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Your search : [ author:章瑞年(チヤンルイニエン)] Total 5 Search Results,Processed in 0.082 second(s)
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1. どこまでも区民のために
北京市の地図をみると、城壁にかこまれた市内がきちんと七つの行政区にわかれているのが一眼でわかる。そのなかの西南よりの角にあるわりに大きな区が宣武(せんぶ)(シユアンウー)区である。もともと宣武区は勤労者の居住区域であつたし、いまも居住者の多くは労働者や家内手工業者や小商人である。解放前この人たちにはなにひとつ政治的権利といつたようなものがなく、区のやることに意見を出すなどということは、もちろんでき
Author: 章瑞年(チヤンルイニエン) Year 1956 Issue 2 PDF HTML
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2. 蜀道の険は征服された
夜汽車で宝鷄へ蘭州(らんしゆう)(ランチヨウ)行きの列車は、西安(せいあん)(シーアン)をすぎても、なお西へ西へとはしりつづける。しだいに興奮してきたわたしは、十二時をすぎても目がさえて眠れなかつた。あす開通する陝西(せんせい)(シヤンシー)省宝鶏(ほうけい)(パオチー)から四川(しせん)(スーチユアン)省成都(せいと)(チヨントー)への初の直通列車に便乗することで、わたしは頭がいつぱいだつたので
Author: 章瑞年(チヤンルイニエン) Year 1956 Issue 10 PDF HTML
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3. 祖国の大空をかける
たそがれ……やわらかい日ざしが五月の草原をてらしている。大空に浮かんだ雲が風にのつてゆつくりながれてゆく。その雲のかなたからかすかな爆音がきこえてきたかと思うまもなく、銀色の飛行機が目の前にあらわれ、まるで小鳥がねぐらへかえつてくるように、両翼をふりながら滑走路におりてきた。ここは內蒙古北部のハイラル空港である。操縱室からおりたつた、みるからに健康そうな操縱士は、わたしをみるとにつこりうなずいた。
Author: 文とカメラ 章瑞年(チヤンルイニエン) Year 1957 Issue 9 PDF HTML
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4. 大興安嶺の林区を行く
晩春のある朝、わたしは銀白色の森林パトロール用の飛行機にのりこむと、ホロンバイル草原のハイラル飛行場を出発して、大興安嶺(だいこうあんれい)(ターシンアンリン)の森林の上空へむかつた。空は靑く澄んで、雲の影ひとつない。約一時間後には、草原は視界から消えて、起伏する山山がつづく。山の木立は次第に色濃くなつて、まもなく見わたすかぎり暗綠色の樹海になる。河が数條、帶のように谷間を縫つて光つている。そうし
Author: 章瑞年(チヤンルイニエン) Year 1957 Issue 11 PDF HTML
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5. 揚子江大鉄橋開通
武漢揚子江(ぶかんようすこう)(ウーハン·ヤンツーチヤン)大鉄橋が開通した。中国人民の幾百年來ゆめみてきたことがついに実現した。わたしが北京から武漢へかけつけたのは、その開通式の前日のことである。現地へつくと、なにはともあれ、大鉄橋へといそいだ。遠くからみる大鉄橋は、まるで地平線のかなたに浮かぶ灰色の鉄の長廊のようだ。やがて近づくにつれて、しだいに大鉄橋の高さが感じられる。そのたもとにたたずむと、
Author: 章瑞年(チヤンルイニエン) Year 1957 Issue 12 PDF HTML