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Your search : [ author:陳万里] Total 4 Search Results,Processed in 0.074 second(s)
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1. 汝窯三足香炉
宋汝窯のこの三足香炉は七筋の弦文と三つの足をもち、漢代の銅奩にかたどったその形に古朴の味わいがある。釉はうすく、素地をすかしてかすかに淡紅色をみせながら、全体は粉青色を呈している。これはある文献にいう卵白色とはことなるものだし、また、瑩厚なること堆脂の如しというのともことなっていて、むらのない一色からなり、とくに清純な感じのするところは、ふつうの官窯磁器のおよぶところでない。汝窯の伝世品には底の浅
Author: 陳万里 Year 1963 Issue 2 PDF HTML
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2. 呉永安三年銘壺
三国時代の呉の焼き物は、以前にも出土品はあるが、最も価値のあるのは、永安三年の銘をもつこの壺であろう。この壺は、一九三九年に浙江省紹興の付近から出土したもので、いっぱんの出土呉器の例にもれず、装飾に亭や人物をつみあげてあるが、しかしこの壺の人物、飛鳥、楼閣は特別にこみいっている。注目すべきは飾りのなかに碑があって、上の方に「永安三年時」、下に「富且洋宜公卿多子孫寿命長千意万歳未見英」の碑文が読まれ
Author: 陳万里 Year 1963 Issue 6 PDF HTML
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3. 唐越州窯瓶
瓶は液体をいれる器で、大小の別があるほかに、水をいれるもの、酒をいれるものの区別があるが、形のうえからみても、肩のところに四つの耳があって、紐をとおして持ちよいようにできているもの、注ぎ口と柄がついていて、注ぎよいようにできているものなど、さまざまである。唐時代の瓶の様式は、晋代から南北朝時代にかけての瓶がもとになっているので、注ぎ口も柄も短く、胴がふくらんでいて、落ちついた端正な感じをあたえる。
Author: 陳万里(チエンワンリー) Year 1963 Issue 10 PDF HTML
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4. 唐青磁鳳頭竜柄瓶
この瓶は、蓋が鳳鳳の頭で、柄が竜の形をしている。蓋の形が鳥の頭になっている瓶は、かつてペルシャに流行したもので、中央アジア一帯とのさかんな貿易によって唐都長安にもたらされたものである。それ以後青磁でも白磁でも、この様式のものがさかんにつくられ、鳥首瓶は外出の影響をうけた磁器様式のひとつになった。青磁、白磁のほかに、三彩陶や緑釉陶にもたまにこの種の変形がみられ、当時の流行型であったことがわかる。器の
Author: 陳万里(チエンワンリー) Year 1963 Issue 11 PDF HTML