額爾古納(エルグン)河は中国東北部の大興安嶺に源を発して、その流れは内蒙古自治区の呼倫貝爾(フルンボイル)盟を潤し、主流は一五二〇キロ流れて黒竜江に繋がっている。早くも七、八世紀には、蒙古族がこの地域で生活を営んでいたが、一六八九年に清国政府と帝政ロシアとの間で「尼布楚(ネルチンスク)条約」が結ばれ、額爾古納河が中国とロシアを分ける国境線と決まった。一九九四年八月、私の額爾古納河探訪がスタートした...
Please login first!
額爾古納(エルグン)河は中国東北部の大興安嶺に源を発して、その流れは内蒙古自治区の呼倫貝爾(フルンボイル)盟を潤し、主流は一五二〇キロ流れて黒竜江に繋がっている。早くも七、八世紀には、蒙古族がこの地域で生活を営んでいたが、一六八九年に清国政府と帝政ロシアとの間で「尼布楚(ネルチンスク)条約」が結ばれ、額爾古納河が中国とロシアを分ける国境線と決まった。一九九四年八月、私の額爾古納河探訪がスタートした...