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Your search : [ author:田流] Total 6 Search Results,Processed in 0.088 second(s)
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1. 山村の一日
一九五二年八月三十一日の朝早く、まだ星がまたゝいているうちから、王さんは目をさました。「やれやれ、もう日曜日がきたか、はやいもんだ……」起きぬけた服を着ながら、王さんはつぶやいた。「日曜日だからつて、南かあるんですか?」わたしはまだ横になつたまゝでたずねる。「大ありだよ」王さんは、もう服を着おわつて土間におりながら、「組合員はみんな休みだよ、あんたがたも今日は仕事になるまいよ」むかしは、日曜日に休
Author: 田流 Year 1953 Issue 1 PDF HTML
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2. 農業技術の革新者 王運昇
西張耿村農業生產協同組合の綿畑は数十町歩もあるが、そこの綿は、そろつて見事な出來で、一本一本がまるではんぶんひらいた傘のようだつた。ところが、七月にはいつてまもなく、肥料不足のため、二町歩ほどの綿の葉が目にみえてしなびてきた。そのころ、組合はできたばかりで、肥料を買う余分の金がなかつた。たとえ金があつても、いまごろ肥料をやつたところで間にあいはしない。で、組合員たちはみな氣が氣でなかつた。ある日、
Author: 田流 Year 1955 Issue 11 PDF HTML
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3. わきかえる山村
八月、大いに農業を経営し、大いに食糧を生産せよという党中央の呼びかけが山西(シヤンシー)省武郷(ウーシヤン)県大有(ターユウ)人民公社に伝わると、鳳台坪(フオンタイピン)管理区はいつせいにわき立つた。鳳台坪の若ものたち党の呼びかけがつたえられた翌日の朝、窓がようやく白むころ党支部書記の效忠(シヤオチユン)はバタバタという足音に目をさました。「あの連中ときたら、夜の作業を禁止すると朝つぱらから起きぬ
Author: 田流 Year 1960 Issue 12 PDF HTML
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4. 草原の牧畜民たち
パインパオリゴ人民公社をたずねた時、わたしは何軒かの牧畜民の家にまねかれて客となる機会にめぐまれた。それはわたしが最近内蒙古(ネイモンクー)の草原を旅した期間中で、もっとも楽しい仕合わせな一時であった。この人民公社を訪問するようになったのは、中国共産党西ウチュモシン旗(旗は内蒙古自治区の行政単位、県に相当する)委員会書記のパオインダライさんの意向に従ったもので、ここは生産その他の方面では中クラスの
Author: 田流 Year 1963 Issue 6 PDF HTML
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5. 百霊廟
百霊廟(パイリンミヤオ)―それはなじみの深い町でもあるが、まったく見知らぬ町でもある。わたしは少年のころ、地理書でこの町のことを知った。蒙古草原のこのちいさな町については、またさまざまのめずらしい伝説もよく耳にした。そのころから、わたしの頭にえがく百霊廟はいつも神秘のべールをまとっていたように思う。そのご、徳王(トーワン)の反乱、日本侵略軍の進攻、綏遠(スイユワン)東部の抗戦運動といった一連の政治
Author: 田流(テンリユウ) Year 1964 Issue 3 PDF HTML
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6. ニュース·ストーリー 山奥の人民公社 「国有林盗伐事件」
これは東北地方山間部でおきた一事件の記録だが、そのてんまつは、いま全中国ですすめられている新しい農業政策の本質を理解するために、ひとつの示唆を与えてくれるであろう。
Author: 田流(人民日報記者) Year 1980 Issue 3 PDF HTML