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Your search : [ author:高原=文 魯忠民=写真] Total 256 Search Results,Processed in 0.091 second(s)
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21. 土地神と竜を祭る―春竜節
「春竜節(チュンロンジエ)」は、旧暦の二月二日(今年は西暦三月十一日)に行われる。土地神を祭り、竜を迎え、気候が順調で、豊作であることを祈る祭りだ。古代の盛大な祭り「祭社」(土地神を祭る)の「社」とは、つまり土地のことだ。民間では、土地は万物をはぐくみ、五穀を育て、生き物を養うと考えられている。それによって、土地崇拝と土地神の信仰が生まれ、「祭社神」(土地神)を祭る「社日節」が行われるようになった
Author: 丘桓興=文 魯忠民·写真 Year 2005 Issue 3 PDF HTML
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22. 野に遊び、先祖をしのぶ―清明節
清明節は毎年、四月五日前後である。この日は、人々が墓に参って先祖を祭り、野山に出かけて春の遊びをする民間の祭日である。清明節は農暦(旧暦)の二十四節気の一つ。春風が吹き、暖かくなると、空気は新鮮で爽やかになり、天地は明るく、清らかになる。このため「清明」と呼ばれる。しかし、この時節は、雨が次第に多くなる。親に仕える道を重視する中国人は、「生者に仕える如く死者にも仕える」という考え方から出発し、墓を
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 4 PDF HTML
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23. 竜船レースで屈原を祭る―端午節
「五月五日は端午節。ヨモギをさして、香りが漂う。ちまき(粽子)を食べて、砂糖をつける。竜船を水に浮かべて、喜びがわく」。言い伝えによれば、旧暦五月五日の端午節には、ちまきを食べて、竜船競漕(レース)を行うなどの習慣がある。いずれも、二千年以上前の愛国詩人·屈原を記念するためのものである。ヨモギの魔除け湖南省汨羅(べきら)県にある屈子祠村は、屈原が汨羅の河に身を投げて、殉死したところである。その後、
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 5 PDF HTML
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24. 新旧が同居する アカシアの大連はいま
中国·遼東半島の最南端に位置する大連は、三方を海に囲まれた都市だ。市制わずか百年あまりの歴史だが、そのうちの半世紀近くは帝政ロシアと日本に占領されていた。しかし、いまでは植民地の傷跡も徐々に薄れてきているようだ。改革·開放政策がスタートして二十年あまり。伝統と現代化、異国情緒をそなえた「新大連」は、まさに環渤海経済をリードする、輝く真珠となっている。広場は都市発展のシンボル大連の広場は、この都市の
Author: 王浩=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 6 PDF HTML
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25. 虫干しし、収穫を喜ぶ―天貺(きょう)節
農暦(旧暦)の六月は、焼け付くような日差しだ。どの家でも、カビや虫から守るため、着物や本を日に当て晒す習慣がある。時はまさに農繁期。中国の北方では小麦を刈り、南方では水稲を収穫す。六月六日がやってくると、人々は収穫したばかりの穀物を味わう。嫁いだ娘が、里帰りしてくる。温かい人情が満ち溢れる季節である。農暦の六月六日は、「六月六」とも天貺(きょう)節とも呼ばれる。「貺」とは「贈る」「賜る」の意味であ
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 6 PDF HTML
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26. 月を祭り、月を愛でる―中秋節
旧暦八月十五日の中秋節は、春節(旧正月)、元宵節、端午節とならぶ「中国の四大伝統祭り」と呼ばれている。この日の夜は一家団欒して、庭に供え物をならべ、月を拝んで月見をする。月餅やくだものを食べ、団欒や豊作を祝う。若い男女は月明かりのもと、踊ったり、恋人を見つけたりして楽しむのである。「嫦娥、月に奔る」中秋節に月を拝むといえば、民間にある神話がルーツだ。昔々、空には十の太陽があった。地上は焼けつくよう
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 8 PDF HTML
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27. 菊を楽しみ、高みに登る
旧暦九月九日(今年は十月十一日)は、重陽節だ。古人は九を「陽数」(陽の数字=奇数)として、陽の重なる九月九日のことを「重陽」と呼んだ。空が高く澄みわたり、すがすがしい季節のころだ。人々は連れだって山登りをしたり、菊を愛でたり、「重陽糕」(チョンヤンガオ)という餅を食べたりして、秋のピクニックやスポーツに適したこの日を楽しく過ごすのである。難を逃れる慣わし重陽節の由来についての歴史上の伝説がある。後
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 9 PDF HTML
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28. 先祖に「冬着」を送る―寒衣節
初冬の旧暦十月一日(今年は十一月二日)は、「寒衣節」である。この日には、先祖を祭り、故人となった肉親のために紙製の「寒衣」(冬着)を送る。思いやりと孝行の情にあふれた、伝統的な祭日である。円を描いて紙銭を燃やす中国の東北地方には、寒さが早くやってくる。旧暦の十月初めともなると、吉林省の人々は早くも綿入れの衣服を着だすが、それによって「寒くてさみしい季節は、どんなにつらいことでしょう」と、亡くなった
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 10 PDF HTML
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29. 車椅子で「死の海」ロプノールをわたる
さまよえる湖ロプノール(羅布泊)は中国·新疆ウイグル自治区チャルキリク(若羌)県の東北部にある。かつては、中国第二の内陸湖であり、シルクロードの要衝に位置していたため、世間にその名を知られていた。ここはタリム(塔里木)盆地の貯水池になっていて、天山山脈、崑崙山脈、アルトゥン(阿爾金)山脈に源を発したタリム河、コンチ(孔雀)河、チャルチェン(車爾臣)河、ミーラン(米蘭)河などが、いずれもロプノールの
Author: 張志雄=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 11 PDF HTML
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30. 神を祭り、豊作を祈る―冬至節
旧暦十一月二十二日(今年は十二月二十二日)は、冬至節(ドンジージエ)だ。「冬至は新年(春節)のごとく大切である」といわれ、かつて、皇帝は天壇で天を祭り、庶民は神や祖先を祭った後、一家団欒して宴を楽しみ、冬を祝った。「亜年」(ヤーニエン)とも称される。天を祭る儀式冬至は二十四節気の一つで、古代中国の暦の作成において、最も早くに確立された節気である。この日は、太陽が南回帰線上にあるため、北半球では昼が
Author: 丘桓興=文 魯忠民=写真 Year 2005 Issue 11 PDF HTML