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Your search : [ author:弁護士 鮑栄振] Total 69 Search Results,Processed in 0.076 second(s)
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11. 「人造美女」は名誉毀損か
昨年流行った十大流行語の一つに「人造美女」がある。整形手術をして造られた美女のことである。多くの美容医療機構や美人コンテストの主催者が知恵を絞って作り出したこの用語は、雑誌や新聞紙上を大いに賑わした。「人造美女」が登場したのは、二〇〇三年である。その年に、赫璐璐という二十四歳の女性が、二百日かけて豊胸、隆鼻、二重まぶたの手術など、全身に二十数カ所の整形手術を受け、「中国の人造美女第一号」となった。
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2005 Issue 11 PDF HTML
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12. 浮気には夫婦の忠誠協議書が有効
日本と同じように中国でも、離婚の原因は、性格の不一致がいちばん多い。だが、離婚が裁判にまで発展する場合は、夫や妻の浮気が原因であるケースが圧倒的だ。婚姻専門のある弁護士が取り扱った離婚事件の七〇%は、浮気絡みであった。しかし、中国の『婚姻法』には「浮気」という言葉はなく、日本の法律にいう「不貞行為」という表現もない。「配偶者を有する者が他人と同居する」ことを基準にしている。だから、浮気した配偶者に
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2005 Issue 12 PDF HTML
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13. 債権回収あの手この手
中国には、債権回収の手法やテクニックがいろいろある。協議や調停、仲裁、訴訟などによって債権回収を図る正常な手段から、新聞に暴露したり、行政を関与させたりするやり方や、中には暴力組織を利用しての異常な債権回収まで、実に多種多様である。仲裁、訴訟などの法的手段に訴える以前に、債務者の自発的な返済を促す督促状を送付したり、債務者に返済意識を強めさせるための債務返済協議書を締結したり、債務者と交渉したり、
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 1 PDF HTML
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14. 無断で使われた歌の値段が違うわけ
現在、中国で『二匹の蝶々』という歌が大ヒットしている。インターネットを通じて流行った曲の代表作となっているこの歌は、軽快で覚えやすいメロディーで、多くの人々を魅了した。歌手の龐龍は、この歌のおかげで、一躍、スターの座にかけ登った。『二匹の蝶々』は、若年層だけでなくあらゆる年齢層に人気がある。そのため、権利侵害の標的にもなった。「超級女声」(スーパー歌姫)の一人である邵雨涵がリリースした『私は超級女
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 2 PDF HTML
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15. ペットの犬が人を咬んだら
お年寄りが自慢の小鳥を入れた鳥籠を提げて、公園などをぶらぶらと散歩する姿は、昔から北京の風物詩である。これを中国語では「遛鳥」(リュウニアオ)という。だが、「遛鳥」は公園など、決まった場所に行かないと見られないが、犬を散歩に連れる「遛狗」(リュウゴウ)は、どこの住宅団地でも見られる。私が住んでいる団地でも、エレベーターに乗ると、ときどき犬に出会う。緑地帯でも、朝夕には犬を散歩させる人が多く、植え込
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 3 PDF HTML
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16. 氏名変更が認められるには
先日の報道によれば、中国で最多の氏名は「王涛」で、「王涛さん」は十万人を超えるという。中国の十三億の人々に常用されている苗字は二千余りで、常用されている名前は三千余りしかない。その結果、同姓同名の中国人がいっぱいいるのだ。世の中には、変わった氏名の人もいる。珍しい苗字は、時として由緒ある家柄を彷彿させたりもするが、場合によっては日常生活で、著しい不便が生じることもある。また、現在の氏名では、生活上
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 4 PDF HTML
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17. ブログブームと著作権の保護
日本人の挨拶は天気で始まり、中国人の挨拶は食事で始まる。中国では人々が会ったとき、まず「吃飯了嗎」(食事は済みましたか)という挨拶が、庶民の間でよく使われている。ところが、最近、若い人たちの間では、「今天博客了嗎」(今日ブログをしましたか)が、「吃飯了嗎」に取って代わろうとしている。「博客」とは、インターネットの「blog(ブログ)」の中国語訳で、いま中国全土で流行している。ブログとは、個人や数人
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 6 PDF HTML
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18. 転職による秘密の漏洩(ろうえい)を防ぐには
中国には「樹挪死、人挪活」(「木が移動すれば死に、人が移動すれば生きる」)という諺(ことわざ)がある。これは、転職に対する中国人の意識を端的に表している。この諺が大好きで、転職の大義名分としてこの諺を愛用しているのが「跳槽族」だ。「跳槽」は本来、馬が自分の飼い葉桶から他の飼い葉桶に向かうという意味だが、これを転職の比喩に用いることが多く、一時、流行語となった。中国では、「転職こそキャリアアップの近
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 7 PDF HTML
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19. コピー商品への対策は慎重に
先日、ある日本の大手メーカーの知的財産権保護部部長から、こんな話を聞いた。このメーカーは最近、中国南部で、自社製品のコピー商品を発見し、調べた。だが、そのコピー商品は出来栄えがよく、一見してコピーとは判別できないものだった。そればかりではなく、そのコピー商品は完成度が高く、自社製品より優れたところもあることが判明した。そこでそのメーカーは、コピー商品を製造している企業自体を買収しようということにな
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 8 PDF HTML
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20. 他人の写真は勝手に使えない
『人民日報』のウェブサイト「人民網」の報道によれば、北京在住の日本人女性、夏子さんと、夫の劉さんの夫妻は、北京市のフォトスタジオに、婚礼写真の撮影を依頼した。ところがフォトスタジオはその写真を広告に無断で使用してしまった。このため夏子さんと劉さんは昨年十月、肖像権と氏名権を侵害したとして、精神的損害賠償(慰謝料)二万元の支払いを求める訴訟を起こした。これを受けた北京市東城区人民法院は、スタジオ側に
Author: 弁護士 鮑栄振 Year 2006 Issue 9 PDF HTML