Current Location: Home » Full Text Search
Your search : [ author:作家 中沢けい] Total 30 Search Results,Processed in 0.128 second(s)
-
21. 「忙中閑」と「不動心」
京都の金閣寺で、おもしろいことに、偶然にも耳かきを見つけた。古くて素朴な竹筒の中に、二本の竹製の耳かきがあり、竹筒には、筆で「忙中閑」の三文字が書かれていた。また、金閣寺境内の簡素な茶室には、「不動心」という横額が掛けてあった。一部の人にとって、きらびやかな金閣寺は、俗っぽい存在に映るだろう。しかし、「忙中閑」と「不動心」の六文字は、金閣寺のそんな光り輝くイメージを帳消しにしている。実は、茶の道こ
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 8 PDF HTML
-
22. 茶を楽しむ友のこと
「茶を喫するときは、瓦屋根で障子のある家の中で、清い泉の水で緑茶を入れ、質素で気品のある茶道具を使い、二、三人でいっしょに飲むべきだ。半日ほどの暇な時間を過ごすことができれば、それは十年も見てきたささやかな夢にも匹敵する」―これは周作人(知堂)の有名な言葉である。時の移り変わりにつれて、瓦屋根の家を見つけるのは容易なことではなくなったが、探せば探せないこともない。清泉の水も緑茶も入手できないことは
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 9 PDF HTML
-
23. 茶飲みの風流譚
先月、茶を楽しむ友について書いたが、南宋の李清照のことには触れられなかった。彼女はすぐれた詞人(「詞」とは、宋代に盛んだった詩の一種)で、十八歳の時に、まだ最高学府で学んでいた趙明誠に嫁いだ。夫婦の本籍地はともに山東省である。夫の趙に学はあったが、経済的に豊かとは言えなかった。そのため、毎月初めに休暇をとって帰省する際には、手持ちの衣服を質に入れ、換金しなければならなかった。その金で古い拓本と果物
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 10 PDF HTML
-
25. 一服の茶が心をつなぐ
《プロフィール》 チン·フェイ。1967年北京生まれ。中学教師、記者、編集を経験後、94年東京へ移住。朝日文化センター、東京大学などにて教鞭を取る。文筆活動は80年代末に始める。エッセイ集『風月無辺』『桜雪盛世』『北京記憶』など著書多数(中国語)。北京作家協会会員。この半月、天津、北京、蘇州、上海、南京、広州、南昌、景徳鎮の八都市に足を運んだ。またすぐに、南京と揚州に行くことになっていて、少し飽き
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 12 PDF HTML
-
26. 小川監督が遺してくれたもの
今年二月七日、私はニューヨーク東三番街の映画館で、『満山紅柿
Author: 映画監督、作家 彭小蓮(ポンシャオレン) Year 2005 Issue 7 PDF HTML
-
27. 二十年続く「北京好き」の集い
Author: 東洋文化研究会主宰、作家 細川呉港 Year 2009 Issue 8 PDF HTML
-
28. 「活仏」
「活仏」になってしまったおさな友だち。人はなぜ偶像を作りだすのか?……蒙古族の作家がしみじみとつづる回想的小品。私の故郷はパイインホト村といって、私たちの旗[注释1]の首長、王爺の屋敷があった。私がその村で過した幼年時代―それは、遠くおぼろにかすんだ神秘的な色彩におおわれて、なつかしく私をひきつける。隣の家は、トクスというラマ僧[注释2]だった。ラマ僧は結婚してはならないはずだが、トクスには妻も子
Author: マラチンフ(蒙古族の作家、瑪拉沁夫) え·古 干 Year 1980 Issue 11 PDF HTML
-
29. 原体験としての日本語
ラジオの深夜放送は卒業するメディアだ、と言ったのは、長年ラジオのパーソナリティーを務めたアーティストの福山雅治さんである。「あるときから聞かなくなるが、原体験として残るメディアだ」(『朝日新聞』二〇〇五年三月二十八日付け)同感である。遠い昔の学生時代、ラジオの深夜放送は私の生活の一部だった。番組のオープニングメロディーはもちろん、深夜の孤独を癒(いや)すパーソナリティーの温かい語りかけは、遙かな時
Author: ノンフィクション作家·キャスター 青樹明子 Year 2007 Issue 6 PDF HTML
-
30. 人民代表の視察記
幸福谷記謝冰心わたしたちの一行十数人は、一列になつて、用心しながら田圃のあぜを歩いていつた。行く先はむかしの「鬼集谷(クイチークウ)」、今の「幸福谷(シンフークウ)」である。河南(ホーナン)省登封(トンフオン)縣文家(ウエンチヤア)村には、細長い谷間があつて、小さな土饅頭の墓がすきまなく並んでいる。月の明るい晩でも、村の人たちはここは避けてとおつた。というのはこの谷には鬼(クイ)(幽霊)が集まつて
Author: 謝冰心(シエピンシン) (全国人民代表大会代表、作家) 高士其(カオスーチー) (全国人民代表大会代表、自然科学者) 金仲華(チンチユンホワ) (全国人民代表大会代表、上海市副市長) Year 1959 Issue 7 PDF HTML