王充(二七~九七年)は、東漢(二五~二二〇年)前期の、唯物論に立脚するすぐれた思想家である。王充は、農業と商業をいとなむ平民の家に生まれた。かれは、世襲の豪族·地主からは抑圧されたが、勤労者とはある程度の交わりをもっていた。農民蜂起が広がるなかでかれは、当時支配的地位にあった儒学の欺瞞性と反動性を知った。かれは、反動的な儒学とうまずたゆまずたたかい、多くの本を著わした。いまにつたわるものとしては『...
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王充(二七~九七年)は、東漢(二五~二二〇年)前期の、唯物論に立脚するすぐれた思想家である。王充は、農業と商業をいとなむ平民の家に生まれた。かれは、世襲の豪族·地主からは抑圧されたが、勤労者とはある程度の交わりをもっていた。農民蜂起が広がるなかでかれは、当時支配的地位にあった儒学の欺瞞性と反動性を知った。かれは、反動的な儒学とうまずたゆまずたたかい、多くの本を著わした。いまにつたわるものとしては『...