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Your search : [ author:文·李順然 え·于叔方] Total 101 Search Results,Processed in 0.106 second(s)
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21. 立秋
独(ひと)り行(ゆ)き独(ひと)り語(かた)る曲江(きよくこう)の頭(ほとり) 馬(うま)を迴(めぐ)らし遅遅(ちち)と楽遊(らくゆう)に上(のぼ)る 蕭颯(しようさつ)たる涼風(りようふう)と衰鬢(すいびん)と
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 8 PDF HTML
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22. 仲秋
三五夜中新月(さんごやちゆうしんげつ)の色二千里外故人の心(にせんりがいこじんこころ)唐の詩人白居易(七七二~八四六年)の「八月十五日(はちがつじゆうごにち)の夜禁中(よきんちゆう)に独(ひと)り直(ちよく)し月(つき)に対(たい)して元(げんさゆう)九を憶(おも)う」の第三句、第四句です。三五夜は十五夜のこと、新月は東の空にでたばかりの月のこと、白居易が陰暦の八月十五日、つまり仲秋の夜に都長安の
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 9 PDF HTML
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23. 重陽
人(ひと)の生老(いのちお)い易(やす)く天老(てんお)い難(がた)し 歳歳重陽(さいさいちようよう) 今又重陽(いままたちようよう) 戦地(せんち)の菊花分外香(きくことのほかかぐわ)し一年(ひととせ)に一度秋風勁(ひとたびあきかぜつよ)し 春(はる)の光(けしき)に似(に)ず 春(はる)の光(けしき)に勝(まさ)る
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 10 PDF HTML
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24. 立冬
明朝(みようちよう)駅使(えきし)発(はつ)せん 一夜(いちや)征袍(せいほう)に絮(じよ)す 素(そ)手針(しゆはり)を抽(ひ)くこと冷(ひ)ややかに 那(なん)ぞ剪刀(せんとう)を把(と)るに堪(た)えんや 裁縫して遠道に寄す
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 11 PDF HTML
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25. 冬至
村巷冬年俗情(そんこうとうねんぞくじわよう)を見る 隣翁礼(りんおうれい)を講(こう)じて柴荊(さいけい)に拝(はい)す 長衫(ちようさん)の布(ふ)縷(る)は霜雪(そうせつ)の如(ごと)し
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 12 PDF HTML
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26. 耳順
去年のことです。仲間たちとの飲み食いの会の席上、わたしの順然という名前が話題になりました。「お坊さんみたいな名だ」とか、「名は体を表わすっていうけど、どうかな」とか、「万事順調、万事自然、いい名前だよ」とか……。わたしはそんな論議を肴に紹興酒の杯を傾けながら生まれて始めてちょっと「真剣」に自分の名前のことを考えていました。わたしの名前は中国でよく使われる一族の輩の序列を明確にする方法でつけられまし
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1994 Issue 1 PDF HTML
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27. 姓名
「一人っ子」政策がすすめられている昨今の中国では、教育パパ、教育ママの「活躍」ぶりが目立っています。職場のお昼休み、子を持つ親たちのおしゃべりでよく取りあげられるテーマも子供の教育です。大は教育制度の問題から父兄会のこと、放課後の子供の様子、宿題のやらせ方、子供をめぐってのパパとママの意志の疎通法……と話題はとても豊富です。父兄会といえば、いつもは奥さんが出席している王君、奥さんが出張中とあって始
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1994 Issue 2 PDF HTML
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28. 胡同名①
前回は中国で同姓同名の人が増えているという話でしたが、今回は北京の胡同の「同姓同名」のお話です。「胡同」―『簡明中日辞典』(東方書店)では「横町、小路、路地」という訳がつけられていますが、このことばのルーツは元(一二七一~一三六八年)の時代にまで溯って語られています。元は都を北京に置いた蒙古族の王朝で、胡同は蒙古語の「ホト」あるいは「ホトン」の漢字の当て字だろうといわれています。蒙古語の「ホト」「
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1994 Issue 3 PDF HTML
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29. 第四十話 胡同名②
前回は胡同(北京の横町)の「同姓同名」のお話でしたね。正真正銘のもの(巷とか街とか呼ばれるものをふくまない)だけでも千三百十六もあるといわれる北京の胡同、その名称にはどれにも北京っ子のロマンが、ユーモアが、ペーソスが感じられます。城壁のあったころの北京に住んでおられた臼井武夫さんは『北京追想』(東京·東方書店)で「私の記憶に残る最も詩的で風雅な胡同を一つ挙げて置きたい。それは『百花深処』という胡同
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1994 Issue 4 PDF HTML
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30. 杜鵑花
北京放送東京支局で仕事をしていたころ、「東京あの花、この花」という雑文を書いたことがあります。そのなかで北京であまり見かけない東京の五月の花の一つとして、ツツジをあげたのを覚えていますが、このツツジが北京にも姿を見せました。といっても東京のように自動車道路の中央やその両側といった街のなかではなく、北京西郊外の陰山嘴森林公園のなかに杜鵑山が誕生したのです。杜鵑とはもともとホトトギスのこと、それに花を
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1994 Issue 5 PDF HTML