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Your search : [ author:●程乃珊 ●え 王書朋] Total 916 Search Results,Processed in 0.100 second(s)
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11. 村の窪地
村[注释1]のなかほどに水の溜まった大きな窪地がある。以前、村の牛を囲っていた場所だ。牛飼いがここに牛を追い込むと、底の泥が踏みしだかれて牛糞とまじり、糞泥になる。冬に入るとこれに土を入れて高く積み上げ、とうもろこしの葉で覆っておく。こうするとよく利く堆肥になる。翌年の春、これを農地に運び出す。あとにはまた窪地が残り、水を入れ、牛を追い込む。毎年、毎年、こうしてきた。その後、農業政策の改革でこの村
Author: 張偉 え·王書朋 Year 1989 Issue 3 PDF HTML
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12. カーブ(车过弯道)
オリーブ色の列車[注释1]が、ごう音を立てて走っている。旅客は夜行列車の疲労と昏睡からさめて、あくびをしたり、疲れた腰をのばしたりしている。腕章をつけた検札係が、皮靴のかかとを鳴らして近付いてくる。派手な身なりの女客が、横目で検札係をみると、顔をそむけ、無視する態度で窓外を眺めた。係の男は足音をしのばせたが視線はその美しい横顔を素通りして、ヒタと車内の一角に止まった。ここはいちばん条件が悪いとされ
Author: 蘇景義 え·王書朋 Year 1989 Issue 10 PDF HTML
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13. 消え去った横町の湯沸かしかまど
20世紀末に生まれた上海人には、「老虎竈(ラオフーザオ)」(大きい湯沸かしかまど)が一体どんなものか、わからないだろう。しかし、いい年をした大人にとっては、それは暮らしには欠かせない「つれあい」だった。現代っ子からすれば、古ぼけた粗末なものに見えるだろう。しかし、かつては上海の大通りや横町(弄堂(ロンタン))の至るところに普及していた。4、5歩も歩けば、お目にかかったほどである。そして、今ではみな
Author: 陸傑=写真 程乃珊=文 Year 2003 Issue 5 PDF HTML
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14. バラック地区のいまむかし
上海市の貧民区は、かつて「バラック地区」とも「都会の中の村」とも呼ばれた。一列一列並んだ古い住宅は、ゆがんで傾き、乱雑なまでに込み合っていた。上海のバラック地区は前世紀末までに、敷地面積365万平方メートルもあった。相当数の上海人が、下水道もなければ、都市ガスも洗面所もない劣悪な環境で暮らしていたのだ。バラック地区に住み着いた「初代」の多くは、二十世紀初頭に長江以北の省市から、たとえば江蘇省北部や
Author: 陸傑=写真 程乃珊=文 Year 2003 Issue 3 PDF HTML
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15. 神筆の馬良
むかしむかし、馬良(ばりよう)(マー·リヤン)という子供がいました。お父さんやお母さんにはやくから死にわかれ、ひとりで薪とりや草かりをしてくらしていました。馬良は生れつきかしこく、それに絵がなによりもすきで、絵をかきたいと思わぬ日はありませんでしたが、貧乏のため、筆一本買えませんでした。ある日のこと、塾の前をとおりかかつた馬良は、塾の先生が絵を描いているのを見て、矢も楯もたまらず、そのままつかつか
Author: え·張光宇 Year 1958 Issue 1 PDF HTML
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16. 錦のゆくえ
これは中国の少数民族、チワン(僮)族の間につたわるお話です。むかし、ある大きな山のふもとに一軒のあばら家がありました。そのあばら家には夫に先立たれた一人のおばあさんと三人の息子が住んでいました。おばあさんは錦織りがたいへん上手でした。おばあさんの織つた錦の模樣は、花でも小鳥でもみんなほんものそつくりです。おばあさんの家では、その錦を賣つてくらしを立てていました。その日もおばあさんは手織りの錦を賣り
Author: え·顔梅華 Year 1958 Issue 4 PDF HTML
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17. 中国の印象
私の中国訪問は、一九五四年十月、国慶節のお招きを受けて、約一カ月、中国各地を訪問したのが最初で、今回は二回目です。五年半ぶりにみる中国は、北京はじめ、各地とも、大建築が完成し、面ぼうを一変していてその躍進ぶりには、眼をみはらざるを得ないわけですが、二回の訪問を通じて、私の受けた印象を、一言でいえば、中国は、婦人にとつての、正に天国だということです。人間の表情が柔和で、しかも非常に明るい。子供は、人
Author: 齊藤きえ Year 1960 Issue 8 PDF HTML
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18. 銀のかんざし
むかし、あるところにおばあさんが二人のむすこと住んでいました。二人のむすこは、毎日山へ柴刈りにゆき、それを売って、おっかさんを養っていました。山へゆく途中で、息子たちは毎日のように一人の娘をみかけました。娘は井戸ばたで洗濯をしているか、さもなければ、田のあぜで牛にやる草を刈っていました。むすこたちは、二人ともこの娘がたいへん好きになり、お嫁にもらいたいものとひそかに考えていました。けれどお互いに口
Author: え·李玉紅 Year 1964 Issue 9 PDF HTML
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19. ラジオ体操
Author: え·国良 Year 1972 Issue 2 PDF HTML
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20. 競走
Author: え·国良 Year 1972 Issue 4 PDF HTML