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Your search : [ author:文 写真·鄧勃] Total 4060 Search Results,Processed in 0.139 second(s)
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2351. 第二十三話個と団
「中国の人はどうも個性に欠けているのでは……」―ときどきこんな声が耳に入ってきます。たしかに、「紺一色」の人民服時代、「紅一色」の「文化大革命」時代の中国……、こうした中国からは「個性に欠けている」というイメージが浮かぶかも知れません。ですが、中国人の実生活のなかに一歩足を踏み入れてみると、そこには溢れんばかりの個性が感じられることでしょう。紀元前二三〇年ごろに書かれたという『韓非子』には、「目を
Author: 文·李順然え·于叔方 Year 1992 Issue 11 PDF HTML
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2352. 屠蘇
爆竹(ばくちく)の声中一歳除(せいちゆういつさいじよ)す 春風暖(しゆんぷうだん)を送(おく)って屠蘇(とそ)に入(い)る 千門万戸(せんもんばんこ)曈曈(とうとう)たる日(ひ)
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 1 PDF HTML
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2353. 鳥類の楽園 原始の沼沢―向海
向海は、中国東北の吉林省通楡県下の国立森林野生動物自然保護区で、約十万ヘクタールの森林と湿地帯の中に、丹頂づるをはじめ二四五種の鳥類が生息している。松遼大平原のへりにあたり、内蒙古のホルチン草原の東部に接している。通楡から西へ約七十キロ、ジープははてもない原始の沼沢と砂丘とアシの原と蒙古黄楡の林を通って行く。静かに草をはむ牛や羊の群れ。池に群れるかも。パッと飛び立つ白鳥の群れ。漁翁、牧童、農家、炊
Author: 写真·文 高玉田 魯忠民 Year 1993 Issue 1 PDF HTML
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2354. 年賀カードをくれた人
人生はやはり愛に満ちています新年早々というのに、彼はたのしくなかった。ちょうどこんなとき、一通の年賀カードを受け取ったのだが、これは思いがけないことだった。妻が亡くなってひと月になるが、彼はずっと苦痛から脱け出せず、世の中があじけなくて、落ちこんで暮らしていた。人が元気を出せと励ましてくれても、「なにもやる気がしないよ」とひとこと、吐き出すようにいうだけ。人が帰り、部屋に誰もいなくなると、独りすわ
Author: 文·李致祥 え·葉曙光 Year 1993 Issue 2 PDF HTML
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2356. 一枝春
梅(うめ)を折(お)って駅使(えきし)に逢(あ)い 隴頭(ろうとう)の人(ひと)に寄与(きよ)す 江南有(こうなんあ)る所無(ところな)し
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 3 PDF HTML
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2357. 海葬
畜生め、魚のエサにしてやる!鴿子は、独り者の漁師が五十のときに拾ってきた。潮の香りのしみた血と汗で育て上げ、自分の命のようにかわいがっている娘だ。鴿子の、一喜一笑、一枚の新しい衣服のために、雷に打たれて海にはねとばされたり、サメの尾ひれであばらを折ったこともあったが……もう十九になり、人魚のように美しい!
Author: 文·尹全生 え·張宝松 Year 1993 Issue 4 PDF HTML
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2358. 清明
清明(せいめい)の時(じ)節(せつ)雨(あめ)紛紛(ふんぶん) 路上(ろじよう)の行人魂(こうじんこん)を断(た)たんと欲(す) 借問(しやもん)す酒家(しゆか)何(いず)れの処(ところ)にか有(あ)る
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 4 PDF HTML
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2359. 丁香
香中(こうちゆう)で濃(こ)きは瑞香(ずいこう)と人(ひと)は道(い)うも、誰(たれ)か信(しん)ず丁香(ていこう)の嗅味瑞香(きゆうみずいこう)と同(おな)じなるを……金代の詩文家元好問(一一九〇~一二五七年)の「瓶中(びんちゆう)の雑花(ざつか)に七首(ななしゆ)を賦(ふ)す」の中の一節です。瑞香とは沈丁花のこと、丁香とはライラックのことです。五月の北京の街にはライラックの香りが漂っています。
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1993 Issue 5 PDF HTML
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2360. 湖南省の銅官陶磁器
湖南省には、陶磁器の里と呼ばれているところが多い。初めて訪れた湖南でまず手にした陶磁器は、食事に使われる「神仙鉢」だった。湖南人はご飯を主食としているが、この「神仙鉢」のお茶碗にといだお米を入れて蒸すのである。このお茶碗は、都市の家庭で使われているものよりずっと作りが粗い。口径は十センチ弱。すばらしい文様もなく、褐色の上薬が一層塗られているだけ。見るからに素朴だ。神仙が伝え残したのがこのお茶碗、だ
Author: 文·馮進 写真·馮進 鄒継紅 Year 1993 Issue 5 PDF HTML