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Your search : [ author:沈延太王長青] Total 25 Search Results,Processed in 0.084 second(s)
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21. 祭日(下) 伝統行事が生活を彩る
旧暦一月十五日は、「元宵節(ユェンシャオジェ)」または「灯祭(ドンジ)」と呼ばれる伝統の祭日だ。北京の「元宵節」は、特に明代にきわめて盛んになり、一月八日から十八日まで大規模な灯籠の市(いち)が行われていた。その場所は、いまわが家のある灯市口だった。当時の市は灯籠の観賞と商売を兼ねたもので、市では雑貨、骨董品、食べ物が売られたほか、踊りや曲芸など、民間演芸の出し物もあった。昔、市で売られていた灯籠
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 3 PDF HTML
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22. 古都を愛する外国人たち
今日、日本から小川護雄さんの手紙を受け取った。小川さんの手紙には「…日本での出勤は電車に乗らなくてはなりません。しかも一時間三十分も立ったままです。車内は身動きできないほど混んでいて、会社につくと、くたびれてしまいます。やはり中国で暮らしたく存じます」とあった。小川さんと初めて知り合ったのは、北京市東城区の、ある四合院だった。それは一九九七年夏のことで、私たちは精緻な浮き彫りレンガで作ったアーチ型
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 4 PDF HTML
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23. 消えゆく青空市場
そろそろ退社の時間になると、「今日の夕ご飯は何にするの?」などと同僚から声がかかる。「炸醤麺(ジャジャンミェン)よ。今朝、竹杆胡同の市場でブタの挽き肉と手打ちうどんを、もう買ってあるの」。私の場合はこう答えることが多かった。「炸醤麺」は、北京人の昔からの好物だ。材料は、肉味噌、うどん、そしてせん切りのキュウリやモヤシなどの野菜になる。簡単な料理だから、味のよしあしは、とにかく肉味噌にかかっている。
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 5 PDF HTML
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24. 街は時代を映す
北京は三千年の歴史を誇る古都として知られている。特に元、明、清三朝の都だった六百余年の間に、その原型が築かれ、独特の風格が形成された。金色に輝く宮殿、雄大なる寺院、皇族、貴族の大邸宅、大小の庭園、様々な亭、楼閣、至るところに散在している胡同と四合院……。これらすべてが北京に憧れる内外の観光客に、無限の夢を抱かせる。五十年前の新中国建国当初、名高い建築学者、梁思成は旧城を保護する設計プランを提出して
Author: 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 6 PDF HTML
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25. 「老舎研究会」北京胡同の旅
今年初め、中国人民対外友好協会の許氏から、同協会が日本の「老舎研究会」を招いて「北京胡同の旅」を企画しているとのお話があった。しかもこれには会の主催者、中山時子先生が自ら訪中団を率いてこられるという。懐かしい方に会えると知って私たちは興奮した。「老舎研究会」は、長期にわたって日中友好運動に関わり、中国文化、特に老舎の作品の研究を続けている。会員には『人民中国』誌の読者が少なからずいて、一九九八年七
Author: 文·写真 沈延太 王長青 Year 2000 Issue 8 PDF HTML