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Your search : [ author:程乃珊え 王書朋] Total 12 Search Results,Processed in 0.184 second(s)
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11. 村の窪地
村[注释1]のなかほどに水の溜まった大きな窪地がある。以前、村の牛を囲っていた場所だ。牛飼いがここに牛を追い込むと、底の泥が踏みしだかれて牛糞とまじり、糞泥になる。冬に入るとこれに土を入れて高く積み上げ、とうもろこしの葉で覆っておく。こうするとよく利く堆肥になる。翌年の春、これを農地に運び出す。あとにはまた窪地が残り、水を入れ、牛を追い込む。毎年、毎年、こうしてきた。その後、農業政策の改革でこの村
Author: 張偉 え·王書朋 Year 1989 Issue 3 PDF HTML
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12. カーブ(车过弯道)
オリーブ色の列車[注释1]が、ごう音を立てて走っている。旅客は夜行列車の疲労と昏睡からさめて、あくびをしたり、疲れた腰をのばしたりしている。腕章をつけた検札係が、皮靴のかかとを鳴らして近付いてくる。派手な身なりの女客が、横目で検札係をみると、顔をそむけ、無視する態度で窓外を眺めた。係の男は足音をしのばせたが視線はその美しい横顔を素通りして、ヒタと車内の一角に止まった。ここはいちばん条件が悪いとされ
Author: 蘇景義 え·王書朋 Year 1989 Issue 10 PDF HTML