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Your search : [ author:阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 小池 晴子=訳] Total 77 Search Results,Processed in 0.099 second(s)
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71. 追憶の西王母祭
三月三日は、日本では「桃の節句·ひな祭」として祝われる。しかし、中国ではこの祭の起源ははっきりしない。というのは、この祭りは旧暦三月の三日目となっていて、新暦三月三日とは異なるからである。実のところ、中国ではもはやこれは全く祝われず、代わって三月八日の「国際婦人デー」が、重要な女性の祝日となっている。以前は、北京城壁のすぐ外で、道教神仙「西王母」の祭日を祝って、大きな市が開かれていた。現在、北京の
Author: 歴史学者 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 Year 2006 Issue 11 PDF HTML
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72. 役者、革命家、詩人が集った陶然亭
十一世紀、遼代と次の金代の首都が、現在の北京の南西隅に置かれていた頃から、「陶然亭」は人々の重要なたまり場だった。一九九七年四月四日は輝かしい春の日で、白いアンズ、黄色のレンギョウ、木蓮、それぞれ花盛りだった。その日は清明節、中国人はこの日、先祖の墓に詣でて花を供える。大勢の年金受給者や労働者たちが陶然亭に集まって一緒に歌を歌っていた。二胡の音色と銅鑼のリズムに乗って、三十歳代後半の女性が歌う番だ
Author: 歴史学者 阿南·ヴァージニア·史代=文·写真 Year 2006 Issue 12 PDF HTML
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73. ガラスが人生を変えた―天才·呉子熊の物語
一九九八年夏、中国初のガラス芸術館が浙江省台州市にオープンした。芸術館の創設者、呉子熊(しゆう)は、孤児の身の上から奮闘努力して、天才的なガラス職人として知られるようになった人物だ。記者は数日前、グラスの表面にわずか数十秒で、まるで生きているかのようなエビの模様を刻みあげた呉の腕を、目の前で確かめることができた。その神技は、内外のメディアが「天下一」とたたえるのが十分納得できるものだった。孤児から
Author: 本誌·小池 Year 2000 Issue 5 PDF HTML
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74. 雁の子育てを見守った学生たち
一つがいの雁が、大都会の真ん中で子供を育てたことが、改めて野生動物に対する北京人の関心を呼び覚ました。三月中旬、一つがいの雁が北京の紫竹院公園に下りると、北小湖の無名島に巣を作り、卵を生んで抱き始めた。実は雁の巣作りは今年が三回目で、これまでは二回とも卵が孵化しないうちに何者かに盗まれてしまったという。今年、雁がいつものように紫竹院にくると、彼らを監視する人達もどんどん増えてきた。公園の管理事務所
Author: 写真·馮進 文·小池 Year 1997 Issue 8 PDF HTML
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75. 三亜で118組の合同結婚式
一九九七年十一月十八日から一週間、中国最南端の市、海南省の三亜市で「中国〈天涯海角〉国際ウエディング·フェスティバル」が開催された。参加者は全国十九の省、市、香港特別行政区、そしてロシア、フランス、韓国などから来た百十八組のカップル。国際結婚組や金婚式をここで挙げるというお年寄りの夫婦もいた。開会式には三亜市の最高幹部やフランスのカンヌ市代表団も出席し、参加者たちの幸せが「天涯海角(天地の果てまで
Author: 写真·陳暁偉 文·小池 Year 1998 Issue 5 PDF HTML
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76. 幻のジャンクを追って
寧波に行きたいと思ったのは、司馬遼太郎氏の「街道をゆく 一九―中国·江南のみち」(朝日文庫)を読んだからです。そのなかで氏は、かなりのページをさいてジャンクについて述べておられます。「船形としてのジャンクは、優美というよりもやや泥くさくていわば土俗的であり、雄偉というよりも生活的で、さらにいえば勇壮というよりも不恰好なほどに防御的である。この人類の船舶史上、独自でしかも強靱な息づきを見せる存在は、
Author: 北京旅遊学院講師 小池晴子 Year 1995 Issue 5 PDF HTML
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77. 幻のジャンクを追って
前回で、杭州湾一帯に広がる開発の波と、観光旅行に表れる「見たいもの」と「見せたいもの」とのズレについて述べました。今回は、もう一つの問題点、ショッピングにちょっと触れてから、私が追い求めてきたジャンクについての顚末をお話しましょう。いま中国を訪れる日本人観光客のいちばん大きな不満は何かご存じでしょうか。意外にも「買物」なのです。買物好きといわれる日本人観光客の六〇パーセント以上が、買物に対する不満
Author: 北京旅遊学院講師 小池晴子 Year 1995 Issue 6 PDF HTML