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Your search : [ author:語り手 劉鳳祥
え 李玉紅] Total 916 Search Results,Processed in 0.093 second(s)
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901. 欧陽海の歌
緊急任務焼けつくような日ざしが大地に照りつける。木の葉のかげではセミがジージーとするどく鳴きだす。夏がきた。欧陽海(オウヤンハイ)が入隊して二度目の夏である。この夏、中国人民は、新たなたたかいに直面した。中国人民解放軍は、全国の六億人民とともに、意気高らかに、闘志にもえ、戦闘にのぞむかまえで、党中央と毛沢東(マオツオトン)主席がうちだした自力更生、奮起興国のよびかけにこたえた。その日、関英奎(クワ
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1966 Issue 12 PDF HTML
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902. 欧陽海の歌
真情いつやむともなく雨は降りつづく。同志たちは雨と汗に一日じゅうずぶ濡れになっていた。仮小屋のなかには二、三寸も水がたまり、屋根からはしきりに雨もりがする。現場に着いた日から、ふとんのかわいたためしがない。雨は工事の進ちょくをひどく遅らせ、同志たちの健康にも影響をあたえた。輸送がたたれて資材の供給も十分ではない。それ以上に問題なのは、大雨で川ぞいの二つの人民公社が、とりいれまぢかの穀物をぜんぶ田ん
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1967 Issue 0102 PDF HTML
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903. 欧陽海の歌〈第10回〉
突撃班長紅葉が山々を彩ってゆく。工事は最後の追い込みに入った。一直線にのびる路盤は高さをまし、石や土を運びあげるのにいっそう骨が折れる。洪水で流された部分の復旧作業に貴重な時間を食われて期限どおりに竣工させるのはきわめて困難であった。そうした折も折、気候風土に不慣れから病気にかかる者が続出した。現場では土や石をはこぶ人の流れがたえ間なくゆきかう。〈朝のうちはかどらなかった分を昼からなんとかして埋め
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1967 Issue 3 PDF HTML
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904. 欧陽海の歌
階級の兄弟中国共産党中央軍事委員会拡大会議の「軍隊における政治思想活動強化についての決議」が東風にのって全軍のすみずみにまで伝わり、指揮員·戦闘員の一人びとりの心にきざみついた。見たまえ!兵営のいたるところに「毛沢東(マオツオトン)思想の赤旗を高くかかげて突進しよう」の標語が張られている。兵舎のまわりには「四つの第一(本誌一九六六年第九期八六ページ参照)を堅持しよう」「三八作風(本誌一九六六年第一
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1967 Issue 4 PDF HTML
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905. 欧陽海の歌
親しい人の言葉蓮渓の周囲に散在する水田は、もう青いしとねにかわり、さみどりの苗がびっしりと植わって、田の水をすっかりかくしている。欧陽海は歩きながら胸をおどらせた。三年ごしの災害をどうやらのりきって、今年の秋のとりいれはのぞみがあるようだ。自動車道路に出ると、公社はすぐ前方である。欧陽海は考えた。周書記に報告したいことが胸に山ほどつもっている。あの日は部隊における数年らいの状況を話すひまがなかった
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1967 Issue 11 PDF HTML
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906. 欧陽海の歌〈第19回〉
重荷をかつぐ営舎の四周に立ち並ぶ常緑のユーカリは、夜となく昼となくすくすくとのびて、機械体操の鉄棒ほどの高さから、数年のうちに兵舎の屋根を越えるまでになった。大雪がふって枝やこずえが銀色にふちどられ、遠くからながめると、銀白色の幔幕を張ったようにみえた。東南の風が吹きはじめると、ユーカリは積った雪をふるいおとし、白雪におおわれていた枝々にふたたびさみどりの若芽をもえがせて、丈もあきらかに屋根よりず
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1967 Issue 12 PDF HTML
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907. 欧陽海の歌
正しい処理からりと晴れ渡った空には雲ひとつない。太陽がじりじりと地面をこがしている。吹きよせる南風が地表の熱気をあおりたてて息苦しい思いだ。陽光にさらされる雑草は葉を丸めている。毎日、午後になるとひどいつかれをおぼえ、寝ざめのときのようにぼんやりとして身動きするのもおっくうになる。森の小鳥もクチバシをひらいて枝にとまり、エサをあさりに飛びたとうともしない。そのような頃合に、第三中隊の同志たちは山腹
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1968 Issue 1 PDF HTML
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908. 欧陽海の歌
誤解欧陽海(オウヤンハイ)は当直の小隊長から許可をもらうと、小劉(シヤオリユウ)をともなって生産隊へ金をとどけに行った。かれらは部隊の規律を説明し、社員たちの好意に感謝した。そして、事情をよく話し、さつま芋と金を机の上に置いた。一人の老人はしきりに軍隊の規律をほめていたが、金はどうしてもうけとろうとはしなかった。「たかが芋のふたつばかりでは、慰問にもなりませんよ」生産隊の幹部のひとりがいった。「た
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1968 Issue 2 PDF HTML
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909. 欧陽海の歌〈第22回〉
「善意で人に対する」このところ欧陽海(オウヤンハイ)は一つのことを考えつめていた。第七分隊にきてからぶつかったこと、とくに劉延生(リユウイエンシエン)同志への援助のしかたについてよく考えてみた。いくら考えてみても、どこに誤ちがあるのかわからない。考えれば考えるほど、自分が正しいように思えるのだ。(ひとつの具体的な問題が二つの処理のしかたで、二つの異なった結果を生む。一方が正しければ、他方が誤ってい
Author: 金敬邁(チンチンマイ) え·董辰生(トンチエンシエン) Year 1968 Issue 3 PDF HTML
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910. 鷹よはばたけ
空は澄みわたっていた。環水にいる高鷹(カオイン)に新しい針療法をならいにゆこうと、わたしは漁船に乗った。船頭の老人は六十の坂を越していた。赤銅色の顔にふかくシワがきざみこまれている。ズボンのすそをまくりあげ、長い竿をあやつりながら急な流れをさかのぼるのだが、平地を歩くように軽やかだ。船には漢方薬の益母草(せくもそう)が一束つんであった。好奇心にかられて老人に目をやると、老人もわたしがもっている赤十
Author: 吉林省敦化県労働者·農民·兵士創作グループ え·紅化 Year 1971 Issue 10 PDF HTML