのあばら家には夫に先立たれた一人のおばあさんと三人の息子が住んでいました。おばあさんは錦織りがたいへん上手でした。おばあさんの織つた錦の模樣は、花でも小鳥でもみんなほんものそつくりです。おばあさんの家では、その錦を賣つてくらしを立てていました。その日もおばあさんは手織りの錦を賣り
Author: え·顔梅華 Year 1958 Issue 4 PDF HTML
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8. 山番の小屋(上)
中国南方の、霧界山という森林地帯に、仙女のように美しい「瑤族のあねさま」のうわさが伝わって、もう何年にもなる。霧界山のずっと奥の、緑毛坑というところに、営林場の番をしている盤青青という名の美しい瑤族の娘がいて、山で生まれ山で育って、婿を迎えたことまでは、営林署の若い者も聞いて知っている。だが、緑毛坑は営林署のある町から五〇キロも奥だ、青青は一度しか出てきたことがないので、仙女のようだといわれる姿を
Author: 古華 え·華其敏 Year 1987 Issue 4 PDF HTML
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9. 山番の小屋 (下)
まだ「文化大革命」が終らない頃の話である。近代文明からかけはなれた霧界山の奥の、緑毛坑という所に、片腕の都会の青年李幸(リシンフ)福が来たことから、美しい瑤族の妻をもつ営林場の番人王木通(ワンムウトン)は、ある種の予感に嫉妬圧する。緑毛坑の日々はまた眠っし、李を制たような静寂に戻ったが……この年、冬に入っても雪がなく霜ばかりという異常な気候が続いた。老人たちは「これはよくない兆候だ、冬も春もカラカ
Author: ●古華 ●え·華其敏 Year 1987 Issue 5 PDF HTML
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10. 大凉山地区を通過する
一九三五年の春のことである。天然の要害ともいえる金沙江を強行渡河してから、中央赤軍は疾風迅雷の勢で北上をつづけ、西昌(シーチヤン)、越嶲(ユエシー)(越西)、冕寧(メエンニン)をあいついで攻略した。赤軍を阻止しようとした四川軍閥の部隊は、ひとたまりもなく崩れてしまい、風をくらって潰走した。しかし、赤軍の前によこたわっている任務は、やはりたいへん困難なものであった。当時、後方からは、赤軍のあとを追う
Author: 蕭華 え·范曾 Year 1979 Issue 5 PDF HTML