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Your search : [ author:写真·郭 実 文·王浩] Total 299 Search Results,Processed in 0.087 second(s)
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151. 長h春を懐う
長春は緑でした。一昨年の六月二十一日の話です。青葉の並木に彩られたスターリン大通りを車で走りました。張孟君先生が同乗していました。張先生とは、二十三年ぶりの邂逅(かいこう)でした。その晩、わたしは、先生と隣りあって宴席につきました。張孟君先生は、頭に少し白髪がまじったとはいえ、まだ五十歳足らず、想像していたよりずっとお若く見えました。思い起せば、わたしたちを教えて下さった頃は、まだ大学出たての女教
Author: 神崎多実子 Year 1978 Issue 2 PDF HTML
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152. 吊井から哈妮宮へ
この三月、中国の女子バレーボールナショナルチームが猛洞河を漂流したと聞いて、私も「天下第一の流れ」と言われるこの地を訪れてみたいと思った。それが実現したのは、水量の最も多い六月の終わりである。湖南省西部、トウチャ族ミャオ族自治州の永順県を流れる猛洞河。百キロの沿岸は、密林や深い谷、生息·生育する珍しい動植物、少数民族の習俗など、都会では味わうことのできない素朴で自然豊富な世界を楽しめる。湖南省の省
Author: 写真·文 郭実 Year 1993 Issue 10 PDF HTML
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153. 哈妮宮から王村へ
猛洞河上流の河下りは、トウチャ族の古代史漫遊といってもよかったが、中流には危険がいっぱいの激流が待ちかまえている。哈妮(ハニ)宮から王村までの三五キロは、もっとも早く開発された猛洞河下りのコースだ。中でも哈妮宮から牛路河大橋までの十数キロは浅瀬が多くて流れも速く、到る所に岩があって、水路もめまぐるしく変わり、冒険好きが挑戦したくなる部分である。この日、日が昇るとすぐ、われわれは八人一組になってゴム
Author: 写真·文 郭実 Year 1993 Issue 11 PDF HTML
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154. 『芙蓉鎮』の町、王村鎮
猛洞河の本流と支流は合流したのち王村鎮に至る。王村鎮は湖南省西部で二千年の歴史を持つ古い町だ。河をさかのぼれば四川、貴州に通じ、下れば湖北、上海に達する水陸の要地である。歴史的に見ると、王村鎮はトウチャ(土家)族の王が役所を置いた地で、唐代に至りトウチャ王は役所を数十キロ離れた町、老司城に移した。水陸の交通が便利なため、今世紀初頭、王村鎮では商業が発達し、大小の商店が数百軒、桐油、茶油(茶の実から
Author: 写真·文 郭実 Year 1993 Issue 12 PDF HTML
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155. 沙坡頭 砂丘に出現した奇跡
四十年前、内蒙古自治区の包頭と甘粛省の蘭州とを結ぶ包蘭鉄道の建設が始まった。延長九七九キロ、中国の西北部を横断する大プロジェクトだったが、とくに注目されたのが寧夏回族自治区中衛県にある沙坡頭(シャーポートウ)地区の工事で、大量の砂漠改造チームがこれに投入された。沙坡頭は、中国第四の大砂漠、テンゲル砂漢の東南端に位置しているが、気候は極めて劣悪。工事の成否は、強風のため一年に四メートルも移動する砂を
Author: 写真·文 郭実 Year 1994 Issue 4 PDF HTML
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156. ダンス熱都市をいろどるー風景
つい10年前まで、中国人のほとんどは「競技ダンス」などというものの存在を全く知らなかった。だが昨年は、北京、上海、武漢、大連などの大都市で、全国的あるいは国際的な規模での競技ダンスの大会が相次いで開かれている。たくさんのマニアがダンス教習所に通い、あるいは街角で手軽に楽しみ、いまや中国には、相当な「ダンス熱」が定着したと言えるだろう。一九八六年に日本の舞踊家、山口繁雄氏が北京を訪問し、中国人に国際
Author: 写真·文 郭実 Year 1994 Issue 4 PDF HTML
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157. 「快餐ファーストフード」ビジネスは花盛り
中国語で言う快餐―つまりファーストフードは、中国人にとっては別に耳新しい言葉ではない。すでに一九八○年代初期、改革開放政策が人びとの生活のテンポを速めた時期に、都市の目抜き通りのあちこちに「快餐」の看板をかけた店が登場した。だが当時はまだ中身がお粗末で、プラスチックの容器になにがしかのおかずを盛っただけというものだった。そのファーストフード市場の将来性に注目したのが、経験豊富な外国資本だった。ケン
Author: 写真·文 郭実 Year 1994 Issue 6 PDF HTML
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158. 中、日、韓の三国合弁でロッテリアも北京に進出
北京天安門広場の東南、百貨店やレストランが軒を並べる前門東大街に北京ロッテリアハンバーガー前門店がオープン、「いらっしゃいませ!」「オソオセヨ!」「歓迎光臨(フアンイングアンリン)!」と日、韓、中の三カ国語で道行く人びとに威勢よく呼びかけている。昨年十一月二十五日、日本ロッテリアグループ、韓国ロッテリアグループと、中国凱城国際開発公司の合弁による北京楽天利(ローテンリー)(ロッテリアの音訳)食品有
Author: 本誌·金丹実 Year 1995 Issue 3 PDF HTML
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159. 8頭から70頭へ トウホクトラ繁殖センター8年の成果
トウホクトラ(東北虎)は、シベリアトラとも呼ばれる。中国東北部とシベリア地方に住んでいるからだ。体長三メートルを超える威容と、額の部分の斑紋が「王」の字のように見えるところから「獣の王」と言われるが、人間の自然破壊のため今や絶滅の危機に瀕している。一九七〇年代半ばの調査では、野生のトウホクトラはわずか八十頭あまりしかいなかった。八〇年代にはもう痕跡を発見することも困難になり、「基本的にはすでに絶滅
Author: 写真·文 郭実 Year 1995 Issue 3 PDF HTML
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160. 草原に生きる牧畜の民
額爾古納(エルグン)河は中国東北部の大興安嶺に源を発して、その流れは内蒙古自治区の呼倫貝爾(フルンボイル)盟を潤し、主流は一五二〇キロ流れて黒竜江に繋がっている。早くも七、八世紀には、蒙古族がこの地域で生活を営んでいたが、一六八九年に清国政府と帝政ロシアとの間で「尼布楚(ネルチンスク)条約」が結ばれ、額爾古納河が中国とロシアを分ける国境線と決まった。一九九四年八月、私の額爾古納河探訪がスタートした
Author: 写真·文郭実 Year 1995 Issue 3 PDF HTML