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Your search : [ author:欽華 伯南] Total 49 Search Results,Processed in 0.122 second(s)
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41. 傘
傘は、ありふれた生活用具だが、世界文化史の上では、日本の扇子と同様に、東方人の知恵の結晶と見られているものだ。傘の故郷は東洋、それも中国だとされるが、傘の起源は一つではなく、中国でいつ始まったかも、まだ分かっていない。黄帝の雲気―傘の始まり中国文化の中で、起源のはっきりしないものは、古来しばしば「人文の祖」である黄帝の功とされるが、この傘(さしがさ)もその一つだった。西晋の崔豹(さいひよう)はその
Author: 本誌·郭伯南 Year 1989 Issue 9 PDF HTML
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42. 枕(上)
これまで、枕のような日常に使う物は「文化」とみなされることがまれで、近世になっても、服飾、衣冠の大著が多い中に枕には席が与えられていない。三国時代の呉の張紘が、その著『枕賦』の中で、枕と冠をあわせて論じ「冠は昼用、枕は夜用、ともに頭の用品で、昼夜の差があるだけだ」としているのが比較的公平なぐらいだ。古礼では、靴を枕の上に置くことは許されなかった。枕は尊いものとされ、たとい新しい靴でも靴は卑しく、尊
Author: 本誌·郭伯南 Year 1989 Issue 10 PDF HTML
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44. 百家争鳴(中)
前回は儒家(じゆか)と道家(どうか)についてお話しした。 今回は墨家(ぼつか)、法家(ほうか)と兵家(へいか)に触れることにしよう。兼愛と非攻―墨家の指導者、墨子墨家という学派を開いたのは墨子である。1 墨子の生涯
Author: 本誌·郭伯南 Year 1993 Issue 2 PDF HTML
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45. 中国各地で発掘された恐竜群
《グラフ参照》この七月から半年間、東京、大阪、福岡などで、「中国恐竜展」がひらかれる。合川(ホーチユアン)マメンキサウルスはじめ、恐竜一一体の完全な復元骨格や、中国二四の省·市·自治区から発掘された四億年前~一万年前にわたる古脊椎動物の化石三六九点が展示される予定で、大きな関心が寄せられている。 ところで、中国の北京原人は有名だが、もっとさかのぼった恐竜については、まだそれほど知られていない。だが
Author: 甄朔南 郭伯南 Year 1981 Issue 7 PDF HTML
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46. 枕(下)
上編では角枕、方枕、虎枕をとりあげて、その起源と神秘性をさぐったが、この編では薬枕、医枕、脈枕、警枕を考えてみよう。多くは健康のための枕だが、その中には枕文化の上からみておもしろい話がある。猶有余香入―薬枕薬枕は、眼病、頭痛、感冒、高血圧、リューマチ、老年性気管炎、神経衰弱、不眠、多夢などに効果があるので、種類が多い。菊花枕、豆枕、麝香枕、磁石枕、琥珀枕等々、順に見て行こう。菊花枕。南宋の詩人林亦
Author: 本誌·郭伯南 絵·岳峰 Year 1989 Issue 11 PDF HTML
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47. 走馬灯(まわりどうろう)
中国では、旧暦元旦の春節と、十五日の元宵の灯節を盛大に祝う。春節がすぎ、やがて灯節というころ、きまって思い出すのが、あの走馬灯だ。子供時分、いなかで過ごした元宵の夜の眺めは、ほんとに美しかった。灯節の飾りつけをし、あかりを入れた「花灯」を掲げた村の家々を見渡すと、地上の星空のようだった。大人たちは、各自丹精の花灯を賞でながら談笑しているが、子供はなによりも走馬灯に夢中になっていた。ささやかな走馬灯
Author: 本誌·郭伯南 絵·岳峰 Year 1990 Issue 1 PDF HTML
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48. 風箏(たこ)(下)
前回では、風箏(フオンヂオン)の名の由来とその起源について述べた。今回は、玩具としての風箏はいつ始まったのかを探り、あわせて「お祓(はら)いの風俗」の由来と古代人の風に対する考え方についても述べてみたい。群なす紙鳶―詩、絵、芝居に登場風箏の原形は、先秦時代の公輸子(魯班)がつくった木鳶(もくえん)にまでさかのぼれるようである。秦、漢、魏、晋、南北朝と時代を経た千年間のあいだ、ずっと軍事用の特殊な道
Author: 本誌·郭伯南 絵·岳峰 Year 1990 Issue 5 PDF HTML
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49. サッカー(上)
サッカーはいまや、断然たる人気を誇る“世界第一のスポーツ”と呼ばれるようになった。その発祥の地はどこか、生まれたのはいつの時代であったのかを探ってみよう。伝えられるところによれば、古代ギリシアにすでに球蹴(け)りを遊んだ人がおり、ローマにもそれが伝わったが、ローマ皇帝に取り締まりを受けたという。また考証によると、古代エジプト人にも、アメリカ·インディアンの一部族にも、蹴球(しゆうきゆう)のたぐいの
Author: 本誌·郭伯南 絵·岳峰 Year 1990 Issue 9 PDF HTML