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Your search : [ author:陳文彬] Total 22 Search Results,Processed in 0.140 second(s)
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11. 「上」と「下」についての話 (続き)
「上」と「下」の使い方は、日本語とくらべますとかなり複雑で、「上」については普通の辞典でも十七項目、多いのになると二十五項目から二十八項目もの解釈があります。「下」については二十三項目から二十六項目もありまして、それらをいちいち挙げているわけにはいきません。それで、そのうち意味をとりちがえやすいものをいくつかあげてみましょう。「上当」(shàngdàng)とは、「ワナにかかる」「ペテンにかかる」と
Author: 陳文彬 Year 1974 Issue 11 PDF HTML
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12. 「光」について
「光」(guāng)という字はもともと「?」と書いていました。つまり、「人が火を持っている形」で、「会意文字」に属しています。そのもともとの意味は日本語と同じく「ひかり」とか、「てらす」などですが、中国語ではこれらの意味の外にまだいろいろな意味に使われています。例えば、「ほまれ」とか「栄誉」などの意味を持っています。中国の労働者や科学者たちはよく「為祖国争光」(Wèi zǔguó
Author: 陳文彬 Year 1974 Issue 12 PDF HTML
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13. 「洋」について
「洋」(yáng)という文字の最初の意味は「海洋」です。しかし「洋々大観」(yáng yáng dàguān)(非常に多くの見るべきものがあること)、「熱情洋溢」(rèqíng
Author: 陳文彬 Year 1975 Issue 7 PDF HTML
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14. 「古」について
古は会意文字、つまり「十」と「口」の二字を合わせて一字とし、人にその意味を想像させるものです。一世代は三十年を意味しますから「十」は「十世代―つまり三百年のむかしから口伝えされた事柄」という意味です。「古」と大体同じ意味をもっていることばの文字に「昔」「陈」「旧」などがあり、これらと対立することばには「今」「新」などがあります。そして「古今」、(gǔ-jīn)「新旧」(xīn-jiù、「新陈」(x
Author: 陳文彬 Year 1976 Issue 1 PDF HTML
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15. 「只要」その他
「只」は古文(篆書以前の蝌蚪(かと)文字)では「?」と書かれていました。これは象形文字で、上の部分は人の口を象(かたど)り、下の部分は口から発せられた音の響きのひろがりを示しています。「要」は古文では「?」と書かれ、のちに篆書では「?」となりました。これも象形文字で上部は人の首、その下は足、中央部は腰をあらわし、両側の「臼」字形のものは、腰にあてた両手を示しています。この字のもともとの意味は腰(こ
Author: 陳文彬 Year 1976 Issue 6 PDF HTML
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16. 「只要」その他 (続)
前号では、「只有」(zhǐyǒu)が「…オ…」と相呼応した場合について説明しましたが、単独では「ただ…だけもっている」という意味ももっています。例えば、一九四九年六月に発表された毛主席の著作『人民民主主義独裁について』の中で、「人民民主专政需要工人阶級的領导。因为只有工人阶级最有远见,大公元私,最富于革命的御底性。」(Rénmín mínzhǔ zhuānzhèng xūyào
Author: 陳文彬 Year 1976 Issue 7 PDF HTML
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17. 「气」について
「气」は古文では「?」と書き、「雲気」「気流」の象形指事文字です。「气」は「気」だが、千数百年の間に、中国語の「气」(qi)は、日本語の「気」とは大変異なった意味をもつようになりました。いまの中国語の「气」は、日本語の「気になる」(惦念〔diàn niàn〕)、または「気の毒」(可怜〔kě lián〕)の「気」の意味をもっていません。「生气」(shēng qì)は「怒る(いか)」という意味をのぞき
Author: 陳文彬 Year 1977 Issue 6 PDF HTML
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18. 「白」について
「白」(bái)は殷周古文では「?」と書き、「入」と「二」の会意文字(二字以上を合わせて意味をわからせるもの)です。「入」は「日が入る」、つまり「日没で暗くなり、色の見分けがつかない」の意味で、「二」も陰、西の意味で、やはり夕暮のさだかでない色のことです。このふたつが組みあわされて、「空(から)っぽ」の意味になり、ついには「白い」という意味になりました。「白熊」(báixióng)とか、「白宮」(
Author: 陳文彬 Year 1978 Issue 1 PDF HTML
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19. 「歩、走、跑」について
「步」(bù)は古文では「歩」と書き、「?」(左足のゆび)と「?」(右足のゆび)と両方の足のゆびの「象形会意」で、左右の足が交互に動いて進行することですから、「あゆむ」「あるく」の意味になります。「走」(zǒu)は古文では「?」と書きます。それは、「夭止」の「会意文字」で、「夭」は「屈する」「まげる」ということですから、「足をまげて」「疾くすすむ」意味になります。「跑」(pǎo)は古文にはなく、ず
Author: 陳文彬 Year 1978 Issue 2 PDF HTML
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20. 「九」について
「九」(Jǐu)は原始社会に使われていた結繩文字の「?」の結び目を横に長くのばして「十」(shí)にしたあと、その横にのばした右端を下の方にまげて「九」としたものです。昔は「阴阳哲学」(yīn yáng zhé-xúe)が殊のほか盛んで、「十」は満ち足りすぎ、以後は衰勢に向かうということをきらい、「十」を最高、最大にせず、「九」を最高、最大の数にしました。日本では面白いことに、昔「八」(bā)を最
Author: 陳文彬 Year 1978 Issue 3 PDF HTML