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1. 法家思想の集大成者 韓非
韓非(約紀元前二八〇-前二三三年)は戦国時代末期の韓(いまの山東省東南部および河南省中部)の人、貴族の出であり、李斯とおなじく荀況の弟子であった。当時の階級闘争を推進力として、かれは法家の学説をうけつぎ、それを発展させて、統一した、中央集権にもとづく地主階級独裁の国家のために理論的な基礎をきずき、秦代以前の法家思想を集大成した。その著『韓非子』五十五編の中で、もっとも代表的なものには「五蠹」「孤憤
Author: 王成 Year 1975 Issue 1 PDF HTML
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2. 王充
王充(二七~九七年)は、東漢(二五~二二〇年)前期の、唯物論に立脚するすぐれた思想家である。王充は、農業と商業をいとなむ平民の家に生まれた。かれは、世襲の豪族·地主からは抑圧されたが、勤労者とはある程度の交わりをもっていた。農民蜂起が広がるなかでかれは、当時支配的地位にあった儒学の欺瞞性と反動性を知った。かれは、反動的な儒学とうまずたゆまずたたかい、多くの本を著わした。いまにつたわるものとしては『
Author: 王成 Year 1975 Issue 4 PDF HTML