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Your search : [ author:島影 均 題字·中野北] Total 76 Search Results,Processed in 0.111 second(s)
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71. 玉右の鹿
わしらの村の西南に、鹿山(ルーシヤン)とよばれる山があります。その山のふもとの泉は、どんなに日照のときでも涸れることがないので、「天女の泉」と呼ばれていました。鹿山のなかに、玉石の鹿が一頭いるといわれていました。ある人が山をおりしなにコツコツ走るひずめの音を聞いたそうですが、まだだれもほんとに見た人はいませんでした。むかし、この村に李千金(リーチエンチン)という名の地主がいました。血もなみだもない
Author: 整理 董均倫 江源 え 李玉紅 Year 1961 Issue 7 PDF HTML
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72. 赤い泉
むかし、あるところに石囤(シートン)という若者がいました。たいへんな働きもので腕ききでした。ある年の春、石囤は玉花(ユイホワ)という名の娘をお嫁さんにもらいました。そのお嫁さんは真珠のように美しく、そのうえたいへんな働きものでした。こんなすばらしい二人がいっしょになったのですから、その仲はむつまじく、人もうらやむほどでした。ところが世の中にはよいことばかりはないもので石囤には意地の悪いまま母がいま
Author: 整理·董均倫 江源 え·李玉紅 Year 1964 Issue 8 PDF HTML
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73. クヤシ鳥のはなし
むかし、東方の海岸に胡四(フースー)という名の漁師がおりました。十歳を過ぎたころから海へ出て漁をするようになり、もう二十何年も魚をとって暮らしていました。胡四がいままでにとった魚をつみあげたら小山よりも高くなったでしょう。けれども彼はたいへん貧しくて、その日暮しをしていました。魚をとって暮らしているというのに、小舟はおろか、網さえもっていませんでした。毎日海へゆくときは、網元から舟をかりてゆきまし
Author: 整理董均倫 江源 え李玉紅 Year 1964 Issue 10 PDF HTML
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74. はたらきものの次男坊
むかし、山のふもとのある村に一軒の農家がありました。その農家にはおじいさんと二人のむすこ、それにうえのむすこの嫁がいっしょに住んでいました。二番目のむすこはおじいさんが年をとってから生れた子なので、「二小」(アルシヤオ)(二番目の小さいむすこ)とよんでたいへん可愛がられていました。二小はかしこくて、それに働きものでしたから、だれからも好かれていました。二小が一三になったとき、おじいさんは病気になっ
Author: 整理·董均倫 江源 え·李玉紅 Year 1964 Issue 12 PDF HTML
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75. 三人兄弟
ずつと昔は、わたしたちのこの村も、ひんそうな水なし村で、何もそだたず、それはひどいものだつたということです。あの頃、大北山(だいほくざん)(ターペイシヤン)のてつぺんにのぼると、見わたすかぎりの黃色い土で、木一本見あたらなかつたそうです。ちよつとでも風がふくと、黃色い土ほこりが空をおおい、畑はかわききつて、作物もろくにみのりません。十軒のうち九軒は貧乏で年ぢゆう腹をすかし、食いつめて逃げるように村
Author: 整理·董均倫 江源(トンチユンルンチヤンユワン) Year 1958 Issue 11 PDF HTML
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76. おじぎ草のはなし
このはなしに出てくるようなことが、いつ、どこでおこったかはあまりせんさくしないことにしょう。とにかく昔あるところに一人のきりっとした若者がいた。若者は毎日川に魚つりにいった。するとそこにはいつも一人の老人がこしをおろして釣糸をたれていた。そして老人が「こい、こい、こい、大きな魚は、こっちへこい」とつぶやくと、すこし大きな魚はみんな老人の方によっていった。それを見た若者は、ある日、思いきって老人に話
Author: 董均倫(トンチユンロン) 江源(チヤンユワン) え 李寸松(リーツンスン) Year 1963 Issue 10 PDF HTML