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Your search : [ author:講師楊光華] Total 23 Search Results,Processed in 0.109 second(s)
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11. 雑木林の描き方
雑木の林は、山水画の重要な対象です。各種の木が組み合わさっていて、大河や渓流の岸に描いたり、岩の下や平地にも描きます。雑木林の中には静かな小道が続いていたり、小さな流れや小さな橋があったり、炊煙の立ちのぼる人家があったりして、ほのぼのと心が落ち着きます。雑木林を描くときは、平板に陥らないよう注意が必要です。いきいきした林にするため、つぎのいくつかの点に注意しましょう。①
Author: 講師楊光華 Year 1991 Issue 6 PDF HTML
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12. 岩石の描き方
古来、「山為石之積、画山先画石」といわれています。山は岩石が積み重なったものだから、山を描くには、まず岩を描くことを学べ、ということですが、岩石を描くには、まずそのひと塊りがよく描けるように練習し、それから大きい塊りを練習します。水墨画の岩石は、ひと息で描けるものではありません。ふつうは勾、皴、染、点、提の五段階で仕上げます。一、勾これは中鋒で輪郭をとって岩石の形を描くことで、一筆で輪郭を完成して
Author: 講師 楊光華 Year 1991 Issue 7 PDF HTML
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13. 山の描き方
山は、いろいろな形の岩石が組み合わさって成り立っています。前号で岩石の描き方を学びましたから、山は簡単かというと、そうでもありません。単に岩を積上げただけではだめで、全体に注目して、岩の組み合わせの中に、山の雄渾な気勢をしっかり表現しなければならないのです。山には古来各種の呼称があります。図1 険しくそそり立つのが「峰(ほう)」2 頂上が平らなのが「巓(てん)」3
Author: 講師 楊光華 Year 1991 Issue 8 PDF HTML
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14. 水の描き方
「山は水をもって血脈となす、故に、山は水を得て活(い)く」これは宋代の画家郭熙(かくき)のことばです。「水無ければ則(すなわ)ち媚(び)ならず」ともいっています。媚は、風光明媚の媚です。山水画では、水はしばしば精神や思想を表現しています。静かな山に、動きのある水を描くと、絵のおもむき―神韻というものが、さっと出てきます。二つの山のあいだに、飛瀑や渓流を留白の方法で表現したり、重なり合う山林の中に留
Author: 講師 楊光華 Year 1991 Issue 9 PDF HTML
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15. 雲烟の描き方
宋代の画家郭熙(かくき)が「山は烟雲(えんうん)を以て神彩となし、山は烟雲を得て秀媚(しゆうび)なり」といっています。また、山に姻雲なくば春に花草なきが如しともいいましたが、山水画の中雲烟(うんえん)の役割は古くからよく知られているものです。その第一は「透気」の作用です。一幅の山水画が、もし木や石ばかりで埋まっているとしたら、見るだけで息がつまるでしょう。しかし、岩の間やその上下に雲があると、画面
Author: 講師 楊光華 Year 1991 Issue 10 PDF HTML
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16. 山水画の点景物
山水画にあしらって画面をひき立てる、家、舟、橋、城、とりで、寺、亭、塔、垣、人物、家畜、鳥、動物などの点景物は、ときには画竜点晴の妙を発揮することもあるので、おろそかにはできません。点景物を描くときの注意をいくつか述べましょう。一
Author: 講師楊光華 Year 1991 Issue 11 PDF HTML
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17. 〈12〉山水画の構図
構図は描こうとするものを調和よく画面に配置することです。山水画の構図は、中堂、条幅、横幅など、描こうとする画面の大小、縦横などの幅式によってきめます。山水画の幅式として伝統的なものに、次の数種類があります。一 中堂 会議室とか大広間用の、大きな長方形のたて長の画幅です。宣紙の大小によって三尺、四尺、五尺、六尺の別があります。八尺とか、丈二尺など、六尺を超えるものは、大堂といいます。四尺の宣紙を使う
Author: 講師 楊光華 Year 1991 Issue 12 PDF HTML
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18. 山水画の透視法
透視ということばは、絵画の専門用語です。透視法は近いものを大きく、遠いものを小さく描きますから、「遠近法」ともいっています。西洋画が用いるのは焦点透視です。その意味はこうです。画家の視点がきまっていて、視界にはいる情景配置はそのまま写しとられますし、近くて大きく見えるものは大きく、遠くなるにつれてしだいに小さく見えるざのはしだいに小さく描きます。ですから遠くて目に見えない·ものは描くことができませ
Author: 講師楊光華 Year 1992 Issue 1 PDF HTML
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19. 水墨画教室
青緑の山水です。描く順序は、①墨で輪郭をとる。②これを淡墨でぬる。③乾いたらやや濃いめの墨をぬる。④乾いたら軽く花青をぬる。⑤乾いたら諸石をぬる。⑥乾いたら石緑を二ー三度ぬり、個々の部位は淡い諸石をぬる。最後に濃墨でもう一度輪郭を描いて仕上がり。山水画の彩色法」講師楊光華中国ではむかし絵のことを丹青といっていましたq丹は赤、青は藍のことです。中国画でも色彩の重視されたことがわかります。ですから、山
Author: 講師 楊光華 Year 1992 Issue 2 PDF HTML
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20. 水墨画教室
初学者はただ興に任せて描くことが多いようです。それもいい勉強ですが、いつまでもそれでは時間の浪費です。しつかりと基礎を学び、自分の進む方向を見定める。それが将来大きく実を結ぷのです。夏の雨の描き方夏疑色の特徴を、むかしの人は「夏の山は緑がしたたるばかりである」といっていました。春は山水が青々として、柳の緑、花の紅と鮮やかに色どられますが、夏は草木が雀蒼と茂り、霧がわき雲がたち、突風やにわか雨がおそ
Author: 講師楊光華 Year 1992 Issue 5 PDF HTML