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Your search : [ author:浩然
え·沙更士] Total 16 Search Results,Processed in 0.179 second(s)
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11. 萌芽
わたしは薊(ヂー)県を立って北京郊外の懐柔県(ホワイロウ)へ行き、そこの山間地帯建設についてのレポートを書くことになった。すると当地に駐屯している解放軍の馬さんから電話があり、なにか頼みごとがあると言う。そこで、バスの停留所で会うことにした。その日、わたしは約束の時間に停留所へ行った。早春のころで、大地にはしだいに暖かさがよみがえり、柳の枝からは緑が萌えでていた。人民公社の社員たちは、用水路を掘っ
Author: 浩然 え·陸元林 Year 1973 Issue 7 PDF HTML
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12. 旧正の豆炭
一旧暦の十二月二十九日は、黄花峪生産大隊でも仕事が休みである。生産大隊党支部の老書記は早ばやと起きだして、戸をあけた。とたん、まっ白いカベのようなものがゴソッと落ちこんできた。老書記はどきんとした。雪がふったのだ。それもかなりの大雪であった。戸や窓は雪におおわれ、通りもとざされてしまっている。老書記はバンドをひきしめると、うしろにあったホウキをとり、門のほうに向かって手ぎわよく雪を掃き分けていった
Author: 浩然 え·孫滋渓 Year 1973 Issue 12 PDF HTML
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13. 赤いナツメ林(上)
ナツメ林を通りぬけ、久しぶりでふるさとの土をふんだ。ナツメが熟れるころで、六、七キロもつづくナツメ林のたたずまいは、ちょうど花嫁衣裳をまとった娘がはにかみながら迎えの人の到来を待っているかのようであった。曲折し、交錯した小枝は葉を落しはじめ、実をずっしりとつけている。あかくなった実はメノウを、まだ青い実はヒスイを思わせ、半ば色づいた実はウルシをぬったかのようだ。夕日がナツメ林にてりはえ、鮮やかな色
Author: 浩然 え·董辰生 Year 1975 Issue 6 PDF HTML
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14. 赤いナツメ林(下)
紅宝(ホンバオ)の上着がナツメでいっぱいになると、体をおこして、わたしの方を向いた。「兄さん、ゆっくりしていってね。共産主義青年団支部で会議を開くから、そのときニュースをきかせて!山東省の方へもいったそうね?あっちのナツメはどう?たくさんある?ここのみたいにおいしかった?」かの女は拾ったナツメをムシロのうえにあけると、真剣なまなざしで言葉をついだ。「山東の方では、老木をどうしているんでしょう。困っ
Author: 浩然 え·董辰生 Year 1975 Issue 7 PDF HTML
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15. 花嫁さん
一梁(りよう)(リヤン)とつつあんの家で息子にむかえた嫁は、嫁入りのその日から舅、姑をはじめ隣近所の人たちの氣に染まなかつた。近所の婆(ばば)さま連中は寄るとさわると嫁の話でもちきつた。「梁さんはほんにいい人でなあ。あの年になるまで人に腹をたてたことがない。あの嫁だけには、さすがの梁さんも堪忍袋の緖がきれたのじやろ」そうした評判がたつたのは、嫁入りの日の夜の出來事からである。渤海湾(ぼつかいわん)
Author: 浩然(ハオラン) 戴沢(タイツア)·絵 Year 1958 Issue 4 PDF HTML
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16. 丁香さん
一丁香(テインシヤン)が公社の保管係の代理になって五日もたたないのに、もうあちこちから苦情がでた。飼育係の董四(トンシー)じいさんは隊長にいった。「保管係をかえてくれんかの、あれは手におえん!」生産班長の楊五(ヤンウー)も、隊長にいった。「村に人がおらんわけでもないのに、えりにもえってあれにやらせんでもよかろう。はやくかえたほうがいい」そこで隊長はほかの社員に意見をきいてみた。すると、「あれのおや
Author: 浩然(ハオラン) え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン) Year 1965 Issue 3 PDF HTML