寧波に行きたいと思ったのは、司馬遼太郎氏の「街道をゆく 一九―中国·江南のみち」(朝日文庫)を読んだからです。そのなかで氏は、かなりのページをさいてジャンクについて述べておられます。「船形としてのジャンクは、優美というよりもやや泥くさくていわば土俗的であり、雄偉というよりも生活的で、さらにいえば勇壮というよりも不恰好なほどに防御的である。この人類の船舶史上、独自でしかも強靱な息づきを見せる存在は、...
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寧波に行きたいと思ったのは、司馬遼太郎氏の「街道をゆく 一九―中国·江南のみち」(朝日文庫)を読んだからです。そのなかで氏は、かなりのページをさいてジャンクについて述べておられます。「船形としてのジャンクは、優美というよりもやや泥くさくていわば土俗的であり、雄偉というよりも生活的で、さらにいえば勇壮というよりも不恰好なほどに防御的である。この人類の船舶史上、独自でしかも強靱な息づきを見せる存在は、...